(1)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(2)ピノ・ノワール(ルーマニア:デアルマーレ:06)\1080
(3)ピノ・ノワール(仏:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュAC:08)\1080
(4)シラー、グルナッシュ(仏:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC:07)\980
(5)カベルネ・ソーヴィニヨン(ルーマニア:オプリソール地区:06)\870
の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
少し落ち着いた色調の深く濃いルビー色。
黒っぽい外観ながら、深い透明感があり、そこがうっすらと見える。
輝きはあまり強くない。
色合いはシンプルでソリッドな印象。
少しインクっぽい感じ。
粘性は弱く、さらっとしている。
【香り】
黒い果実。
ドライフルーツ。
プルーンのような印象。
ヴェジェタルなグリーン香。
グラスを回すと動物香。
なめし革より少し生っぽい。
香りはそれほど強くなく、やや重い印象。
【味わい】
少し残糖を感じるセック。
ミディアムボディ。
酸味はかなり強い。
渋みは控え目だが、苦味が強い。
アルコール度が少し高いのか、苦味と相まって乾く印象がある。
飲み始めはフレッシュながら、後味は苦く辛い感じ。
後味は酸味の残るジューシーさとやや乾く印象が混ざる。
余韻は少し続く。
【判定】
濃い外観ながら、しっかり透明感があるので、一通り候補になる。
ただ、少し若さのある外観は、2006~2007年くらいの印象。
2002のボルドーは消える。
香りは、ピノ・ノワールっぽい、ドライフラワーやドライフルーツの印象がある。
ただ、スモーキーなグリーンっぽさがあり、カベルネ・ソーヴィニヨンっぽい要素がある。
味わいは、ほんのり甘さを残すセックながら、後味は苦く辛い。
味の構成が、フランスっぽくない。
ピノ・ノワールにしても、カベルネ・ソーヴィニヨンにしてもルーマニアが怪しいか。
時間が経てば経つほどカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい。
んん?
これはひょっとして、グルナッシュ、シラー?
ほんのり甘い感じとか、このスパイシーさはシラーだ。
あー、でも昨日もそれでピノ・ノワール外してるし、ちょっと悩む。
なんだろう?このハッカっぽい香木のような印象はチュニジアのピノ・ノワールにもあったな。
あらためて口にふくんで・・・ほんのり甘さがあって、スパイシーな香りと、すこしオットリとした飲み口。
さすがにピノ・ノワールは無いだろう。
ファイナルアンサーで、シラー、グルナッシュ
で、ピンポン
おお、久しぶりに当たった。
【総評】
アベイコート コート・デュ・ローヌ ルージュ 2007
ABBEYCOURT COTES-DU-RHONE 2007
フランス:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シラー、グルナッシュ
ジャスコで、980円で購入。
カミさんに値段を聞いたら、980円でドンピシャ。
ただし、コート・デュ・ローヌじゃなかったら、780円と手厳しい。
後味が水っぽくて、何かでうめたみたい、という評価。
確かにちょっと微妙な味わいかも。
香りも時間がたつと、やや生くさいような印象も出てきました。
なんだか全体のバランスもギクシャクしてて、まとまりが無い感じ。
今日の晩御飯、自家製チャーシューに合わせてみましたが、かなりケンカします。
チャーシューの周りの焦げめの苦味と、ワインの苦味がバッティングしてるみたい。
昨日のツマミの残り、ビーフジャーキーと合わせてみると、これは結構いけます。
完全にビーフジャーキーの裏方に回りますが、苦味が口をサッパリしてくれるみたい。
しっかりした肉料理だと合うのかもしれませんね。
そうか、この特徴的な苦味は牛肉料理に相性がいいのかも。
とはいえ、やっぱり水っぽくて、単調で、飲み進むとだんだん飽きてきます。
いままで飲んだコート・デュ・ローヌの中では、一番美味しくないかも。
あまり人には勧めたくないワインですね。
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