2016/10/10
日本酒をワイングラスで飲むということ
最近、日本酒がどんどん美味しくなってて、ワイングラスで提供するお店も増えてきましたよね。
BSの番組で、醸し人九平次の代表「久野 九平治氏」が、ワイングラスで飲む理由として「喉が開く」と言っていたのがずっと気になっていたので、ぐい呑とワイングラスで飲み比べてみました。
■飲んだお酒
・獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分
・黒龍(こくりゅう)「吟醸」餘波(なごり)生貯蔵
■飲み比べたグラス
1.ぐい呑
陶器製でフチは厚めです。
2.ショットグラス
細身でフチはワイングラスと同じくらいの薄さ。
3.ワイングラス
リーデルのシャルドネタイプ。
■外観
ぐい呑:
器に色がついている事もあって色が分かりません。
ショットグラス
透明なのですが、グラスの反射が多く色が捉えにくいです。
ワイングラス
液面が広く平面で見えるので、繊細な色味までハッキリ分かります。
■香り
ぐい呑:
香りが捉えにくく、アルコールの印象を強めに感じます。
ショットグラス
口が狭いので、ぐい呑よりもさらに香りが捉えにくく、ほぼ感じられません。
ワイングラス:
香りが広がり、青りんごやモモのような果実香を強く感じる事ができます。
■味わい
ぐい呑:
ほぼ甘みが中心で、単調に感じます。
下向きで飲むので舌の前の方だけで味を感じて、舌全体にお酒が行き渡らないのが原因のようです。
また、自分だけかもしれませんが、飲むときに息を止めて飲んでる事に気がつきました。
みんなそうなのかな?
ショットグラス:
顎が上がるので、舌全体にお酒が行き渡り、味を幅広く感じられます。
ワイングラス:
香りと共にお酒が入ってくるので、華やかさがあり、味わいの繊細さを感じられます。
味の分析もしやすいですね。
■結論
「喉が開く」という表現は、顎が上がることで舌全体に行き渡って、味をしっかり感じられるという事ではないでしょうか。
さらにワイングラスの場合は、飲むときに香りも同時に楽しめるので、さらに日本酒の美味しさが引き立ちます。
ぐい呑の方が甘く重く感じられて、ワイングラスの方が軽く繊細に感じますね。
こんなに違うとは思いませんでしたが、吟醸、大吟醸はワイングラスで飲むのがオススメです。
また、ぐい呑とショットグラスは器が厚いため、お酒の温度が上がってしまうというのも味わいの違いにつながるようですね。
■グラスは回さない!
ワイングラスに入れてぐるぐる回してしまうと、繊細な日本酒は気が抜けて美味しさが飛んでしまうみたいです。
香りはそんなに変わらないのですが、味わいが一気に落ちてしまうみたいなので、スワリングはしないほうが良さそうですね。
ついついクセでやってしまうので気をつけないと・・・
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