2009/12/30

ジャック・カシュー・エ・フィス ブルゴーニュ・アリゴテ グレピニー・ポンセー 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)ゲヴュルツトラミネール(仏:アルザス地方:アルザスAC:04)\2280
(2)セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル(仏:ボルドー地方:アントル・ドゥー・メールAC:06)\2080
(3)アリゴテ(仏:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュ・アリゴテAC:06)\1780
(4)コルテーゼ(伊:ピエモンテ州:ガーヴィDOCG:08)\1750

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジャック・カシュー・エ・フィス ブルゴーニュ・アリゴテ グレピニー・ポンセー 2006
【外観】
ややオレンジがかった、中庸なイエロー。
輝きがあり、若い印象。
色味はオレンジやベージュを感じるが、あまり熟成感は感じない。
粘性は強めで、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
ミネラル。
白い花。
柑橘系でみかんのような果実香。
ヴァニラ。
複雑で厚みのある香り。
グラスを回すとシロップ漬けのアプリコットのような印象。

【味わい】
わずかに残糖を感じるセック。
酸味が強いが、やや酸化したりんごのような酸っぱさがある。
しかも熟成感を感じる口当たり。
オレンジがかった色調は熟成によるものだったみたい。
酸味が支配的な味わい。
後味はジューシー。
飲んだ瞬間はやや酸化したような印象を受けるが、後味はすっきりしている。
余韻は短い。

【判定】
オレンジがかった濃い色合いながら輝きが強く、まだ若いかと思ったが、飲み口は十分熟成感がある。
香りはアロマティックな印象は無いので、ゲヴュルツトラミネールでな無さそう。
それ以外はすべて候補だが、ボルドーとアリゴテが怪しいか。
飲み口はリンゴをイメージさせる酸味で、アリゴテ。
ただ、このくらいのリンゴをイメージさせる酸はボルドーでもあるので、要注意。
あとは全体のボリューム感とか、生産年での判定。
生産年は2006で同じ。
複数品種が混ざっているかどうか、というのもポイント。
でも時間とともに、香りもアリゴテっぽくなってくる。
青りんごのような印象というか。

ファイナルアンサーで、アリゴテ
で、ピンポン

アリゴテらしい、個性的な味わいです。

【総評】
ジャック・カシュー・エ・フィス ブルゴーニュ・アリゴテ グレピニー・ポンセー 2006
Jacques Cacheux & Fils Bourgogne Aligote Glapigny Poncey 2006

フランス:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュ・アリゴテAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:アリゴテ

町田の蔵家さんで、1780円で購入。

イマドキの感じじゃない、ちょっと懐かしさを感じる素朴な味わいです。

酸味が強く、第一印象は「酸っぱい」って感じなんですが、それがこのワインの個性につながっています。

キャップシールを取ったときに、コルクにかなりカビが生えていて、ちょっと痛んでるかなー、と心配していたのですが、ワイン自体は全然問題なし。

アリゴテって、昔懐かしい、酸っぱいワインが多いですが、これもまさにそんな感じ。

でも飲み進んでいくと、だんだん柔らかくなってきました。
飲みやすくて美味しいアリゴテですね。

今日はカニ鍋だったのですが、意外と相性は悪くありません。

酸っぱいけど、ドライなので、食事には合わせやすいのかも。
食事に合わせると、酸味がちょっとおとなしくなります。

ウォッシュチーズに合わせてみても、馴染みます。

そのまま飲むと個性的で主張が強い感じですが、食事に合わせると、意外と素直。

すっぱいリンゴのような酸味は続きますが、全体的に柔らかくなってきますね。

アリゴテの個性を活かしながら、上質な味わいに仕上がっている、素敵なワインです。

0 件のコメント:

閲覧数の多い記事