2018/03/30

第2回J.S.A.ブラインドテイスティングコンテスト 申し込みました

特に意味の無い桜
第2回J.S.A.ブラインドテイスティングコンテストに申込みました!

https://sommelier.jp/topics/view/20180530_btc2

<開催概要>

■開催日
2018年5月30日(水)

■会 場
全国7会場[札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡]

■出場資格
予選開催日において年齢20 歳以上の方。国籍、職種、経験は不問。

■参加料
会員・賛助会員:1,000 円  一般:10,000 円

■スケジュール (予定)
14:00 ~ 14:30 受 付(※14:30まで入場はできません)
14:30 ~ 14:40 入 場
14:40 ~ 14:45 オリエンテーション
14:45 ~ 15:15 テイスティング(30分)
(タイムスケジュールは変更する場合もありますので予めご了承ください)
全国の成績上位者より10名前後選出

■申込締切
2018年4月27日(金)まで

■公開決勝
2018年10月愛知にて開催予定
優秀者には賞状と副賞が授与されます。

<第1回の出題品種>

https://www.sommelier.jp/topics/view/20170511btc_yoseninryo


◇ ワイン ◇

1)
シャルドネ
2014年
チリ:カサブランカ・ヴァレー

2)シラーズ/シラー
2015年
オーストラリア:アッパー・ハンター・ヴァレー

3)
ガメイ
2012年
フランス:ムーラン・ア・ヴァン

4)
グルナッシュ
2015年
南アフリカ:スワートランド

これに加えて、生産者と価格も出題されたようですね。

◇ その他お酒 ◇

5)
ヴァン・ド・リキュール
フランス:コニャック
アルコール度:17%

6)
芋焼酎
日本:宮崎県
アルコール度:44%

これに加えて、商品名と価格も出題されたようです。

ワインエキスパートコンクールのように撃沈すること必至ですが、参加することに意義があると思ってチャレンジしてみたいと思います。

2018/03/18

辛口・軽口ワイン辞典 葉山 考太郎 (著)



辛口・軽口ワイン辞典
葉山 考太郎 (著)

単行本: 247ページ
出版社: 日経BP社
発売日: 1999/9/23
梱包サイズ: 18 x 12 x 2 cm

完全な辞書形式で、50音順で単語と說明が並んでいるだけの本なので、最初はちょっと戸惑うのですが、内容が面白いので最初の「ア」の項目から読み進めてしまいますね。

勉強になる内容と、小ネタと、皮肉やウィットが、いろいろ混ざっているので、辞書を読んでいる感じではありません。

ストーリー性がないので、どこからでも読めるし、短い時間でもさっと開いて時間つぶしにもなるし、なかなか面白い本だと思います。
文庫本とか電子ブックになると携帯しやすいのですが、残念ながら無いみたいですね。



葉山 考太郎さんの別著「シャンパンの教え」でもそうでしたが、とても良く調べられているけど、気さくなタッチで親近感が持てて、読みやすいのが特徴です。

初版は20年くらい前なので、話題がやや古い感じはありますが、ベーシックな部分は年数が経っても変わっていないと思います。

ワイン会のネタ探しとかには良さそうな本ですね。

シャンパンの教え 葉山 考太郎 (著)



シャンパンの教え
葉山 考太郎 (著)

単行本: 202ページ
出版社: 日経BP社
発売日: 1997/9/27
サイズ: 17.8 x 11.4 x 2 cm

ワイン全体の事を勉強しようと思ったら覚えることが大量にあって大変だけど、シャンパーニュだったら覚える範囲も狭いので、少し覚えておけばレストランでカッコつけられるぞ、って本ですね。

ソムリエ協会教本が教科書だとしたら、これはエッセーや小説といった感じで、とても読みやすく分かりやすい文章ですらすら読むことができます。

実際に呼称資格試験を受けようと思っている人も、教科書だけだと行き詰まることもあるでしょうから、このように砕いて説明してくれている本は気分転換にも良いのではないでしょうか。

構成が良く考えられていて、映画や演劇などにからめながら軽妙でシンプルにまとめられた說明が続くのですが、もう少し詳しく知りたいという人には下段に詳しい説明が乗っているんですね。



