2011/03/27

フィンカ・エンゲラ テンプラニーリョ 2009(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン35%、カベルネ・フラン5%(仏:ボルドー地方:AOCメドック クリュ・ブルジョワ:07)\2100
(2)グルナッシュ60% シラー30% ムールヴェードル10%(仏:ローヌ地方:AOCコトー・デュ・トリカスタン:08)\1680
(3)ピノ・ノワール(仏:ブルゴーニュ地方:AOCブルゴーニュ:09)\1499
(4)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マイポ・ヴァレー:09)\1080
(5)テンプラニーリョ(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:09)\980

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

フィンカ・エンゲラ テンプラニーリョ 2009【外観】
若さのある、紫がかった、濃いガーネット。
色はほとんど黒に近いが、フチは若さを感じる紫。
深い透明感があり、底光りしている。
粘性はやや強め。

【香り】
凝縮感のある果実香。
黒いフレッシュな果実。
プルーンやブルーベリー。
スパイス。
グラスを回すと生っぽい動物香。
香りは強めでボリューム感がある。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ほんのり甘みを感じる、フルーティなアタック。
アルコール度が強く、後味は辛い。
酸味は強く飲み終わっても残る。
タンニンは細かく柔らかい。
フルーティな飲み口ながら、後味はとても辛く感じる。
余韻は長めに続く。

【判定】
濃く、若さのある外観からは、ピノ・ノワール以外が候補。

香りは、スパイシーでシラーの印象。
ただ、カベルネ・ソーヴィニヨンもテンプラニーリョも可能性あり。

味わいは、アルコール度が高く、甘い印象と後味の辛さがある。
強さが突出していて、バランスがいまいちで、華やかさにかける。

ボルドーのクリュ・ブルジョワと、ローヌは違いそう。

残るは、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンとテンプラニーリョだが、グリーン香や、芯の強さはカベルネ・ソーヴィニヨン。

テンプラニーリョの独特な野趣な香りも無い。

ファイナルアンサーで、チリのカベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー

テンプラニーリョでした。

【総評】
フィンカ・エンゲラ テンプラニーリョ 2009
Finca Enguera Tempranillo 2009

スペイン:バレンシア州:DOバレンシア
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:テンプラニーリョ

リカーランドトップで、980円で購入。

最近のスペインはニューワールドテイストのワインが多くありますが、いい方のニューワールドかも。

ネタばれしてみると、しっかりしたボディと思ったのは、アルコール度が高い事に惑わされていたようで、そんなに強くありません。

香りもフォクシーというか、濡れた犬というか、そういったワイルドな動物香も感じられますね。

ただ、第一印象でそのへんを上手く隠しているような気がします?

最初は濃厚な印象があるのですが、飲み進むと、軽やかさがあって飲みやすいですね。

ニューワールドタイプにありがちな、単調でジュースっぽい軽さではなく、しっかりした味わいを持っています。

カミさんに価格を聞いたら、980円でピッタリ。
軽いけど美味しい、って評価でした。

飲みやすさの中に、魅力を持っているワインだと思います。

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