2007/10/28

KWV ピノタージュ 2004(ブラインドテイスティング:外す)

・テンプラニーリョ(エストラテゴ レアル ティント ドミニオ デ エグレン)\1239
・メルロー(ヴァン・ド・ペイ・ドック:マルキ・ド・ペノティエ)\1180
・グルナッシュ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン(VDT:オ・フィル・デュ・タン ヴェルジェ・デュ・スッド)\1000
・ピノタージュ(南ア:KWV)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

KWV ピノタージュ 2004 ボトル ラベル
【外観】
深い透明感のあるやや濃い色調。
底がぎりぎり見えるくらいの濃さ。
紫色が強く、特にエッジにピンクぽい紫を感じる。
粘性は強く、複雑な形で脚が多く表れる。
タンニンもよく溶けているが、ほんのり雫に色味を感じる。

【香り】
ボルドーっぽい。
すみれの香りと、スパイシーさがあり、華やかな印象。
ちょっと動物的な香りもあり、官能的なイメージを出している。
香りは強いがそれほど複雑さや奥行きを感じない。
このレベルのワイン(1000円代前半)では当たり前だけど、第一印象がいいので、もうちょっと奥行きが欲しくなる感じ。

【味わい】
香りの華やかさとは対照的に、口にふくむとそっけない印象。
酸味もそれほど利いてなく、タンニンも溶けているというよりは足りない感じ。
ただ渋みや嫌味はなく、すーっと消える後味も悪くない。
余韻は静かに続く感じ。

【判定】
ボルドーっぽい感じだの候補としては、「エストラテゴ レアル ティント」かメルロー。
両方のワインともに飲んだことが無いが、テンプラニーヨとメルローとして考えると、どちらもしっくり来ない。
かなりスパイシーさが強いので、ピノタージュも考えられるが、ピノ・ノアールっぽい部分が少ないかな。
ピノタージュは、この中では唯一飲んだことがある品種だが、以前の印象とはちょっと違う気がする。
ボルドーっぽくてスパイシーっていうと、ローヌのシラーあたりが候補になるが、そういえば今回の「オ・フィル・デュ・タン」は南仏だけど、ローヌの葡萄を使っていると言っていたぞ。
すみれ&スパイスの印象を持っていると考えるとこれかな。

ファイナルアンサーで、グルナッシュ、シラー
で、ブー

なんと!ピノ・タージュ
やはり銘柄を分かって飲むのと、ブラインドで飲むのでは感じ方が随分と印象が違うものです・・

【総評】
KWV ピノタージュ 2004
KWV PINOTAGE 2004

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世界の銘酒・大島コレクション:KWV PINOTAGEKWVピノタージュ

ピノタージュって、「ピノ・ノアール」と「サンソー」を交配したものですね。
「サンソー」ってあまりイメージがありませんが、シャトーヌフ・デュ・パフの使用品種に入っていますね。
ジゴンダスとか、タヴェルロゼなんかにも使われるようです。
以前このワインを飲んだときの印象はピノ・ノアールをスパイシーにしたような感じでしたが、こんなにすみれのような香りがあるとは気がつきませんでした。
ちょっと香りが立ちすぎてるというか、浮いた感じというか、付け足しっぽいというか、香りと味わいのバランスの悪さはありますが、コストパフォーマンスはとても高く、お買い得。
今日の夕食、煮込みハンバーグには良く合いました。
香りは強めですが、飲み口が柔らかく主張が無いので、いろいろな家庭料理に合いそうです。
カレーとか、香辛料が強い料理なんかいいのかな。

【カミさんのコメント】
これは割りとおいしい。
値段?おいしいけど南アフリカだから980円くらい。
ずっと印象が変わらないけど、この値段なら許せる。

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