たとえば製法については「シャンパン方式」と文中ではシンプルに書いてあるのですが、「メトード・シャンプノワーズ」「メトード・トラディッショネル」といった呼び方については下段で補足しているので、概要をさらっと知りたい人は上の段だけ読み進めて、気になったワードだけ下段で詳しい說明を読む、という使い方ができます。

ワインの話って、言葉を正確に記述しようとしたり、例外の補足をする必要があったりで、つっかえつっかえ進むケースが多いのですが、この方法によりスムーズに話が進んでいく印象があります。

ロゼ・シャンパーニュのくだりは面白いですね。
人気のなかったロゼ・シャンパーニュがもてはやされるようになったきっかけや、製造方法についてちょっと皮肉も入れながら分かりやすく說明してあります。

ドン・ペリニヨンの名前の由来も正しく說明してあって、シャンパーニュ製造の歴史をシンプルにわかりやすく說明してあります。

お勉強に役立つ以外にも、007で登場したシャンパーニュの変遷の話とか、酒場ネタとして使える話も多く掲載されています。
シャンパーニュだけで、これだけネタがあるんだ~って感じ。



作者の葉山 考太郎さんは、ワインのことを良く知っていて良く調べているし、さらに面白く読みやすくまとめてあって、シャンパーニュ入門書としては抜群ではないでしょうか。

最後の付録「シタゴコロのディナー直前予習講座」という問題集も実践的?でおすすめです。

2018/03/03

サブリナ レゼルヴ シラーズ 2011 ACT1

サブリナ レゼルヴ シラーズ 2011 ACT1

サブリナ レゼルヴ シラーズ 2011 ACT1
SUBRINA RESERVE SHIRAZ 2011 ACT1

南アフリカ:コースタル地域:ダーリン地区
アルコール度:14.5%
ブドウ品種:シラーズ100%

もらいものですが、普通に買うと12、000円くらいするそうです。
(⦿_⦿)


ラベルはなく、サンドブラストでボトルにロゴが刻印されています。
ちょっと分かりにくいですね。。


石灰藻に混ざってフジツボのようなものも見られます。


ブショネを防ぐために最新のDIAMコルクが使われているそうです。

【外観】
清澄度:濃くて分からない
輝き:強い
色調:少し落ち着いてきた色調の濃いガーネット
濃淡:濃い
粘性:強め
外観の印象:若い状態を抜けた、よく熟した、濃縮感が強い

【香り】
第一印象:まだ開いていない
特徴:
<果実・花・植物>プルーンやリキュールのような果実香、ジャム、小さな赤い花のようなフローラル
<香辛料・芳香・化学物質>赤身の肉、燻製、エーテル
香りの印象:まだ開ききってないので、これから変わってきそう

【味わい】
アタック:穏やかで柔らかい
甘み(アルコールのボリューム感も含む):果実由来の甘みとアルコールの甘みがある
酸味:なめらか、はっきりした
タンニン分:溶け込んだ、シルキーな
バランス:しなやかだけど強いボディをもっている
アルコール度:高い
余韻:長めに続く

【フレーヴァー】
ジャムのような果実感

【評価】
マイルドで穏やかな優しい果実感のある味わいながら、しなやかなパワーを秘めている

【供出温度】
17-20度 果実感があるのでもうちょっと冷えていてもいいけど、香りを開かせるには20度くらいの温度が必要かも

【グラス】
大ぶり ※ややアルコールの印象が強めのため

【デカンタージュ】
デカンタージュしてみましたが、時間が経っても香りが立ってこないのでしない方が良さそう

【総評】
※飲む直前にデカンタージュしました

外観はとても濃く、若さを少し抜けてきたくらいの濃いガーネットで、輝きと美しいツヤがあります。

香りは、まだ閉じているものの、リキュールやジャムのような果実感、赤身の肉、スモーク、アルコールからくるエーテル、かすかに可愛らしいフローラルなどがあり、これから変わってきそうです。

味わいは、なめらかでシルキーな口当たりから、豊かな果実感と程良い甘み、優しい酸味がおだやかに広がり、クールでスマートな印象ながら、底力のあるしなやかなボディで、タンニンもきれいに溶け込んで、心地よい幸せ感の残るフィニッシュ。

