2008/09/04

ラ・キュベ・ミティーク 2003(ブラインドテイスティング:外す)

・メルロー33%、カベルネ・ソーヴィニヨン31%、ピノタージュ15%、マルベック9%、ピノ・ノワール7%、カベルネ・フラン7%(南アフリカ:ステレンボッシュ地区:シモンスベルク)\1680
・シラー、ムールヴェードル、カリニャン、グルナッシュ等(仏:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック)\1680
・ピノ・ノアール(仏:ブルゴーニュ)\1380

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ラ・キュベ・ミティーク 2003
【外観】
濃い外観。
底が見えないくらいの透明感だが、艶っぽい印象がある。
色味は黒っぽい紫。
赤味は強くないが、オレンジっぽさも無い。
粘性は強く脚がいつまでも残る。

【香り】
華やかで強いスミレの香り。
ボルドーっぽい。
やや艶っぽい動物香。
スパイシーさもある。
濃縮された果実の印象。
カラメルっぽい焦げ臭。
香りは複雑で強い。

【味わい】
まろやかなフルボディ。
タンニンと酸味が程よく効いている。
セックで、残糖はほとんど感じないが、アルコール度が高くほんのり甘みを感じる。
余韻も長いが、後味にやや水っぽさを感じる。

【判定】
濃い外観からは、ピノ・ノアールが外れ、メルロー主体とシラー主体の一騎打ち。
香りの印象はボルドー。
となるとメルロー?
フローラルな香りがあり、やや艶っぽい動物香。
スパイシーさもあるが、シラーって感じじゃないかな?
香りも複雑なら、味わいも複雑で複数の品種が混ざっている印象がある。
余韻が厚めに続いて、急にすっとライトな後味に変わるところなんて、ピノ・ノアールとか混ざっているでしょうって感じがある。
シラーは以前も飲んだ事があるミティーク。
ミティークはこんなにセックじゃなかったし、こんなにフローラルな香りもなかったぞ。

ファイナルアンサーで、南アフリカ
で、ブー

な、なんとミティークでした。

【総評】
ラ・キュベ・ミティーク 2003
LA CUVEE MYTHIQUE 2003

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シラー、ムールヴェードル、カリニャン、グルナッシュ等

グルメシティで、ワゴンセール半額、840円で購入。
元値は、1680円

ネタバレする前に、カミさんとこのワインは美味しいね、って言っていたのですが、ミティークと分かってびっくり。

ミティークは我が家的にはあまり評価の高くないワインだったんですよね。

もっと、ニューワールドワインみたいな印象だったんです。
濃厚・フルーティ、みたいな。

今回のミティークは洗練された「影」のような印象を感じます。
ちょっとマニアックというか、微妙に崩れたバランスが秀逸というか。
良くも悪くもフランスっぽさが出ていますね。

ボルドーが混ざっていたら、多分そこにいってますね。

飲み進むととてもシラーっぽさが出てくるのですが、いわゆる安いシラー、シラーズとは違うんですよね。

う~ん、多分言いすぎだと思うけど、一度だけ飲んだことのある、コート・ロティに近い?
ミティークの回し者のようなコメントになってきましたが、やっぱりみんなに支持されるワインってのは美味しいんですね。

2003年なので、もう5年熟成されています。
最初に感じたスミレのような印象や、微妙に崩れたバランスもそこに起因するのかもしれませんね。

とにかく最初は香りが強く華やかでしたが、だんだん落ち着いてきました。

飲み進むと、単調さが気になってきます。
やや単純なフルーティな印象も出てきて、なんかちょっと興ざめ。

あんなに絶賛していたのに、お恥ずかしい。

最初の印象はとてもいいのですが、すぐに正体がばれる、すぐそっぽを向く、いわゆる裏切り者のワインの分類なのかな。

なんか、キュベ・ミティークに恨みでもありそうなコメントになってきましたね。

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