(1)カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルメネール、マルベック(チリ:セントラル・ヴァレー:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー:07)\1680
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1390
(3)ガメイ70%、ピノ・ノワール30%(フランス:ブルゴーニュ:ブルゴーニュ・グラン・オルディネールAC:00)\1200
(4)ネグレット60%、ガメイ20%、シラー10%、マルベック10%(仏:南西地方:オート・ガロンヌ地区:フロントン:05)\1080
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
小さな気泡が多く見られる、濃いガーネット。
フチの赤味は強いが、意外と色は落ち着いている。
粘性は弱く、ディスクは極薄い。
透明感はほとんど無い。
【香り】
イチゴ。
キャンディ。
発酵途中のイメージ。
炭酸のニュアンス?
果汁の印象?
ヌーボーのような印象がある。
グラスを回すと発酵香、イーストのような印象が強くなる。
なめし革も。
少しおいて、フローラルな印象。
もう少し置くと、やや悪臭系の麝香のようなイメージ。
【味わい】
残糖少なめのセックだが、フルーツ感が強いので最初甘く感じる。
酸味が強く、タンニンは控えめ。
ボディは軽く、ミディアムボディくらい。
アルコールはそこそこ。
余韻はほとんどなく、後味はジューシーさがありながら、やや乾く。
【判定】
とにかく小さな気泡が多く見られるのが特徴。
発酵途中のような印象。
香りはイチゴやキャンディが感じられ、ガメイ独特のなめし革香もある。
味わいも、ガメイ独特の収斂性のような印象。
外観はとっても濃いので、ガメイらしくないが、香りと味わいはガメイ。
で、よく見るとガメイが入っているワインが2つ。
ブルゴーニュのガメイかと思っていたが、ひょっとして南西地方のネグレット?
ブルゴーニュのガメイはこんなに濃くないだろう。
しかもピノ・ノワールも入ってるし。
さらにブルゴーニュは2000年なので、熟成感が全然違う。
そうなると南西地方のネグレットか。
ファイナルアンサーで、ネグレット60%、ガメイ20%、シラー10%、マルベック10%
で、ピンポン
さすがにブルゴーニュのガメイではこの濃さは出ません。
【総評】
シャトー・クーティネル 2005
Chateau Coutinel 2005
フランス:南西地方:オート・ガロンヌ地区:フロントン
アルコール度:12%
ブドウ品種:ネグレット60%、ガメイ20%、シラー10%、マルベック10%
町田の蔵家さんで、1080円で購入。
いわゆる、グローバルスタンダードのワインではなく、しっかり癖のある、個性的なワインです。
収斂性があって酸っぱい感じ。
どこで作っても同じようなワインと違って、しっかりと個性を主張しています。
ネグレットはまた、馴染みの無い品種ですね。
ネットで調べると、フランス南西地方の固有品種で、品質は高いけど病気に弱いとのこと。
(参考:Biblio-wineさん http://www.bibliowine.jp/)
あまり品質が高い・・・という印象でもないような?
ガメイとサンジョヴェーゼを合わせたような感じなんですが・・
んん?
ちょっと温度が上がってきたら、だんだんまろやかな口当たりになってきました。
うーん、これは結構美味しいかも。
アルコール度も低い印象でしたが、結構効いて来ます。
第一印象は、やや意固地で人を受け付けない感じでしたが、だんだん打ち解けてきました。
なんだ結構、いいやつじゃん、みたいな。
このワイン、どんどん無くなりますね。
美味しいです。
今日の晩御飯は麻婆豆腐だったのですが、良くも悪くも無い感じ。
酸味が強くて、収斂性があるので、トマトソース系の料理に合いそうな気がします。
ラベルの印象では、かなり重い感じを受けるのですが、味わいはもう少しライトで、フレッシュな印象があって、ちょっとギャップを感じます。
クラシックなワインを好きな人にはおすすめでしょうか。
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