南アフリカのワインは、あまり良いイメージは無かったのですが、これは美味しいですね。

うまく熟成させたワインは、他に代えがたい魅力がありますが、このワインもまさにその1本でだと思います。

2011年ビンテージで、まだ7年しか熟成してないので、少し若さが残っていますが、すべての要素がとても良いバランスでまとまっていて、いわゆる完全な球体ってやつに近い印象かもしれません。

香りがなかなか開いてこないのが、気になる点ではありますが、第一印象は抜群にいいです。

今回いただいたものはボトルへの付着が多いタイプで12,000円くらいするそうですが、もう少し付着が少ないものは10,000円だそうです。
それでも結構お高めですが。。

世界的に見てもなかなか珍しいワインなので、自宅用というよりは贈り物で人気があるみたいですね。
ワインマニアはもちろん、海が好きな人にはうってつけで、マリンスポーツで結ばれたカップルへの結婚祝いとかにはドンピシャ!

海底に沈めるための特殊なシーリングがしてあったり、コルクを抜くときにフジツボや石灰藻がボロボロと落ちたりするので、ちょっと面倒なところもありますが、ワインは「イベント」と考えると、普通のワインでは味わえない体験であることは間違いないでしょう。

今日の晩御飯は自家製の「チーズインハンバーグ」。
果実味はたっぷりとありますが、食事の邪魔をせずに、上質なフルーツソースのような合い方をします。
ワインが優しくて香りも控えめだからですね。
家庭料理一般にも合わせやすそうです。

スーパーで売っていた20か月熟成の生ハムは塩辛くて、合いません。
一番高いのを買ってきたのに、美味しくない・・・

クリームチーズをクラッカーに乗せて、そこに生ハムを合わせると、いい感じで合ってくれました。

このワイン、味わいはとても良いのですが、香りが完全に閉じてますね。
時間が経っても、グラスを回しても、香りが立ってきません。

海底でコルクが押し込まれないよう特殊なシールになっているのですが、それが香りと閉じさせているのでは、などと想像してしまいました。

デカンタージュしたワインとボトルに残ったワインで香りを比較すると、果実香がする分、ボトルの方がまだいいですね。
ロゴ入りポアラ―もついていますので、デカンタージュしないでボトルから直接飲んだ方が良さそうです。
澱も少しありますが、気になるほどではないし、澱が入っている方がコクがあって美味しいかも。

味わいはまろやかで心地よく、万人受けするワインだと思うので、贈り物としてはとても良いと思います。
ワインマニアにも珍しいという点で喜ばれると思いますが、あとからウンチクをあれこれ聞かされるハメになりそうです。。

人に例えると、もの静かで穏やか、優しい色気のある、人の痛みが分かる大人な女性って感じ?

今回ACT1ということですが、また次回海底に沈めるACT2があったらまた飲んでみたいですね。

<パンフレットより>

ワイン名:「SUBRINA」ACT1
発売開始:2013年
販売数量:6000本
生産地区:南アフリカ Darling
生産者:CLOOF
ブドウ品種:シラーズ100%
アルコール度:14.5%

■Amazonへのリンク

海底で熟成されたワイン - SUBRINA 【ギフトボックス入り】 2011 赤 シラー フルボディ 750ml
■楽天ショップへのリンク

【よりどり6本で送料無料】【Bタイプ:中段貯蔵、海底に沈められていた風合いあり。(石灰藻の付着なし)】[2011] 海底熟成ワイン SUBRINA サブリナ レゼルブ シラーズ 750ml赤ワイン【コク辛口】^NBCWSR11^

※サイトより引用
概要
海底熟成期間:2012年11月16日設置~2013年6月19日引き上げ(約7か月間)
水深:20m
年間水温の変化:14~26度(年間水温差12度、夏期22~26度)
ワイン:過酷な海底貯蔵にも耐える濃厚なシラーズ種の赤ワイン 2011年産/クルーフワイナリー/シラーズ特別仕込み
生産地:南アフリカ共和国ダーリン
ワイン熟成:フレンチオーク
海底セラー設置場所:伊豆有数の透明度を誇る奥石廊崎、南伊豆町中木沖
試飲鑑定:海底熟成2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月のボトルを試飲し、熟成を確認後引き上げ
試飲会:海底4ヶ月熟成のワインの試飲セミナー(東京青山ダイヤモンドホール)
ご注意
・海底熟成されていた風合いを残すために、ボトルの表面を軽く洗い、わざと海底での付着物を残しています。そのため磯の香りがする場合や、カビが生える場合があります。
・海底での付着物の変化を抑制するため、ボトルは個別に乾燥剤と共にセロハンの袋に入っております。
・ボトルを水洗いすると石灰藻や海底の付着物がはがれる場合があります。

