・メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:プルミエ・コート・ド・ブライ)\1390
・メルロー(仏:ヴァン・ド・ペイ・ドック)\780
・グルナッシュ60%、カリニャン20%、メルロー10%、サンソー10%(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール)\525
・品種不明のチリワイン(チリ:セントラルヴァレー)\525
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
深い透明感のある濃い外観。
底がギリギリ見えないくらい。
粘性はやや強く、脚がゆっくりとあとから降りてくる。
雫にややタンニンが残る。
【香り】
フレッシュなフルーツ香。
ブラックチェリー、ブルーベリーくらい?
少しフローラル。
ちょっとオリエンタルスパイス。
ヨード香がある?
ライトで上品なイメージの動物香。
グラスを回すとなめし革の印象が強くなる。
【味わい】
フレッシュだが、強い渋みを感じるアタック。
ミディアムボディくらいで、苦味が残る。
冷たい印象を受ける。
余韻は短くやや水っぽさを感じる。
【判定】
外観ではどれも候補。
色味はやや落ち着いている。
香りの印象は、やや華やかさを感じるバランスで、割と強く、ちょっとボルドーっぽさがある。
動物香の印象がメルローっぽい。
逆に、チリっぽさは無く、グルナッシュって香りでもない。
飲み口は強い渋みで、私の印象としてあるメルローのパターン。
全体のバランスはメルローらしさを感じるが、他の品種の可能性も検討してみる。
グルナッシュだと、スパイシー、フルーティ、色調の強い色合いってイメージがあるので、やはりちょっと違うか。
そうなると、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンが混ざっているか、という点がポイントとなる。
カベルネ・フランの陰気な感じや、カベルネ・ソーヴィニヨンのスモーキーな茎っぽさはあまり感じない。
香りや味はストレートで単一品種のイメージ。
ファイナルアンサーで、メルロー
で、ピンポン
やったー、あまり自信がなかったけど、メルローの考え方は合っているみたい。
【総評】
ジャン・ベルトー メルロー ヴァン・ド・ペイ・ドック 2006
Jean Berteau Merlot Vin de pays d'Oc 2006
フランス:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:14%
ブドウ品種:メルロー
テスコエクスプレスで、780円で購入。
ちょっとそっけない感じはありますが、シンプルでクリーンなところは悪くありません。
あと味に苦味が残りますが、爽やかさを感じさせる要素としてはひとつの個性でしょうか。
ただ、やや意固地で融通がきかないイメージがあって、バランスがいまいち、という点ではやや問題があるかもしれません。
チーズのブリーと合わせてみると、外側カビ部分の苦味と、ワインの苦味がバッティングして全然ダメでした。
パンと一緒に食べても解消されません。
ビーフジャーキーに合わせても、このワイン独特の苦味は消えませんね。
というか強調されるくらいです。
渋みを強く感じるワインですが、料理と合わせず、そのまま飲んだ方が美味しく飲めそうです。
カミさんにはとても不評なワインでしたが、そんなに悪いわけではないんですけどね。
というか人によってはフィットするのではないでしょうか。
渋酸っぱい赤ワインが好きな人、ってあまりいないかな。
780円という価格も、あまりお買い得感は無いかも。
時間がたって少しまろやかになって分かりましたが、このワイン塩味が強いんですね。
渋みと塩味が合わさって、あと味の悪さにつながっているのかもしれません。
【メルローっぽさのメモ】
今回、しっかりした渋みが決めてになったのですが、もちろん滑らかな口当たりのメルローもあります。
ただ、渋みの印象が独特というか、強いけどいやな渋みじゃありません。
最初にドンと渋いんだけど、そのあと馴染んでくる感じでしょうか。
香りの特徴は上品な動物香かな?
メルローは、グリーンかアニマルかというとどちらかというとアニマルですよね。
さらにちょっと上品さがあるのかな。
それに独特なスパイス香。
このワインに限って言えば、ちょっとオリエンタルな印象を感じます。
それからフレッシュなフルーティさ。
メルローがこれだけ世界中で受け入れられたのはやはりフルーティさがあるからでしょうか。
印象としては、陽気で明るい方向で、さらに上品な感じ。
クールな印象で、ベタつかない飲み口もこのワインの良いところですが、メルローとしての特徴かどうかは分かりません。
【カミさんのコメント】
あまり良くないね。
あと味が水っぽい。
値段は680円くらいかな。
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