(2)メルロー60%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、マルベック5% (仏:ボルドー地方:AOCボルドー・コート・ド・フラン:07)\2350
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:AOCサン・テステーフ:07)\1680
(4)サンジョヴェーゼ90%、メルロー10%(伊:トスカーナ州:IGTトスカーナ:09)\1380
(5)シラー、グルナッシュ、カリニャン、その他(仏:ラングドック・ルーション地方:AOCコルビエール:08)\1220
の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
黒っぽく落ち着いた印象の、濃いガーネット。
色味は墨が入っているようなバイオレット。
落ち着いた印象だが、若さを感じる。
深い透明感があるが、底は見えない。
粘性は強めで、複雑な形の脚が長く残る。
【香り】
スミレ。
タバコ。
こげ臭。
鼻を突く、強い印象。
グラスを回すと、ちょっとケミカルな印象が出てくる。
グリーン香。
なめし革。
なかなか開かない感じ。
【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
フルボディ。
ドライで強いアタック。
アルコール度は強め。
ヒンヤリした飲み口。
酸味はしっかり強め。
タンニンもしっかり強く、舌の表面が強く乾く感じ。
後味は少しフルーツ感が出るが、乾く印象の方が強い。
余韻は短い。
【判定】
ちょっと黒っぽい感じはコルビエールの印象。
香りは重くて強い。
華やかさが無くて、ちょっと野趣な印象がある。
硫黄の感じがあって、なかなか開かないが、ローカル品種が入ってる感じ。
飲み口はかなりのドライ。
ひょっとしたらボルドー?
シラーによくある甘い印象がまったくない。
価格帯の印象は1000円~1500円くらい?
ただ、アルコール度も強めで、開いてくると美味しいのかも、って印象もある。
かなり温度が低めなので、試しに手のひらでグラスを温めてみる。
香りはそれほど強くならないが、カラメルの印象が出てくる。
それとカベルネ・ソーヴィニヨンの印象。
グリーン系の印象が強く、普通に考えるとカベルネ・ソーヴィニヨン。
そうするとやっぱりボルドーか?
ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン
で、ピンポン
おお、当たって良かった。
【総評】
ラ・シャペル・ド・カロン 2007
La Chapelle de Calon 2007
フランス:ボルドー地方:AOCサン・テステーフ
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン
リカーランドトップで、1680円で購入。
このワイン、ハートのラベルで有名な、メドック格付け3級のカロン・セギュールのセカンドラベルです。
カロン・セギュールのセカンドは、シャトー・マルキ・ド・カロンと、このラ・シャペル・ド・カロンの2つがありますが、ラ・シャペル・ド・カロンの方は影のセカンドなんて言われているみたいですね。
詳しい説明はこちらで。
京橋ワインの楽天サイトへ
いろいろと評判を見てると、固くてなかなか開かないなんて言われているので、半分をデキャンタージュしてみました。
最初の印象はカタブツで、とっつきにくい印象でしたが、飲んだあとに残る香りが華やかですね。
これは普通のワインではなかなか無い感じ。
カロン・セギュールって何回か飲んだことがありますが、タニックで飲みにくいって印象があります。
デキャンタージュもしないで飲んでたせいだと思うのですが、このワインも最初の印象はちょっとそんな感じ。
デキャンタージュしたら、ボルドーのグランヴァンでよく感じる、卵白のような香りが出てきました。
おおっ、口あたりがグッと良くなってる。
デキャンタに移すときに空気に触れるので、味がコロッと変わりますね。
これは明らかにデキャンタージュした方が美味しい。
グラスも、でっかいリーデル・ヴィノムシリーズのボルドーにしてみよう。
容量610mlの大容量でも香りはしっかりたまります。
というか、絶対こっちですね。
普段は、リーデル・ヴィノムシリーズのシャルドネグラスを使っているのですが、このサイズだと香りが飛んでしまって、もったいない感じです。
というか、小さめのグラスで飲むと、ただタニックで、渋くて飲みにくいワインになってしまうみたい。
ボトルから注いだワインと、デキャンタージュしたあとのワインをカミさんに飲み比べてもらったら、「あっ、まろやかになってる!」と同じ感想。
ボルドーのグラン・クリュのセカンドと伝えて価格感を聞いたら、3980円!
確かに、デキャンタージュ後はそれくらいの味わいになってます。
このワイン、期待以上ですね。
ディス・イズ・ボルドーって感じがいいですね。
ちょっとニヤニヤしてしまいます。
それにしてもこの価格は超破格値。
いいワイン飲んだーって感じ。
抑えて飲まないと、ハイペースでワインが無くなります。
今日の晩御飯は、豚肉のすき焼き風。
牛肉ならともかく、豚肉は合わないだろう、って思ってたら、まあ、そこそこ問題なし。
かなり自己主張の強いタイプかと思いきや、意外と懐が深いみたい。
でもしっかりした肉料理、特にラムに合わせてみたいですね。
食事も終わって時間が経つと、ちょっと茎っぽい、青みの強い感じになってきました。
さすがに、グラスに入れてから時間が経つと、力が落ちてくるみたい。
デキャンタージュしたら、1時間後から3時間までの間に飲む、って感じでしょうか。
5時間以上経つと、力の抜けた、酸味のキツイ、ボソボソの飲み口になってきました。
でもグラスに残る香りはしっかりボルドー。
半分デキャンタージュして、残り半分は3時間以上経ってから飲む、ってパターンが一番いいかも。
2000円弱くらいだったらこのワイン超オススメです。
デキャンタージュ前後の変化を楽しむだけでも、十分価値がありますね。
■楽天ショップへのリンク
ラ・シャペル・ド・カロン[2007] 税込 2,205 円 送料別
※サイトより引用
サンテステフ3級格付。ボルドーの格付けシャトーとしては最北端に位置するカロン・セギュール。
ハートのラベルは最も有名なボルドーワインのひとつ。
『シャトー・カロン・セギュール』のセカンドラベルは『マルキ・ド・カロン』と『ラ・シャペル・ド・カロン』の2種類あります。
もともとのセカンドは『マルキ・ド・カロン』で、こちらの方が知られていますが、オーナーの息子さんがかつてネゴシアンをしていたため、その専売商品として『ラ・シャペル・ド・カロン』を造り、他のネゴシアンを通さずに主にイギリス向けに販売されていました。
現在でも一部のネゴシアンのみの取り扱いだそうです。
『マルキ・ド・カロン』が『カロン・セギュール』とは違う畑から造られているのに対して、この『ラ・シャペル』のほうはファーストと同じ畑のブドウから造られているとされています。
と言うことは、真のセカンドはこちらの方とも言えるのでは。
いつもお世話になってるリカーランドトップのオンラインショップでも売ってます。
ラ・シャペル・ド・カロン [2007]
販売価格(税込): 1,680 円
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