2011/07/09

シャトー ポンテ プレザンス 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)メルロー70%、カベルネ・フラン15%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%(仏:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ:08)\1850
(3)グルナッシュ75%、カリニャン20%、シラー5%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:00)\1450
(4)サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:DOCGキャンティ・コッリ・セネージ:08)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー ポンテ プレザンス 2008【外観】
落ち着いた色調の、濃いガーネット。
色あいは紫っぽさも少しあるが、落ち着いたルージュ。
フチギリギリまで黒っぽい。
透明感はほとんど無い。
粘性は中庸で、脚が多く現れるがすぐに消える。

【香り】
チョコレート。
凝縮感のある黒い果実。
グラスを回すとヴァニラとスパイス。
動物香も少し。
もう少したつと、グリーン系の印象が強く出てくる。
香りは厚めでボリューム感がある。
さらにバラのような香りに変わってきた。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
まろやかで、優しいアタック。
後味も消えるような上質感がある。
酸味はマイルドだが、しっかり効いている。
タンニンは繊細で優しい。
アルコール度は高めで、後味がやや乾く印象。
余韻は長く続く。

【判定】
かなり濃い外観で、南の方の印象。

香りは厚みがあり複雑。
カベルネ・ソーヴィニヨンと、ボルドーの華やかさを持っている。
ローヌもまだ候補。

味わいは、すべるような滑らかさを持っていて、かなりランクの高い印象。
こうなるとボルドーのグラン・クリュ・クラッセに絞り込まれる。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ピンポン

これは美味しいですね。
いかにもボルドーって感じの美味しさです。

【総評】
シャトー ポンテ プレザンス 2008
Chateau Pontet Plaisance 2008

フランス:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:メルロー70%、カベルネ・フラン15%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%

リカーランドトップで、1850円で購入。

カジュアルなグラン・クリュって感じですね。

サンテミリオンのグラン・クリュは、2006年の格付け改訂が波紋をよんで、「グラン・クリュ」の格付けが廃止になる、というニュースがありましたが、その後どうなったんでしょうね?

これまでは、いくつかの条件を満たす事で「グラン・クリュ」の名称が与えられて、その中から10年に一度の格付け改訂の際に、上位格付けの「グラン・クリュ・クラッセ」や「プルミエ・グランクリュ・クラッセ」に昇格する、というシステムでした。

ところが、格付けを落とされたシャトーが訴訟を起こし2006年の格付けが無効になったり、さらにテイスティングでの格付けが公平性を欠くという理由で「グラン・クリュ」の名称の使用禁止の裁判所命令が出る、という自体にまで発展してしまったようです。

最新の情報は分かりませんが、グラン・クリュが無くなるとワイン生産者も痛手ですが、消費者も楽しみが少し減ってしまいますよね。グラン・クリュってラベルにあるだけで、美味しさが倍増する事は間違いありません。

今日の晩ご飯はコロッケ。
普通のコロッケとカレー味のコロッケ。

このワイン、グラン・クリュなんですが、軽めのバランスでまとまっていて、カレーコロッケには良く合いました。
カレーの強い香りと、このワインの強い香りがちょうど釣り合う感じ?

グラスに少なくなっても、香りはしっかり残りますね。

一番ランクの低いグラン・クリュとはいえ、一定の品質感を感じます。

カミさんに価格感を聞いたら、1980円。
まあ、ほぼ正解。

官能的なボリューム感のようなものは無くて、ちょっと真面目なカタブツの印象がありますが、しっかりした美味しいワインだと思います。

1000円台のデイリーワインとは違って、明らかにワンランク上の味わいですね。

ちょっと特別な日でも大丈夫なワインですね。美味しいです。

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ちなみに次の日残ったワインを飲んでみたら、常温にさらしておいたせいか、ポートワインのような加熱された印象と、ゴムのようなケミカル臭が気になりました。

口当たりも悪くなってて、これは高い温度に置き過ぎたからかな・・・

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