2021/11/20

ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2021

ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2021

ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2021
Georges Duboeuf Beaujolais nouveau 2021

フランス:ブルゴーニュ地方:A.O.C.ボージョレ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ガメイ


外観は、紫がかった鮮やかな色調で、底がしっかり見えるくらいの明るさがあります。

香りは、イチゴやキャンディ、炭酸っぽいミネラル、フローラルな要素もあり、華やかな印象。

味わいは、軽めのアタックから赤い果実の印象が広がり、ドライで細身のボディに強いタンニンがギューッと締めて、渋みとえぐ味が残る乾いた印象でフィニッシュ。

今年はドライで痩せたイメージですね。
口の中がカラカラに乾くような収斂性があります。

昨年はまろやかで飲みやすくなっていたジョルジュ・デュブッフのボージョレ・ヌーヴォーですが、今年は2019年のときのように軽くて渋い印象。

温度低めで飲み始めたからかもしれないので、もうちょっと様子をみてみます。

ワインだけで飲んでいると渋みがたまってくる感じですが、鶏肉のトマト煮込みに合わせると、良いバランスで合いました。

おつまみに買ってきたスペアリブに合わせてみると、黒胡椒が強すぎてワインが完全に負けてしまいますが、クリーンで爽やかな味わいがあり、後味はとても良くなります。

時間が経つとだんだん良くなってきましたね。
あまり冷やさない方がいいかも。

カミさんと20代の息子にも飲みやすいと好評でした。

ニューワールドの赤と比べると渋みが強すぎる印象ですが、やはり食事と合わせて美味しくなるタイプのようですね。

品質は十分だと思いますが、やはり2,000円超えは高いですね~。
庶民感覚だと1,000円前半くらいにして欲しい感じです。


 

■関連情報(ボージョレ・ヌーヴォー/ヌーヴォー)

2021/05/29

ワインセラー 18本収納 ペルチェ式 上下段別温度設定 PWC-502P-B

ワインセラー 18本収納 ペルチェ式 上下段別温度設定 PWC-502P-B



メーカー:アイリスオーヤマ
価格:17,300円(税込み)

【冷却方式】ペルチェ式
【最大収納本数】18本
【温度設定(環境温度:25℃)】上段:8~18℃:下段:10~18℃

数年前にワイン用冷蔵庫(エレクトロラックス製)が壊れて以来、ずーっとワインセラー無しの生活を送ってきましたが、テレワーク用のデスク下にちょうど入るサイズのワインセラーを見つけて、すぐに買ってしまいました。
(横幅:34.5cm、高さ:64.5cm、奥行き:50.8cm)
価格は1万円台と破格に安いですが、日本のメーカーなのでちょっと安心感もありますね。


<2023年7月12日追記>

買い直して2年ほど経ちますが、今のところ大丈夫そうです。
室内温度が高いと設定温度を保てないのはしょうがないですね。
夏場は8度に設定しても12~14度くらいになってしまいます。

<2021年5月29日追記>
■1年と1ヶ月で壊れてしまいました・・・


上の段は8度に設定してあったのですが、ここ数ヶ月10~12度くらいでちょっと温度高めになっているな~、と思っていたところ、ついに室温と同じになってしまいました。
冷気が出てくる場所のワインを抜いて様子を見てみましたが、やはり変わらず・・・
保証期間を1ヶ月過ぎてから壊れるなんて、○○○○タイマーでも入っているかのようですねぇ。
他のメーカーにしようと調べてみましたが、サイズと価格でやはりこの製品が一番良さそうなので、もう一度買ってみることにしました。
また1年で壊れたら違うメーカーにします。
とほほ・・

<購入時のレビュー>
■準備したテレワーク用デスク下スペースはこんな感じ

テレワークデスク下スペース

■梱包サイズと重さ

Amazonで買って、2日後に届きましたが、届いた梱包は結構大きく感じました。(66 x 55.5 x 39.5 cm)
ほんとにデスク下に入るのかちょっと不安になります。

15キロ程度だけど、若いお兄ちゃんだったら一人で2階まで持っていけるくらいですね。

ダンボールを空けても上から引っ張り出すことは難しいので、ダンボールを壊して取り出しました。

実物は取っ手がないので、取り出したあとに動かすのはちょっと苦労しますが、冷蔵庫としては軽い方だと思います。(14.5 Kg)
モーターがない、ペルチェ式だからでしょうね。
後ろにファンはついてます。

■デスク下にピッタリのサイズ

ちょうどぴったり入りました!

