ヴォルネイ プルミエ・クリュ カイユレ 1997 ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール
Volnay 1er Cru EN Cailleret 1997 Domaine de la Pousse d'Or
フランス:ブルゴーニュ地方:コート・ド・ボーヌ地区:ヴォルネイ プルミエ・クリュAC
アルコール度:13%
町田の蔵家さんで、6980円で購入。
【外観】
透明度が高く、明るい外観。
最近のワインでは珍しいくらいに明るい透明感。
ちょっと濃いロゼ、ってくらい?
色合いはレンガ色(テュイレ)がかっていて、熟成を感じる。
粘性は高く、タンニンはしっかりと溶けている印象。
【香り】
なめし革の香り、金属っぽい香り、ミネラルの印象、やや萎れた花のような印象。
むっとする動物香がじわじわ立ってきて、ムスクっぽい印象が強くなる。
【味わい】
スムーズなアタックで、とても上品な余韻が長く続く。
印象としてはミディアムボディだが、アルコール度やボディはしっかりしているので、とても充実感のある飲み口。
酸とタンニンもバランスよく、適度に効いている。
【総評】
10年熟成の懐の深さを感じるワインです。
香りの印象は動物的な生っぽい印象を強く感じます。
やや華やかさに欠けるようなイメージはありますが、むせ返るような官能的な魅力というのでしょうか。
ムスクのような印象と、ポプリのバラのような印象で、アダルトな艶っぽい深みを感じます。
ところが、飲み口はとてもスムーズで馴染みやすく、気軽な印象がなんですよね。
アルコール度も強く、骨格もしっかりとしているのにとても軽やか。
大人の余裕を感じるワインですね。
今日の晩御飯の豚の角煮に合わせてみましたが、豚の甘さと合わず、ワインが浮いてしまうような印象でした。
おせちで意外と合ったのは黒豆、味の構造が似てるみたい。
チーズは、ブリーだと、ややチーズが負ける感じ。
ゴルゴンゾーラだといいバランスになりますが、今回ドルチェタイプのゴルゴンゾーラだったので、ちょっと甘さが邪魔しました、残念。
おつまみ系では、ビーフジャーキーに合わせると、しっくりきました。
ちょっと血を感じる鉄っぽい鉱物香と、肉の印象という構成が牛肉に良く合うみたいです。
このワイン、特にビーフに合いそうな要素が多くあります。
スパイスとかソースを使わないでシンプルに焼いたステーキなんてベストマッチなんじゃないでしょうか。
あとはローストビーフとかでしょうか、おいしそう。
熟成しているブルゴーニュはなかなか飲む機会が無いですからね。
とてもおいしくいただきました。
デキャンタリングしたボトルの残りのワインももったいないから飲んでみましたが、フルーティでとてもチャーミングな印象がありました。
大人な印象と、可愛らしいチャーミングな印象が同時に味わえるってのも、熟成したブルゴーニュの特徴なのでしょうか。
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