2018/03/02

2018年ソムリエ協会例会セミナー「テイスティングのコツ」

2018年ソムリエ協会例会セミナー「テイスティングのコツ」

ひさしぶりにソムリエ協会例会セミナーに出席してきました。

実践的な内容で、明日からでも使えるようなテクニックやコメントのノウハウ、さらに8種類の美味しいワインが飲めて、とても充実したセミナーでした!

■セミナー概要

開催日:2018年2月27日(火)14:00~16:00
会場:横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 5F宴会場「 日輪」
講師:森 覚 ソムリエ協会常務理事
定員:280名(満席)

テーマ:「テイスティングのコツ」
テイスティングは感覚的に表現するに留まってしまうと、かえって理解から遠ざかってしまいます。この色合いは、このフルーツの香りは、この酸味のタイプは、アフターフレーバーは、テイスティングにより感じられた特徴を分析、判断、理解へと繋げてゆく、論理的なテイスティングは、品揃え、サービス、ペアリング、楽しみ方へと広げてゆくことができます。

■森 覚(もり・さとる)ソムリエ

今回のセミナーの講師、森覚氏は第15回A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクールの日本代表で出場、8位に入賞された方なので、業界では超有名人ですね。
<プロフィール>
http://www.conradtokyo.co.jp/news/detail/2749
しゃべりも面白くて、2時間あっという間で、とても良いセミナーでした。

■セミナーの構成

通常だと最初の1時間を講義、後半の1時間がテイスティング、ということが多いのですが、今回は8種類ブラインドでテイスティングするということで、もう最初からワインが注がれて、テイスティング開始です。

2杯を比較してテイスティングするという方法で、白ワインが2セット、赤ワインが2セットの、合計8種類。
全部飲んじゃうと酔っ払っうので、紙コップに吐き出すようにしないといけないのですが・・・美味しいとついつい飲んじゃうんですよね。

写真撮影および録音は、自分の勉強のためであればOKと、以前とくらべると大分寛容になってきました。
SNS等への投稿もOKですが、全国で同じワインでのセミナーを行うので、ワインのネタバラシはやめてくれとのことでした。
というわけで、今回はテイスティングのテクニックに関する内容だけまとめてみます。

■テイスティングの目的

目的をもってやらないと、ただ感想を述べるだけの飲み会になってしまう。

・分析し活用につなげる
・感覚を磨き、それを表現する力を身につける
※ちゃんと言葉にして表現できないとダメってことですね。
・欠点を探すのではなく長所を見つける
・主観(あくまで自分の感性)でコメントする
・先入観をもたない
※これ重要ですよね

■テイスティングのフォームをつくる

必ず自分の「フォーム」を作る。
「フォーム」とはコメントの順番や、判断の基点や軸などで、どんなワインがきても崩れないようにすることが重要。
とても甘いワインや、酸化しているワインなど、一部にすごく特徴のあるワインが来ても、外観→香り→味わい→アフターなどの順番は崩さないようにする。

■外観

森氏が推奨していたのは、ほぼ呼称資格試験の項目と同じ感じです。

・清澄度
・輝き
・色調
・濃淡
・ディスク、粘性
・泡立ち

■清澄について

意図して澱を残すなどしたワインは濁っている場合があるが、基本的にはクリアなワインが多い。
クリアなほど、醸造テクニックがしっかりしている証拠。
やはりワインは済んで輝きがあってキラキラしている方が良いと思う、という森ソムリエの意見でした。

■ワインの濃さの話

寒い地域は色づきが弱く、南の方は濃いというコメントは良く聞くけど、単純に南北で濃さが決まるわけではない。
樽の使用により色が濃くなったり、熟成により色が濃くなるケースがある。
甲州は香りを引き出すために色づきを犠牲にしている場合があるそうです。

