2010/06/13
オーガニックワイン入門講座 行ってきました
オーガニックワイン専門店マヴィさんで、「オーガニックワイン入門講座」を受講してきました。
日時:6月9日(水)19:00~21:00
場所:オーガニックワイン専門店マヴィ赤坂店舗
参加費:¥1,500(グラスワイン付)
赤坂の店舗奥にある、大きなテーブルを15名くらいで囲んでの講座でした。
店主の田村さんは、著書がベストワインブック賞を受賞をしたり、2007年フランス政府の農事功労賞シュバリエ勲章を受勲するなど、とても活躍されている方です。
物腰は柔らかいけれど、とても元気でパワフルな人でした。
以下講義内容をトピックスで。
■ビオワイン、自然派ワイン、オーガニックワインはすべて違う。
ついつい、同じような意味で使ってしまう、これらの言葉ですが、明確に定義が違っています。
まずビオワインと自然派ワインは明確な定義がありません。
ビオワインは「バイオダイナミック農法」を取り入れたというアピールで、厳格な基準はありません。
自然派ワインはさらに不明瞭ですね。
オーガニックワインは、各国で厳格な基準があり、そのマークが信頼の証になっています。
■オーガニックワイン=美味しい、というわけではない。
逆に、オーガニックワインは不味い、と思われていた時期がありました。
オーガニックはライフスタイルなので、不味くても我慢して飲むものだ、という誤解ですね。
講師の田村さんも最初にドイツで飲んだオーガニックワインがとても飲めたものじゃなかったと言ってました。
ただ、最近本当に美味しいオーガニックが増えてきていて、輸入やストックの管理がしっかりしている専門店では美味しいオーガニックワインが手に入るようになりました。
いただいた白ワインも、イキイキとした、キレイな口当たりで、とても美味しかったです。
■ワインは、香料も着色料も調味料も添加することが出来る。
ワイン用の香料ってのがあるそうです。
ボルドーやブルゴーニュといった、多くの種類があって、その香料の購入先は大手のワインメーカー。
セニエ(血抜き)で濃さを強くしたりといった醸造上のテクニックでワインにマキュアージュする、という話は有名ですが、香料や着色料が入っているとなるとまた別次元の話ですね。
一生懸命ブラインドテイスティングで品種の個性を探っているようでも手がかりにしているのは香料だったりするかもしれません。
オーガニックワインは香料、着色料、調味料の添加を禁止しています。
保存料も硫黄を燃やした気体の吹き込みのみ許されています。
今の時代、ワイン本来の味を知りたかったらオーガニックワインを選ぶのがいいのかもしれません。
■オーガニックワインは高くて、扱いが難しい。
いただいた白ワイン、管理が良い事を実感させる、とてもフレッシュな活きている印象で、実に美味しいワインでした。
シャルドネ2009 マヴィ特別限定仕込 白
(フランス:ラングドック地方)
販売価格:1980円
この1980円という価格、マヴィさんの中では破格に安く、儲けがほとんど無いそうです。
オーガニックワインは、添加物や保存料がほとんど含まれていないので、管理をしっかりしないとすぐに痛んでしまい、さらに栽培や醸造も手がかかるので、価格は普通のワインの2~3倍くらいです。
さらに自宅での保存も温度変化の激しい部屋の中に放置しておくとダメになってしまうため、新聞紙を巻いて野菜室とか、床下収納のような保管場所を考えなくてはなりません。
ワインセラーがあるとベストですけどね。
せっかくなので何本か買っていこうと思いましたが、暑い日だったことと、平均価格が高く断念。
ちょっとお金に余裕があるときに、通販で買おうかな。
上記のような事がもっと詳しく書いてあるのが、田村さんの著書「オーガニック・ワインの本
」です。
■まとめ
オーガニックワインについて、というかワイン全体について考えさせられる内容でした。
2時間内容盛りだくさんで、グラスワインもついて、1500円はお得な講座ですね。
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2 件のコメント:
「ビオワイン、自然派ワイン、オーガニックワインはすべて違う」の一言はとても驚きました。
私は全て同じ物だと思っていたので勉強不足でした(^^;;
ワイン専門店のワインとなると、管理が行き届いており、良い状態の物を頂けそうですね。
apricotさん、こんにちは。
先日、お知り合いから、ビオワインでもビオロジックとビオディナミは違うと聞かされて、ますます混乱してきました。
なかなか難しい世界ですが、これから増えていく分野なので目が離せませんね。
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