KOURTAKI RETSINA OF ATTICA NV
ギリシャ:中央ギリシャ地方:アッティカ地区
アルコール度:12%
ブドウ品種:サヴァティアノ100%
町田の蔵家さんで、税抜き1600円で購入。
【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや強め
色調:オレンジ色が強い、褐色、玉ねぎの皮の色
濃淡:濃い
粘性:やや強め
外観の印象:成熟度が高い、色付きが良い
【香り】
第一印象:しっかりと感じられる
特徴:
<果実>カルバドス、シードル、酸化したリンゴ
<花・植物>樹脂、杉の板、針葉樹
<香辛・芳香>松ヤニ、ちょっと紅茶っぽい印象
<化学物質>なし
香りの印象:強い松ヤニ香、熟成感を感じる
【味わい】
アタック:やや強め
甘み(アルコールのボリューム感も含む):弱い(ドライ)
酸味:強い、シャープな
苦味:コク(深み)を与える
バランス:松ヤニの印象が強く、酸化した熟成感と相まって、かなり個性的
アルコール:やや強め
余韻:松ヤニの印象が長く残る
【フレーヴァー】
松ヤニ、樹脂
【評価】
香りも味わいも松ヤニが支配的で、強い個性があるが、フィニッシュは意外と爽やか
【供出温度】
どのくらいの温度が美味しくなるのか、まったくイメージがつかない
【グラス】
中庸
【総評】
町田の蔵家さんにあったので、松ヤニが入っているギリシャワイン、レッチーナを久しぶりに飲んでみました。
外観は、成熟度が高い褐色に近い色調で、輝きは強めです。
香りは、メントールのような松ヤニが支配的で、酸化が進んだリンゴの印象もあり、カルバドスやシードルのイメージ、針葉樹や杉の板、ちょっと紅茶っぽさも感じます。
味わいは、一口含むと薬やメントールのような松ヤニの香りが鼻に抜けて、青りんごのような果実感と酸化した酸っぱさが広がり、ちょっと痩せたボディでふくらみは少なくスマートな印象で、意外ととクリーンなフィニッシュ。
松ヤニの印象がとにかく強く、酒精強化ワインのような酸化熟成した感じがあるので、通常のフレッシュなワインとはまったく別物です。
嫌いな人は罰ゲームで飲むお酒みたいになってしまうと思いますが、決して傷んでいるような印象では無いので、これを個性として受け入れるかどうかですね。
時間が経って、温度が上がるとどう変わってくるかが楽しみです。
ただ、食事と合わせるのはかなり難しそう。
相当に香りの強い料理じゃないとダメでしょうね。
20年以上前にギリシャで食べた、スパナコピタキア(揚げぎょうざみたいなやつ)はオリーブオイルの香りも強く合いそうですが、日本向けにアレンジされてしまうとワインが勝ってしまいそうです。
少なくとも和食にはまったく合わないでしょうね。
いや、山椒がキツメに効いてる料理とかだといけるかも?
うなぎに山椒をたっぷりかけて合わせるとか。
普通のワインと思って飲んだらびっくりしてしまうタイプですけど、こういうワインもある、というのを知るのも重要ですね。
人に例えると、まったく日本語分からなくて、日本のこともほとんど知らない、ホリの深いブロンドのギリシャ美女って感じ?
1000円台でちょっとヨーロッパ旅行したような気分になるのが、このワインのいいところでしょうね。
オークチップで木の香りをつけているようなワインに比べると全然いいですね。
文化を感じます。
最初は酸化の印象がありましたが、飲み進むとだんだんクリーンな印象になってきました。
素性が良い感じで。松ヤニの香りもワインとフィットして全体のバランスはいいですね。
カミさんの評価も上々でした。
スパイシーな中華系蒸しパンに合わせるとベースはバッチリ。
洋酒とかシナモンの効いた焼き菓子、しっかりスパイスの効いた中華、とか合わせると面白そう。
なるほど、香りの強いデザート系はいいかもです。
結構酸っぱいのですが、松ヤニの爽やかさが全体をまとめていて、大人なワインって感じです。
かるく旅行気分も味わえて、このワインはいいですね。
いろいろと大人な会話が広がります。
一日置いても美味しく飲めました。
全体に馴染んで完成度が上がってます。
このワインが1000円台で買えるのは貴重ですね~。
■Amazonへのリンク
[ Kurutaki クルタキス ]、 レッチーナ・オブ・アッティカ NV レッチーナ( 白 ) 750m /ギリシャ
※サイトより引用
産地: ギリシャ、中央ギリシャ、アッティカ県■1000~2000円のおすすめワイン
生産者: クルタキス社
醸造: サヴァテアーノ種のワインに松脂を加える伝統製法
容量:750ml/アルコール度:11.5% / タイプ: 白ワイン、ジン風味の辛口
品種: サヴァティアーノ種100% Savatiano:古代からからある白ワイン用ブドウ品種。かってはイリゴニと呼ばれていたそうである。ギリシャの葡萄畑の総エーカー数の15%を占め、広範囲に渡って栽培されている。アッティカ、ヴィオティア、エヴィアの主要品種。これら地方特有の高温低湿の気候に良く育つ。ブランド物テーブルワインやレッチーナワインの主要品種。収穫時期は遅く、酸味に欠けるきらいがあるが、最近は収穫時期を早めて、新しいヴァン・ド・ペイとしてフレッシュなタイプの物が人気だそうです。
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