■ルビーVSガーネット問題

根深い問題で、人により意見が違う。
(たしかにこれはテイスティングコメントの際の悩みどころでした)
意見が別れる事が多かったので、最近は「ダークチェリーレッド」「ラズベリーレッド」も選べるようになった。
でもこれも、どちらに分類するかは人によって意見が別れる可能性は消えていない。

■ロゼの色

ロゼの色を表現出来る人は少ない。
以下のような言い方がある。

ペタルドローズ
ラズベリーピンク
ピンクトパーズ、ピンクサファイア
サーモンピンク
オニオンスキン
アンバー、トパーズ
※どんな色かは調べてください

■香りを嗅ぐときのポイント

第1アロマ、第2アロマ、第3アロマの順番でコメントする。
樽香の印象が強くても最初に「樽」って言ってはダメ。

第1アロマ ブドウの品種の個性=フルーツ、スパイス、ハーブ、花、ミネラルなど。
第2アロマ 醗酵、製法に由来する香り。
第3アロマ 熟成に由来する香り。

第2アロマと第3アロマは共存しない。

最初はグラスを回さないで、第1アロマをとる。
そのときに香りが立たず、グラスを回して香りが立つ場合は還元状態である。
グラスを回しても香りが立たない場合は、閉じているという。

フルーツは「柑橘系・白系」「黄色系」「トロピカルフルーツ」の3つに大分類される。
3つが一緒に香りことはない。
白から黄色系、黄色系からトロピカルフルーツなどの範囲までで、白からトロピカルフルーツという組み合わせは無い。
(よくコメントでやってました、今後気をつけよう・・・)

■還元香

テニスボールの缶を開けたときのような、水道のホースのような香り。

■フローラル

黒っぽい色のワインは「スミレ」
若くて赤い色のワインは「バラ」のケースが多い
(これは逆かと思ってました・・・)

■酸味の話

「ph」※古い世代は「ペーハー」と読んでいたが、最近では「ピーエイチ」と言うらしい。
phが低いと酸が強い。

暖かいとブドウ自体がリンゴ酸を消費してしまうので、酸味が弱くなる、その場合MLF(マロラクティック発酵)はしない場合が多い。
寒い地域はリンゴ酸が多く残るので、MLFを行う。
その両方をブレンドして深みを出すような作り方もニューワールドでは進んでいる。

■甘みの話

「残糖の甘み」「果実味からくる甘み」「アルコールからくる甘み」の3つを分けて捉える。

「残糖の甘み」はシュガーの甘み、「アルコールからくる甘み」はラムやウォッカのような、強いアルコールで舌が麻痺することで感じる甘み。

■シンプルな料理とは

手間暇がかからない料理がシンプルといえる。
お刺身やカルパッチョ、素材を活かしたような料理。
手間暇かかるのは煮込んだり、ソースを作るようなもの。
シンプルなワインにはシンプルな料理、ボリュームのあるワインには手間暇かけた料理を合わせる。

■グラスサイズの選び方

私は、安いワイン=小さいグラス、良いワイン=大きいグラス、と簡単に考えていましたが、温度やアルコール度の強さも関係するそうです。
冷やして美味しいワインは小さいグラスで、少なく注いで、温度が上がらないうちに飲み終わるようにする。
アルコールの香りが強いものは大きなグラスで、鼻を遠ざけてアルコール香を下げる意味がある。

■樽のサイズ

最近は500リットルの「パンチョン」という樽のサイズがはやっている。
樽の影響は少なくてすむ。

■アメリカンオーク

ヴァニラにココナッツの印象がある。

■樽醗酵と樽熟成

樽醗酵→樽熟成よりも、ステンレス醗酵→樽熟成の方が樽の印象が残りやすい。
ステンレス醗酵の方がピュアなすっぴんな状態なので、樽の印象が残る。
樽醗酵は下地ができているので、樽熟成の時にそれほど香りが移らない。

■まとめ

日頃は自分なりでテイスティングしているので、ときどきこういうセミナーに出席して、コメントのブレなどを修正していく必要がありますね。
今年はなるべく多くのセミナーに出席したいと思います。

→過去のセミナー試飲会レポートはこちら

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