2010/05/09

アベイコート コート・デュ・ローヌ ルージュ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(2)ピノ・ノワール(ルーマニア:デアルマーレ:06)\1080
(3)ピノ・ノワール(仏:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュAC:08)\1080
(4)シラー、グルナッシュ(仏:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC:07)\980
(5)カベルネ・ソーヴィニヨン(ルーマニア:オプリソール地区:06)\870

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

アベイコート コート・デュ・ローヌ ルージュ 2007
【外観】
少し落ち着いた色調の深く濃いルビー色。
黒っぽい外観ながら、深い透明感があり、そこがうっすらと見える。
輝きはあまり強くない。
色合いはシンプルでソリッドな印象。
少しインクっぽい感じ。
粘性は弱く、さらっとしている。

【香り】
黒い果実。
ドライフルーツ。
プルーンのような印象。
ヴェジェタルなグリーン香。
グラスを回すと動物香。
なめし革より少し生っぽい。
香りはそれほど強くなく、やや重い印象。

【味わい】
少し残糖を感じるセック。
ミディアムボディ。
酸味はかなり強い。
渋みは控え目だが、苦味が強い。
アルコール度が少し高いのか、苦味と相まって乾く印象がある。
飲み始めはフレッシュながら、後味は苦く辛い感じ。
後味は酸味の残るジューシーさとやや乾く印象が混ざる。
余韻は少し続く。

【判定】
濃い外観ながら、しっかり透明感があるので、一通り候補になる。
ただ、少し若さのある外観は、2006~2007年くらいの印象。
2002のボルドーは消える。

香りは、ピノ・ノワールっぽい、ドライフラワーやドライフルーツの印象がある。
ただ、スモーキーなグリーンっぽさがあり、カベルネ・ソーヴィニヨンっぽい要素がある。

味わいは、ほんのり甘さを残すセックながら、後味は苦く辛い。
味の構成が、フランスっぽくない。
ピノ・ノワールにしても、カベルネ・ソーヴィニヨンにしてもルーマニアが怪しいか。

時間が経てば経つほどカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい。

んん?
これはひょっとして、グルナッシュ、シラー?

ほんのり甘い感じとか、このスパイシーさはシラーだ。

あー、でも昨日もそれでピノ・ノワール外してるし、ちょっと悩む。
なんだろう?このハッカっぽい香木のような印象はチュニジアのピノ・ノワールにもあったな。

あらためて口にふくんで・・・ほんのり甘さがあって、スパイシーな香りと、すこしオットリとした飲み口。
さすがにピノ・ノワールは無いだろう。

ファイナルアンサーで、シラー、グルナッシュ
で、ピンポン

おお、久しぶりに当たった。

【総評】
アベイコート コート・デュ・ローヌ ルージュ 2007
ABBEYCOURT COTES-DU-RHONE 2007

フランス:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シラー、グルナッシュ

ジャスコで、980円で購入。

カミさんに値段を聞いたら、980円でドンピシャ。
ただし、コート・デュ・ローヌじゃなかったら、780円と手厳しい。
後味が水っぽくて、何かでうめたみたい、という評価。
確かにちょっと微妙な味わいかも。

香りも時間がたつと、やや生くさいような印象も出てきました。
なんだか全体のバランスもギクシャクしてて、まとまりが無い感じ。

今日の晩御飯、自家製チャーシューに合わせてみましたが、かなりケンカします。
チャーシューの周りの焦げめの苦味と、ワインの苦味がバッティングしてるみたい。

昨日のツマミの残り、ビーフジャーキーと合わせてみると、これは結構いけます。

完全にビーフジャーキーの裏方に回りますが、苦味が口をサッパリしてくれるみたい。
しっかりした肉料理だと合うのかもしれませんね。

そうか、この特徴的な苦味は牛肉料理に相性がいいのかも。

とはいえ、やっぱり水っぽくて、単調で、飲み進むとだんだん飽きてきます。

いままで飲んだコート・デュ・ローヌの中では、一番美味しくないかも。

あまり人には勧めたくないワインですね。

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