2010/12/24

シャトー・トゥール・シャプー 2009(ブラインドテイスティング:外す)

(1)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル(仏:ボルドー地方:アントル・ドゥ・メールA.C.:09)\1365
(2)ヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌ、グルナッシュ・ブラン(仏:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC:09)\1121
(3)ピノ・グリージョ(伊:ロンバルディーア州:プロヴィンチャ・ディ・パヴィアI.G.T.:09)\1080
(4)マカベオ50%、シャルドネ50%(スペイン:アラゴン州:DOカリニェーナ:08)\1050(6本セット@997円で購入)
(5)ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール:10)\980

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・トゥール・シャプー 2009
【外観】
少しベージュっぽい色調の、淡いイエロー。
色味はグレーっぽく、ほのかな黄色で、しかもちょっとベージュっぽい。
穏やかな輝きがある。
粘性は弱い。

【香り】
柑橘系の果実香。
青草香。
石灰のようなミネラルの印象。
かすかに蜜のような、南国系のフルーツのような甘い香り。
グラスを回すと、熟した果実の香りが強くなる。
ただ爽やかさは変わらない。
石油香の印象も少し。

【味わい】
残糖をほんのり感じるセック。
口当たりはマイルドだが、少し水っぽさを感じる。
酸味はやや弱く、頼りない。
梨の芯の部分の酸味のような、フレッシュな果実の酸味がある。
苦みはかすかに後味に残る。
余韻は短い。

【判定】
淡い外観からは、ソーヴィニヨン・ブランかピノ・グリージョ。
ちょっと新酒が怪しい。

香りはソーヴィニヨン・ブラン。
青草香や柑橘系の印象。

飲み口は、やや頼りない感じだが、果汁のようなフレッシュさがある。
でもジュースっぽい訳ではない。

新酒のソーヴィニヨン・ブランだともっとグリーンがかった色合いになりそうだが、今年の新酒は収穫を1ヶ月遅らせたそうなので、果皮自体が黄色っぽくなったと想像される。

でも、ピノ・グリージョの可能性も少し探っておく。

ピノ・グリージョのヴァラエタルアロマは把握してないが、いわゆるイタリアっぽい香りではない。

だた、マロラクティック発酵をイメージさせるクリーム系の印象と穏やかな酸味があり、果たして新酒でマロラクティック発酵ってするのかな?という疑問もある。

とにかく飲み口が新酒っぽくない。

そうなるとアントル・ドゥ・メールのボルドーって可能性も出てくる。
いやいや、案外ローヌもある?

う~ん、かなり混乱してきた。

もう一度落ち着いて、少し空気に触れて開いてきたワインを確認。

最初に感じた、ソーヴィニヨン・ブランの印象はすでに無い。
どちらかというと、やや力の無い品種、グルナッシュ・ブランくらいが近い。
さらに香りは弱いながら、複雑な要素があり、複数の品種がブレンドされている印象がある。

これはやっぱりローヌ?

ファイナルアンサーで、コート・デュ・ローヌ
で、ブー

なんとボルドーでした・・

【総評】
シャトー・トゥール・シャプー 2009
Chateau Tour Chapoux 2009

フランス:ボルドー地方:AOCアントル・ドゥ・メール
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル

伊勢丹で、1365円で購入。

最初に感じた、ソーヴィニヨン・ブランの印象とか、マロラクティック発酵の印象は、たぶん正解だったのですが、水っぽくて安いワインと感じた部分で、外してしまいましたね。(言い訳)

カミさんに価格を聞いたら、1280円。
まあ、近いですね。

飲み進むと、水っぽくて安っぽいと思っていた部分が、スッキリと飲みやすい、という印象に変わってきました。

意外と悪くないですね。
結構美味しいかも。

ワインだけだと、やや軽い感じがマイナスポイントになるのですが、食事と一緒だと気になりません。

今日の晩ご飯はキノコ入りのスパニッシュオムレツ。
ワインが軽いので、まあそこそこ合います。

レトルトのカルボナーラを合わせてみると、ワインの上品さが感じられます。

でも、ちょっとアルコールの印象が強めなのが気になりますね。

軽いんだけど、アルコールが浮いてる感じ。

バランスが悪いのかな?

飲み進むと、出来の悪い国産ワインみたいな、アルコール感がありますね。

フレッシュでライトな口当たりはいいのですが、軽すぎる感じとアルコールの印象が気になります。

ちょっと、ユニ・ブランやコロンバールみたいな、大量生産ワインのイメージもありますね。

魅力的な部分もあるのですが、我が家的にはイマイチかも。

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