2009/02/22

アルトザーノ テンプラニーリョ シラーズ 2006(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン(伊:トスカーナ州:I.G.T.:04)\1344
・カベルネ・ソーヴィニヨン(アルゼンチン:クージョ地方:サン・ファン州:07)\1180
・テンプラニーリョ70%、シラーズ30%(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ:06)\860

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

アルトザーノ テンプラニーリョ シラーズ 2006
【外観】
やや濃い外観ながら、透明感があり、底が見える程度。
フチは赤味が強いがやや落ち着いた印象。
粘性はやや弱い程度。

【香り】
赤い果実。
なめし革。
グラスを回すと動物香が強くなる。
黒い土のような印象。
少しオリエンタルスパイスのような香り。

【味わい】
残糖を感じる、やや甘さのある口当たり。
酸味もしっかりしていて、フレッシュ感がある。
ミディアムボディくらいで、厚みはあまりない。
アルコールの印象は強い。
余韻は甘さとアルコールの印象が残る。

【判定】
明るめの外観からはサンジョヴェーゼとテンプラニーリョが候補。
香りはサンジョヴェーゼ。
ただ、味わいは、ニューワールドっぽい。
いきなりアルゼンチンのカベルネ・ソーヴィニヨンが浮上。
花粉で鼻が利かないが、確かにカベルネ・ソーヴィニヨンの印象がある。
煙っぽいグリーン香とでもいうか。
味わいはいわゆるチリカベっぽいんですよね。
生産年は、サンジョヴェーゼが04だが、そんな熟成感は無い。
テンプラニーリョが次の候補だが、それもやはり違うかな。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー

なんとテンプラニーリョでした。

【総評】
アルトザーノ テンプラニーリョ シラーズ 2006
ALTOZANO TEMPRANILLO SHIRAZ 2006

スペイン:スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ
アルコール度:14%
ブドウ品種:テンプラニーリョ70%、シラーズ30%

リカーランドトップで、860円で購入。

最近、ニューワールドっぽいスペインやイタリアのワインがありますが、そのジャンルのワインですね。

ちょっと残糖が多めな感じで、甘い印象が強い飲み口なのですが、ベタベタした重い感じはありません。
クールでスッキリした飲み口は好印象です。

飲み進むと、やはりテンプラニーリョの特徴の野性的な動物香が出てきました。
濡れた犬よりちょっと土っぽい感じというか。

あと甘さを担当しているのがシラーズって感じがします。

カベルネ・ソーヴィニヨンと間違えたグリーンっぽさがあって、動物的な印象と半々くらいです。

でもいままでは、テンプラニーリョもシラーズも動物香主体の印象があったので、このグリーン香がどちらの品種が担当しているのか分かりません。

おお、そういえばローヌのシラーでカベルネ・ソーヴィニヨンっぽいのがあったな。

食事にはちょっと合わせにくそうです。
甘さとアルコール度が高いのがやや難点かな。

ワインとしては悪く無いんですけど、やっぱりニューワールドなイメージですね。
コストパフォーマンスはとても高いと思います。

【追記】
なんだかこのワイン、ポートとかシェリーのような趣があるんですよね。
食事と合わせるというよりは、食前酒や食後酒みたいにワインだけで楽しむのがいい感じがします。
夜中に映画を見ながらゆっくりやる、なんてシチュエーションには良さそうです。

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