ワインセラー 18本収納 ペルチェ式 上下段別温度設定 PWC-502P-B

上は指1本入らないくらいぴったりのサイズで、横幅も袖机くらいの邪魔にならないちょうどいいサイズ。
こういった利用シーンを想定しているとしか思えないフィット感ですが、取説には上下左右と後ろを10cm開けるように書いてありましたので、上がピッタリだとホントはダメですね。。。
温度が安定しないなどの影響があったらまた報告します。

■脚のガタツキ調整

取り出して設置場所に置くと、最初ぐらぐらしますが、くるくる回して調整する脚が前後にあるので、それを回してガタつかないように調整します。
これはカンタンにできました。

■ドアの開閉

ドアは程よい力で、すーっとスムーズに開いて、質の良さを感じますね。

■デザイン

デザインはいいですね~。
シンプルで良いデザインだと思います。
質感や仕上がりもしっかりしてて、安っぽさはありません。

■温度設定

ワインセラー 18本収納 ペルチェ式 上下段別温度設定 PWC-502P-B

「同時押しロック解除」ってパネルに書いてあるので、押してみても手応えなし。
何度も押したり、強く押したりするけど、反応なし。
しまった!これは不良品か~、と思って取説を読んでみたら、「ボタン長押し」って書いてありました。
ちゃんと取扱説明書は読みましょう・・・

取説の説明に沿ってやったらカンタンに設定できました。

■上下で違う温度設定が可能

ワインセラー 18本収納 ペルチェ式 上下段別温度設定 PWC-502P-B

上の段と下の段を別の温度管理ができるって、使う人のことを考えたとても良い設定ですよね~。
これがあったので、すぐ買おうって気になりました。
白と赤と適温も違うし、すぐ飲む用と保管用という使い方もできますね。
利用シーンが良くわかってて、お酒が好きな人がちゃんと商品企画したな、って思います。

安いワインは赤でもしっかり冷やした方が美味しい場合が多いので、すぐに飲むワインを上の段に移動させて使おうと思ってます。

■入るワインのサイズ

ポルトガルのワイン、ブルゴーニュの少し太めのワイン、日本酒の四合瓶、安いスペインの小さめのボトル、を入れてみましたが、全部問題なく入りました。
アルザスなどの背の高いワインボトルは入らないかも。

ワインセラー 18本収納 ペルチェ式 上下段別温度設定 PWC-502P-B

ポルトガルのボトル高さは31.5cm。
奥行き寸法は奥行約32.5cmとあるので、1cmまだ余裕があります。

日本酒の四合瓶の少し太いタイプ(右側85mmくらい)は金属のラックに当たって、少し押し上げて入る感じですね。

ワインセラー 18本収納 ペルチェ式 上下段別温度設定 PWC-502P-B

棚の高さも場所によって違いがあり、上段の最上段が一番広くて、ここなら85mmの太いタイプ余裕で入りました。
太めのシャンパーニュのボトルも入りそう。
下段の最上段が一番狭くて、85mmの太さのボトルは入りませんでした。

■金属のラックがちょっとうるさい

金属のラックは入れるときや取り出す時に結構大きな音がしますが、これはまあしょうがない?
カミさんが寝ている時にこっそり飲もうと思っても、取り出すときの大きな音で起きてしまいそう。。。
そっと入れて、そっと出すようにしましょう。

■温度表示は設定温度ではないので要注意

下の段を保管用(15℃)、上の段をすぐ飲む用(8℃)にしたのですが、下の段から上の段にワインを移動すると、上段の温度表示が8℃から15℃に上がってしまいます。
当たり前ですが、15℃のワインを入れたので一時的に温度が上がったんですね。
表示されている温度は設定温度ではなく、現在の庫内温度です。

でもそれを知らない時は温度管理が壊れたかと思って、ちょっと焦りますね。

時間が経つとちゃんと8℃になりますので、入れ替えたあとや買ってきたワインを追加したときに温度表示が変わりますが、ビックリしないようにしましょう。

■設置温度と実際の温度の誤差は?

