(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ州:AOCプイィ・フュイッセ:08)\3900
(2)ソーヴィニヨン・ブラン100%(仏:ボルドー地方:AOCボルドー:10)\2100
(3)グルナッシュ・ブラン(仏:地理的表示無し:09)\945
(4)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:中央渓谷地方:DOマウレ・ヴァレー:10)\840
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや強め
色調:オレンジがかった、イエロー
濃淡:中庸、やや淡い
ディスク:やや薄い
粘性:弱い
泡立ち:スティル、小さな気泡が見られる
外観の印象:若い、軽い、やや熟成した
【香り】
豊かさ:やや軽め
特徴:リンゴ、シードル、レモン、白バラ、酵母
香りの印象:開いている、落ち着いた、第2アロマが強い
【味わい】
アタック:やや軽い
甘み(アルコールのボリューム感も含む):弱い
酸味:シャープな、尖った
バランス:スリムな、ドライな
苦味:軽い
アルコール:やや軽め
余韻:短い
【フレーヴァー】
フルーティー(やや熟成した)
【評価】
軽いが熟成感を持っている
【供出温度】
8-10度
【グラス】
小ぶり、中庸
【判定】
少しオレンジかがったベージュっぽい外観。
それほど年数の経ったものは無いので、これは果実自体が過熟していたのかも。
あるいは、保管のコンディションが悪かった?
香り、酸化をイメージさせる、リンゴやシードルが強め。
ちょっと傷みかけ?みたいな感じ。
ボルドーブランでよくあるが、今回のボルドーは2000円超なので、さすがに違うだろう。
シャンパーニュのような酵母の印象が強く、シュール・リーのイメージ。
味わいはライトで、口あたりがキツめ。
やはり酸化しているような印象がある。
品種自体には力が無さそう。
この中では3年経っている、グルナッシュ・ブランかな?
ファイナルアンサーで、グルナッシュ・ブラン
で、ブー
な、なんと、2100円のボルドー・ブラン??
【総評】
ギュリヴェール ブラン 2010
Gulliver Bordeaux Blanc 2010
フランス:ボルドー地方:AOCボルドー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:グルナッシュ・ブラン100%
伊勢丹で、2100円で購入。
カミさんの感想は、「酸っぱい、1280円。」
これは、オールドタイプのボルドー・ブランですね。
最近のモダンなタイプとはまったく違います。
重くて、鈍調で、クリーンな印象は無く、我慢して飲むようなタイプ。
最近の、フレッシュでクリーンなワインに慣れている人は、「これ傷んでる?」って思うでしょうね。
でも、何でしょうか・・・
ちょっと懐かしい感じがあって、マニアックなうれしさがありますね。
そうそう、昔のボルドー・ブランって、こんな味だったよね~、みたいな。
私のような、変態ワインラバーの琴線に触れるものがあるのではないでしょうか。
単にこれ、管理が悪くて傷んでる?という疑惑もありますが、もう少し飲み進むと分かるでしょう。
あー、でも、この酸っぱい感じ。
飲み手を突き放すような、嫌なら飲むな、みたいな感じが、懐かしいですね。
昔の白ワインってこんなのばっかでしたね。
酸化したリンゴ感と酵母のオリのような香りが何とも言えない、クセを醸しだしています。
どんどんハマってきてる。
このマズイ感じがいいですねー。
今日の晩ご飯はチキンのトマト煮込みだったのですが、とっても良く合いました。
食事に合わせると、マイナスポイントが消えて、しっかりした白ワインが顔を出します。
やはり、食事と合わせるのが一番いいみたい。
割とどんな食事でも美味しく合わせられそうですが、ホントにポテンシャルを引き出す食事は難しいかもしれません。
いいワインだと思うのですが、ちょっと気難しさがありますね。
たくさんワインを飲んでる人には、良さが発見できるかもしれません。
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