(1)メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:08)\1080
(2)ピノ・ノワール(ルーマニア:デアルマーレ:06)\1080
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(ルーマニア:オプリソール地区:06)\870
(4)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:クリコ・ヴァレー:NV)\428
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
透明感のある、明るいルビー色。
底までハッキリ見えるくらい。
色合いは黒っぽく落ち着いている。
輝きは少しあって、底光するような印象。
ディスクは少しあり、粘性はやや弱い。
【香り】
煮詰まった果実のような香り。
醤油のような、オリエンタルスパイスのような、独特な香り。
樽香というか、木のチップというか、スモーク香が強め。
グラスを回すと、還元香なのか、ややガスっぽい、鼻をつく印象。
動物香や樽香を煮詰めてタールっぽくなった感じ。
ケミカル臭が強く、ちょっとヒドイ香り。
【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
酸味は強め。
口当たりがややキツイ。
タンニンは控え目で、弱い。
アルコール度は低め。
ボディはライト。
後味はやや乾く印象。
余韻は短い。
【判定】
明るい外観からはピノ・ノワールが予想される。
ただ、香りは・・ヒドイ。
還元臭なのか、硫黄の匂いなのか、ちょっと悪臭。
現時点では品種の判定はつかず。
味わいはセックで、ライト。
そんなに嫌味は無い。
香りがヒドかったので、口に入れるのがためらわれたが、味は問題無し。
ただ、とっても軽くて、ぶっきらぼうな味わいなので、価格的には500円レベル。
この中では、チリの428円。
生産年は2006年くらいの印象なので、ルーマニアも一応候補になる。
チリのワインにしては、かなりドライなので、ルーマニアという線も捨てがたい?
そうなると、ピノ・ノワールもありそう。
少しケミカル臭が飛んで、品種の香りが出てきたが、意外としっかりした香り。
残りが少なくなっても、しっかり香る。
これはもう少し価格が上かも?
この独特な、あまり嗅いだことの無い感じは、日頃飲まない産地のような気がする。
そうなるとやはり、ルーマニアが候補になるが、カベルネ・ソーヴィニヨンかピノ・ノワールか、という点でかなり迷う。
外観はピノ・ノワール。
香りはカベルネ・ソーヴィニヨン。
ここはやっぱり香りを取るか。
ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン、ルーマニア
で、ピンポン
おぉ、当たった、当たった。
【総評】
リヴァールート カベルネ・ソーヴィニヨン 2006
RIVER ROUTE CABERNET SAUVIGNON 2006
ルーマニア:オプリソール地区
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
リカーランドトップで、870円で購入。
第一印象は最悪だったのですが、だんだん良さが出てきました。
この独特な醤油のようなスパイス香は、結構和食に合いそうです。
今日の晩御飯は肉豆腐。
すき焼き味の牛肉に合わせてみたら、何とも良く合います。
うなぎの蒲焼とかにも合いそう。
焼き鳥のタレにもきっと合いますね。
この、第一印象悪かったけど、実はいい奴じゃん、ってパターンは、かなり好感度がアップしますね。
逆に、最初はいい奴だと思ったのに・・・ってパターンは最悪です。
このワイン、和食には合いますが、やはりワインとしては独特な味わいなので、素直に人に勧められるタイプでは無いですね。
少なくとも、飲み会とかお土産に持っていくタイプでは無いと思います。
たまには変わったワインを飲みたいな~、という気分の時にオススメですね。
ちなみにこのワイン、1年以上前に飲んだことがあります。
その時の印象は、ほんのり甘くて、軽くて、フレッシュでジューシー。
ちょっと力が落ちてきたんでしょうね。
このクラスのワインで、4年も経つと、やはり飲み頃を過ぎてしまった感じを受けてしまいます。
みなさん、安いワインは2年以内くらいのものを選ぶようにしましょう。
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