ほぼ1日入れてある状態で、上下段の実際のボトル温度を調べてみました。

上段8℃設定で、実際には7℃くらいでした。

ワインセラー 18本収納 ペルチェ式 上下段別温度設定 PWC-502P-B

下段15℃設定で、実際には14.5℃くらいでした。

ワインセラー 18本収納 ペルチェ式 上下段別温度設定 PWC-502P-B

やや低めに管理されていますが、1℃程度で誤差は少ないと思います。

ちなみに温度を調べたのはこれ!
貝印 Kai House SELECT ワイン専用温度計 (非接触タイプ) DH-7254
とっても便利で愛用してます。

■飲みかけワインが漏れてくる問題

安いワインのスクリューキャップは、開栓後しっかり閉めても横にするとじわじわ漏れてくるものがありますね。
半分くらい飲んだワインを入れていたら庫内にだいぶ漏れてしまいました。

ワインセラーを長持ちさせようと思ったら、なるべくワインをもらさないことですね。
良い方法があるかどうか分かりませんが、開封したワインを戻すときにはビニールに入れて戻すとか、ちょっと工夫した方が良さそうです。

<追記>
大きめのレジ袋でしっかり包んで入れておいたワインが大量に漏れてしまい、庫内がワインでビショビショになってしまいました。
ワインを全部出して、庫内をキレイに拭き取ったものの、ガラス扉の中にもワインが侵入したようで、そこまでは拭き取れませんでした。
やはり一度開けたワインは入れてはダメですね。

■静音性

音については、おいてある環境とか、時間帯、人によっても感じ方が違うかもしれませんが、デスク下においてある分には、ほぼ気にならないレベルですね。
音がしているのは気が付きますが、嫌な感じではなく、空気清浄機の弱くらいのイメージでしょうか。

ベッドの真横だと気になるかもしれませんが、寝室でもちょっと離れたら大丈夫なのでは。
エアコンの音とか、空気清浄機の音とか、時計の音とか、音のするものは身の回りに意外と多いですからね。
私は特別うるさいとは思いませんでした。

■まとめ

まだ使い始めたばかりですが、利用シーンを良く考えた良い商品だと思います。
デザインや仕上がりも良くて、コストパフォーマンスは最高だと思います。

これをデスク下に置いておけば、テレワークも捗ること間違いなし!

ワインをコレクションしている人にはおすすめできませんが、買ったワインはだいたい飲み切るという人、あるいは大きなセラーはあるけど、手元に小さなセラーを置いておきたいというような使い方にはバッチリですね。
8本収納の小型タイプもあります。(温度管理はひとつ)

また何か気がついたことがあったら追記していきたいと思います。

※1年と1ヶ月で壊れましたがまた同じ製品を買いましたので、同じように1年で壊れるようだったら報告します

■水が溜まってた!2020年6月11日

今日何気なく一番下段のワインを引っ張り出してみたら、水がポタポタ落ちて床を濡らしてしまいました。
「やや、これはお酒が漏れたかな?」と思って匂いを嗅いでみたら無臭。
どうやらお酒ではなく、水のようです。
最近暑い日が続いていたので、庫内で結露した水が下に溜まっていたのかもしれません。
これは気が付かなかったらラベルがダメになってしまいますね。
幸い透明の袋に入れてあったので、ラベルへの被害はありませんでしたが、これは時々掃除をしてあげないとダメかもしれません。

■またまた水が溜まってた!2020年6月21日

前回庫内に溜まった水を拭いてから10日ほど経ったので、恐る恐る一番下のワインを出してみたら、また結構な水が溜まってました。
取扱説明書に何か書いているか見てみると、「故障かな?と思ったら」のページで「庫内に結露する」という項目があり、原因は「扉がきちんと閉まっていない」「扉が長時間開いている」「扉の開閉回数が多い」「直射日光が当たっている」となっています。
さて?開閉回数って1日何回だと多いんでしょう??
直射日光は当たっていませんが、夏場は部屋が30度くらいまで上がるので、まあ結露するのはしょうがないかと諦め、一番下の段は予備で空けておくことにしました。



