2011/02/06

ドメーヌ・デ・トゥール ヴァン ド ペイ ヴォークリューズ ブラン 2003(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ:09)\2480(特売:元値\3500)
(2)クレレット(仏:プロバンス・コルス地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ:03)\1380
(3)リースリング(ドイツ:モーゼル地区:QbA:08)\1120
(4)甲州主体(日本:山梨県:NV)\1050
(5)ソーヴィニヨン・ブラン(仏:南西地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・コンテ・トロザン:07)\798

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドメーヌ・デ・トゥール ヴァン ド ペイ ヴォークリューズ ブラン 2003【外観】
わずかにベージュっぽい、濃いイエロー。
色あいは、強い黄色で、ほんのりオレンジぽい。
ディスクは厚めで、フチに向かって、ほぼ無色になる。
粘性は強めで、脚が長く残る。

【香り】
カリン。
ヴァニラ。
果実の蜜。
グラスを回すとクリーム系のこってりした印象。
香りはそれほど強くないが、厚みがあって濃厚なイメージ。
モモなどの実の柔らかい果実のような、甘い印象。
時間とともに、青りんごのような香りも出てきた。

【味わい】
残糖を多めに感じる、やや辛口。
濃厚で、甘さを感じるアタック。
酸味は穏やか。
苦みは強く、後味にかなり残る。
ボディは厚くボリュームがある。
アルコール度は強め。
苦み共に、後味は辛い。
余韻は長めに続く。

【判定】
かなり濃く、ややオレンジがかった外観は、2003年クレレットが候補。

香りは濃厚でフルーティで、クリーミィ。
ただ、独特な香りを持っていて、シャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、リースリングでは無さそう。
もちろん、甲州ではない。

味わいは、甘さが特徴。
やや辛口くらいだが、最初のアタックはかなり甘さを感じる。
ただ、後味は苦みが強く、辛い。
あまり飲んだことが無いパターン。

飲んだことが無い、という選択肢では、クレレット。
生産年の印象も近い。

ファイナルアンサーで、クレレット
で、ピンポン

個性的で特徴のあるワインですが、好き嫌いは分かれそう。

【総評】
ドメーヌ・デ・トゥール ヴァン ド ペイ ヴォークリューズ ブラン 2003
DOMAINE DES TOURS VIN DE PAYS DE VAUCLUSE 2003

フランス:プロバンス・コルス地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ
アルコール度:12%
ブドウ品種:クレレット

リカーランドトップで、1380円で購入。

この最初の甘い感じ、どこかで飲んだことがあるんですよね。
一口めは、貴腐ワインっぽい味わいです。

そうそう、セミヨンの感じですね。
ソーテルヌの辛口ワインっぽいのかな?

ただ、後味の苦さが強く、多分これは品種の特徴でしょうね。
醸造や管理の問題で出た苦みではないような気がします。

カミさんに値段を聞いたら、「このワインは難しい、1980円?」とのこと。
確かに1500円は超えて2000円弱くらいのボリューム感、リッチ感を持ってます。

ただ、カミさんは酸化してる感じが気になってました。

甘くて、苦みが強くて、マイナスポイントも多いですが、ちょっと面白い個性を持ってます。

チキンソテーオレンジソース、みたいな、フルーツを使った料理によく合いそう。

最近、日本で売られてるワイン辛口タイプがほとんどなので、こういった、甘い料理に合いそうなワインって珍しいですよね。

一般ウケしないタイプですが、マニアックな人には楽しめるのでは。
ワインとしては、とても良く出来てて、しっかりしてます。

今日の晩ご飯はホワイトシチューだったのですが、ワインの主張が強くて、イマイチ合いませんでした。
パルミジャーノをすりおろして入れてみましたが、それでも料理に負けます。

後味の苦みがクセモノですね。

それにしても、飲めば飲むほど、ジワジワ良さが出てきました。
ワインだけで十分楽しめます。

飲むだけで、海外にトリップしたような感覚を受けるワインって時々ありますが、このワインはそんな感じ。

海外旅行に行って飲んでるような、バーチャルトラベル的な味わい。
ワインを飲むだけで、海外旅行の雰囲気が味わえるなんて、なんてお得なワイン!
(オイオイ・・)

個人的にはとても気に入りました。

ワインってやっぱり、美味しさのタイプがいろいろあって、この味わいの広さにハマってしまうんですね。

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