(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCムルソー:09)\3200
(2)ヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌ、グルナッシュブラン(仏:ラングドック・ルーシヨン地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:07)\1499
(3)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(4)シャルドネ(アメリカ:カリフォルニア州:10)\980
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
グリーンがかった色調の、やや淡めのイエロー。
色調はシンプルでまんべんなく色がついている。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。
【香り】
蜜。
甘いリンゴ。
オレンジ。
石灰のようなミネラル。
柑橘系。
グラスを回すと、モモのシロップ漬けのような感じ。
甘さを感じるスイーツのような印象ながら、爽やかさがある。
上品で好感度の高いまとまり。
【味わい】
残糖をほんのり感じるセック。
すっきりした、フルーツ感のある、爽やかなアタック。
ボディはふっくらとして芯はしっかり。
アルコール度は高そう。
酸味は穏やかだが、フレッシュな果実のような芯を持っている。
後味はフルーツ感が残り、ジューシー。
ただ、アルコール度は高そうで、食道から胃にかけて熱さを感じる。
誰からも好まれそうな、優しいまとまり。
余韻は長めに続く。
【判定】
若々しい外観からは2010年から2009年が候補。
香りは上品で複雑でフルーティ。
印象としてはローヌの白に近い。
押しの強さは無く、抑えた感じがシャルドネっぽくない。
しかも、ニューワールドのシャルドネでは無さそう。
味わいはあくまで上品。
1500円は超えてくる感じの品質感。
ムルソーって感じではないので、ヴァン・ド・ペイ・ドックの方が近い。
完全にシャルドネも捨て切れないので、チリとアメリカのシャルドネの可能性も検討。
香りは、シャルドネとはちょっと違う、アロマティック品種の印象を感じる。
味わいもそれほどパワフルではなく、ちょっと優しい感じがシャルドネっぽいくない。
ファイナルアンサーで、ヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌ、グルナッシュブラン
で、ブー
なんと、アメリカのシャルドネ。
【総評】
バックハウス シャルドネ 2010
BACKHOUSE CHARDONNAY 2010
アメリカ:カリフォルニア州
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ
リカーランドトップで、980円で購入。
アメリカのシャルドネって、パワフルで、樽香バリバリで、バタ臭い、という偏見がありましたが、このワインはまったく違いますね。
ちょっと甘さが強めなのですが、フルーツを使ったフレッシュなスイーツのような、飲みやすさと親しみやすさがあります。
とても飲みやすくて、上品な果実感なので、誰にもで受け入れられそうなまとまりですね。
カミさんに価格感を聞いたら、780円。
甘いワインが嫌いなカミさんにはイマイチだったみたい。
それほど主張の強いワインではないので、食事にも合わせやすそうです。
今日の晩御飯は鮭のムニエル。
まあ、問題なし。
スパイスの効いた、ドイツのレバーペーストを焼いたポテトに乗せたものが一番合いました。
グラスに入れて時間がたつと樽香が強まってきて、痩せた味わいになってしまうので、グラスに入れて早めに飲むことをお勧めします。
何というか、時代のベクトルというか、アメリカの流行なのか、新しさを感じさせるワインですね。
コストパフォーマンスは高いので、パーティワインには最適なのではないでしょうか。
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