水を拭き取って移動したので今はキレイですが、今度また溜まったら写真撮っておこう。

■Amazonへのリンク

※Amazonの価格は日々変化していますのでご注意ください

8本収納 これは上下段に分かれていない温度管理がひとつだけのタイプですね。
10,500円と格安・・・



18本収納 安くなってる・・・ショック。



■楽天ショップへのリンク

8本収納 一段で温度設定はひとつ。



18本収納 2つの温度が設定できます。


2020/12/28

ルー・デュモン 天地人「スタジオジブリ」コラボレーション シャルドネ 2018

ルー・デュモン 天地人「スタジオジブリ」コラボレーション シャルドネ 2018


ルー・デュモン 天地人「スタジオジブリ」コラボレーション シャルドネ 2018

Lou Dumont (STUDIO GHIBLI collaboration) Chardonnay 2018

フランス:ラングドック・ルーシヨン地方:I.G.P.ペイ・ドック

アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、2,090円(税込)で購入。

【外観】

清澄度:澄んだ
輝き:強め
色調:グリーンがかったイエロー
濃淡:中庸
粘性:強め
外観の印象:若い、よく熟した

【香り】
第一印象:控えめ
特徴:
<果実・花・植物>黄色の果実、熟した果実、花の蜜、グリーン系のハーブ
<香辛・芳香・化学物質>小石のようなミネラル、硝煙、バタークリーム
香りの印象:若々しい、開いている

【味わい】
アタック:やや軽い
甘み(アルコールのボリューム感も含む):ドライだが、果実由来の甘みを感じる
酸味:しっかりした、爽やかな
苦味:ピリッとアクセントになっている
バランス:溌剌とした元気な印象
アルコール:強め
余韻:長めに続く

【フレーヴァー】
熟した果実の印象にピリッとスパイス

【評価】
フレッシュで溌剌としているが、素性の良さと力強さを持っている

【供出温度】
8-10度 ※温度があがると苦味が強くでてバランスが悪くなる

【グラス】
中庸 ※冷えた状態から時間と温度の変化を楽しめる

【総評】
外観は、若々しいグリーンがかった中庸なイエローで、ギラギラした輝きがあります。

香りは、果実感が強く、熟した果実や黄色い果実、花の蜜、グリーン系のハーブ、ミネラル、硝煙、バタークリームなど、コクのある印象です。

味わいは、やや軽めで炭酸を含んでいるようなフレッシュなアタックから、爽やかな果実感と心地よい甘みが元気よく広がり、ボディは細身ながらもしっかりした芯があり、苦味がほどよいアクセントになって印象深い余韻を残しながらフィニッシュ。

I.G.P.ペイ・ドックで2,000円するワインって普通は手を出さないと思いますが、今回ルー・デュモンとジブリのコラボということで、まんまと買わされてしまいました。

第一印象としては「買ってよかった」です。
輸入している株式会社ヌーヴェル・セレクションさんのサイトでは「南仏らしいフルーティでコクがある」という紹介ですが、それに加えて一振り魔法のスパイスがかかっていますね。

なんというか、後味がくせになるというか、印象深い余韻を残します。
レモンの皮みたいなスパイス感ですかね。

ちょっとレモンチューハイっぽいかも。。
でもとても上等なレモンチューハイです。

ワインで完結してますね。
あては何もいらない感じ。

でもあえて何か合わせてみると。

スーパーで売ってる「合鴨スモーク パストラミ」に合わせるとスパイスの強さにワインが台無しになって、すみません、って感じ。

「堅揚げポテト」は塩気が強くてやっぱりワインが活きない。
チューハイのような印象になってしまうので、これはもったいない。

元気溌剌なワインですが、意外と繊細ですね。
ワインだけで美味しいので、どんどん進みますね、これは危ない。

晩ご飯は「オリーブオイルとローズマリーで漬け込んだ鶏肉のグリル」。
自家製の薄味なのでワインには合いましたが、やはりワイン自身で完結してる印象が強いかも。

カミさんの評価は「ちょっと甘いね、1,500円くらい」という印象。
ただ、樽の印象が全体に深みを出していて、そこが普通の1,500円のワインとは違うところでしょうか。

嫌味ではない品のいい樽の印象が、香り、味わい、余韻にアクセントを加えています。

2,000円もする高級カジュアルワインですが、話題性もあるしルー・デュモンのワインをこの価格で味わえることを考えると、試してみても損はないと思います。

ヌーヴェル・セレクションのサイトより
https://nouvellesselections.com/winery/detail.php?post_id=1001836
<サイトより引用>
IGP Pays d’Oc。標高350~500mの粘土石灰質土壌の畑より。平均樹齢15年。ステンレスタンクで発酵後、シュール・リーで約半年間熟成。「シャルドネは、南仏らしい、フルーティーでコクのあるものをセレクトしました」。

