Chateau Camensac 1992
フランス:ボルドー地方:オー・メドック地区:A.O.C.オー・メドック グラン・クリュ・クラッセ第5級
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ40%
町田の藏家さんで、5080円で購入。
【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:強め
色調:熟成感のあるオレンジがかった、濃いルビー
濃淡:やや濃い
粘性:強め
外観の印象:熟成感がある、健全な
【香り】
豊かさ:しっかりと感じられる
特徴:
<果実>ドライフルーツ、プルーン
<花・植物>ドライフラワー
<香辛・芳香>オリエンタルスパイス、燻製肉、なめし革
<化学物質>なし
香りの印象:熟成感がある、まだ少し閉じた印象?
【味わい】
アタック:やや軽め
甘み(アルコールのボリューム感も含む):弱い(ドライ)
酸味:なめらかな、やわらかな
タンニン分:きめ細やか、緻密
バランス:心地よい、流れるような
アルコール度:やや強め
余韻:少し続く
【フレーヴァー】
チャーミングな赤い果実とプルーンのような熟成感の両方
【評価】
熟成感のある香りに、スッキリとしたフレッシュさを残した味わい。ちょっと酸っぱくなってるけど、まだ何とか大丈夫。
【供出温度】
14-17度 22年熟成ワインながらスッキリとした軽さがあるので、あまり温度高めじゃない方が良さそう。
【グラス】
大ぶり
【デカンタージュ】
デカンタージュしたてはまだ閉じた印象ながら、急激に酸化が進む可能性もあるので、飲む直前に行い、様子を見た方が良い。
【総評】
外観は、熟成感のあるオレンジがかった濃いルビー、底がうっすら見えるくらいの透明感で、輝きも強めです。
香りは、最初に華やかなスミレのような香りが立ちますが、その後ドライフルーツやプルーン、乾燥肉やなめし革、オリエンタルスパイス、重い閉じた印象があって、やや地味な印象。
味わいは、軽めでスッキリした飲み口で、ちょっと酸化した印象があるものの、ヒンヤリしたクールさがあり、スリムなボディで軽やかなジューシーなフィニッシュ。
澱を除くためにデカンタージュして、とても良い香りが広がって期待感があったのですが、グラスに移して回すと華やかな香りは飛んでしまい、重い印象になってしまいました。
一口目が酸っぱくて、これはダメだったか~、という印象でしたが、少し時間を置いたら、それなりに飲める感じになってきましたね。
香りはイマイチ、味わいはスッキリとした飲み口ですが、若いワインには絶対出せない「軽さ」をもっていて、熟成ワインの奥深さを感じます。
いろいろなものが削ぎ落とされて、達観したような味わい?
いい意味で枯れてる感じですが、爽やかで前向きな、明るい印象で、人に例えると、いつもニコニコ明るくて、おしゃれな人気者のおじいちゃん、って感じ?
食事と合わせるとまた印象が変わってくるかもしれません。
今日の晩御飯は、牛肉の「ヒレ」と「ミスジ」を塩コショウで焼いたもので、つけダレは「わさび醤油」。
すっきりした中に熟成感があって、醤油との相性もバッチリなので、食事が入るとイキイキしてきますね。
牛肉をわさび醤油であわせると、普通の赤ワインはタンニンが余ってしまいますが、熟成したワインにはちょうどいいですね。
食事が終わってビーフジャーキーに合わせてみると、ワインが負け気味だけど最終的にはフォローする感じ。
ちょっと酸っぱくなっているけど、ワインだけでも楽しめます。
角がとれていて熟成感もあり、しっとりしているので、食事が無くてもじわっと味わい深いです。
香りはいつまでたっても閉じてる感じで、もうちょと時間がかかるのかも。
でもボディが限界なので、これ以上時間をかけるとワイン自体が酸っぱくなって飲めなくなってしまいそうですが・・・
・・・と思いきや、このワイン全然弱らないどころか、どんどん良くなってきてますね。
底力があるのか、ただ酔っ払ってるだけなのか。
デカンタージュしてから8時間後、チャーミングな印象に変わってきました。
しかもグラスに入れて10分以上経ってからよくなってきますね。
二日目に良くなるタイプかもしれません。
熟成ワインの深淵を垣間見せてくれるという点ではとても良いのですが、ただ良さが出てくるまで時間がかかるので、ちょっと面倒くさいかも。
最終的にはとても良い印象です。
おだやかで、優しい、色気のある、枯れたおじさん、って感じ。
次の日に飲んでも全然大丈夫、というか香りが立ってきてました。
奥深さを感じるワインです。
■関連リンク
シャトー・ド・カマンサック 2006
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※サイトより引用
メドック格付け第五級
お手頃格付けシャトーの代表格!
特級格付五級ながら、知名度があまりなかったカマンサック。
サン=ジュリアンの西、グリュオ・ラローズの奥のサン=ローラン村という、目立たない場所に位置しているのもその理由のひとつかもしれません。
加えて、1970年代までは「興味を欠く、凡庸なワイン」と注目を浴びることがなかったカマンサック。
しかし、1967年にフェルネール兄弟が買収して以降、しなやかさと果実味が強調された高品質ワインに変貌しました。
フォルネール兄弟はスペインのリオハ地方にあるワイナリー、マルケス・デ・カセレスでつくられるモダンなスタイルのワインでよく知られています。
また、カマンサックの復活には欠かせなかった人物が、ボルドー大学で醸造学の講師をしていた天才醸造学者、エミール・ペイノー氏。
彼は、伝統的な手法に縛られない様々な手法を生み出し、現代のワイン醸造学を造ったと称せられています。
フォルネール兄弟とペイノー氏の手によって、復活を遂げたカマンサック。
ロバート・パーカー氏も、「格付けシャトーの中で最も知られていないシャトーのひとつ」とは言いながら、1990年代以降は、『よい凝縮味を持つ、率直で毅然としたスタイルのワインである』と評価しています。
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