・メルロー33%、カベルネ・ソーヴィニヨン31%、ピノタージュ15%、マルベック9%、ピノ・ノワール7%、カベルネ・フラン7%(南アフリカ:ステレンボッシュ地区:シモンスベルク)\1680
・シラー、ムールヴェードル、カリニャン、グルナッシュ等(仏:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック)\1680
・ピノ・ノアール(仏:ブルゴーニュ)\1380
の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
濃い外観。
底が見えないくらいの透明感だが、艶っぽい印象がある。
色味は黒っぽい紫。
赤味は強くないが、オレンジっぽさも無い。
粘性は強く脚がいつまでも残る。
【香り】
華やかで強いスミレの香り。
ボルドーっぽい。
やや艶っぽい動物香。
スパイシーさもある。
濃縮された果実の印象。
カラメルっぽい焦げ臭。
香りは複雑で強い。
【味わい】
まろやかなフルボディ。
タンニンと酸味が程よく効いている。
セックで、残糖はほとんど感じないが、アルコール度が高くほんのり甘みを感じる。
余韻も長いが、後味にやや水っぽさを感じる。
【判定】
濃い外観からは、ピノ・ノアールが外れ、メルロー主体とシラー主体の一騎打ち。
香りの印象はボルドー。
となるとメルロー?
フローラルな香りがあり、やや艶っぽい動物香。
スパイシーさもあるが、シラーって感じじゃないかな?
香りも複雑なら、味わいも複雑で複数の品種が混ざっている印象がある。
余韻が厚めに続いて、急にすっとライトな後味に変わるところなんて、ピノ・ノアールとか混ざっているでしょうって感じがある。
シラーは以前も飲んだ事があるミティーク。
ミティークはこんなにセックじゃなかったし、こんなにフローラルな香りもなかったぞ。
ファイナルアンサーで、南アフリカ
で、ブー
な、なんとミティークでした。
【総評】
ラ・キュベ・ミティーク 2003
LA CUVEE MYTHIQUE 2003
フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シラー、ムールヴェードル、カリニャン、グルナッシュ等
グルメシティで、ワゴンセール半額、840円で購入。
元値は、1680円
ネタバレする前に、カミさんとこのワインは美味しいね、って言っていたのですが、ミティークと分かってびっくり。
ミティークは我が家的にはあまり評価の高くないワインだったんですよね。
もっと、ニューワールドワインみたいな印象だったんです。
濃厚・フルーティ、みたいな。
今回のミティークは洗練された「影」のような印象を感じます。
ちょっとマニアックというか、微妙に崩れたバランスが秀逸というか。
良くも悪くもフランスっぽさが出ていますね。
ボルドーが混ざっていたら、多分そこにいってますね。
飲み進むととてもシラーっぽさが出てくるのですが、いわゆる安いシラー、シラーズとは違うんですよね。
う~ん、多分言いすぎだと思うけど、一度だけ飲んだことのある、コート・ロティに近い?
ミティークの回し者のようなコメントになってきましたが、やっぱりみんなに支持されるワインってのは美味しいんですね。
2003年なので、もう5年熟成されています。
最初に感じたスミレのような印象や、微妙に崩れたバランスもそこに起因するのかもしれませんね。
とにかく最初は香りが強く華やかでしたが、だんだん落ち着いてきました。
飲み進むと、単調さが気になってきます。
やや単純なフルーティな印象も出てきて、なんかちょっと興ざめ。
あんなに絶賛していたのに、お恥ずかしい。
最初の印象はとてもいいのですが、すぐに正体がばれる、すぐそっぽを向く、いわゆる裏切り者のワインの分類なのかな。
なんか、キュベ・ミティークに恨みでもありそうなコメントになってきましたね。
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