■楽天ショップへのリンク
■Amazonへのリンク

2020/11/23

ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2020


ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2020

Georges Duboeuf Beaujolais nouveau 2020

フランス:ブルゴーニュ地方:A.O.C.ボージョレ
アルコール度:13%
ブドウ品種:ガメイ

リカーランドトップで、税込み2,198円で購入。

【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:強め
色調:若々しい紫がかった色調の、濃いルビー
濃淡:やや濃い
粘性:強め
外観の印象:若々しい、よく熟した

【香り】
第一印象:しっかりと感じられる
特徴:
<果実・花・植物>イチゴ、キャンディ、フローラル
<香辛料・芳香・化学物質>炭酸や酵母、ちょっと有機溶剤的な揮発性のある印象
香りの印象:若々しい、第1アロマが強め、マセラシオン・カルボニックの印象

【味わい】
アタック:軽い
甘み(アルコールのボリューム感も含む):かすかに残糖を感じる
酸味:柔らかい、穏やか、
タンニン分:サラサラした、溶け込んだ
バランス:スマートな、流れるような
アルコール度:低め(に感じる)
余韻:少し長めに続く

【フレーヴァー】
優しい果実感とスパイス

【評価】
フレッシュで活き活きしているが、穏やかな印象でまとまっている

【供出温度】
10-13度 ※今年はちょっと温度高めの方が美味しいかも

【グラス】
中庸 ※温度変化を香りを楽しむ

【デカンタージュ】
必要なし

【総評】
外観は、ピンクがかった紫色で若々しく、深い透明感のある濃いルビー。

香りは、赤い果実、キャンディ、フローラル、酵母や炭酸、揮発性のあるマセラシオン・カルボニックの印象。

味わいは、柔らかいアタックから、フレッシュな果実感と穏やかで優しい酸味がバランス良く広がり、タンニンも溶け込んで柔らかく、少しふっくらしたミディアムボディが長めに続いて、ジューシーなフィニッシュ。

今年のジョルジュ・デュブッフのボージョレ・ヌーボーはかなり印象が変わりましたね。

フレッシュなのにまろやかで飲みやすく、ヌーヴォーによくある刺々しさがなくてバランスがいい感じ。

マセラシオン・カルボニック特有のキャンディ香はしっかりありますが、ボージョレ・ヌーボーのアイデンティティなので、このあたりは好き嫌いになってしまいますね。

ここ数年の感想は

2019:ドライで渋みやえぐ味が残るタイプ。
2018:ナチュラル感があるものの香りがイマイチ。
2017:ニューワールド的なまとまりだけどワインとしてはイマイチな印象。
2016:えぐ味と渋みの残るキレのないフィニッシュ。
2015:華やかでジューシーだけど後味が重い。

と、あまり良い印象ではなかったのですが、今年はまろやかで飲みやすくなっているうえに、後味もスッキリした印象です。

肩の力が抜けた自然体で、すーっと体に入ってくる印象。
出来の良いオーガニックワインのような素直な味わいで、ほんのり甘みがあって全体のバランスに影響を与えているようです。

甘みのあるタイプは飲み飽きてしまうことが多いので、もうちょっと飲み進んでみます。

バランスは良いのですが、ジュースのような印象もあって、食事と合わせにくいタイプかも。

おつまみのバジル入りのポークソーセージに合わせるとワインが完全に負けて水のようになります。

チョコレートに合わせてみましたが、ワインの渋みが少ないので、意外と合いますね。
お菓子やおつまみに合わせやすいパーティワインの印象でしょうか。

アルコール度が13%もあるのに、9%くらいの低アルコールワインのようなイメージでスイスイ飲めてしまうので要注意ですね。

500円程度で買えるワインの品質がどんどん上がっていて、2,000円を超えるワインに手を出す人も減ってると思いますが、このワインも2,000円以上の金額を出す価値があるかと言われると、なかなか難しいですね。

ただ、時間とともに香りが強くなってきて、このあたりはやはり低価格のワインとは違いますね。
ボージョレ・ヌーヴォー好きな人にはおすすめできるワインだと思います。


 

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