2011/06/05

ペッシェヴィーノ 白 NV(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)リースリング・リオン(日本:岩手県:花巻市大迫町:09)\2181
(2)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1580
(3)甲州(日本:山梨:NV)\1575
(4)ソーヴィニヨン・ブラン、ヴェルデホ(スペイン:ヴィノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ:09)\1200
(5)トレッビアーノ、ヴェルディッキオ、シャルドネ(伊:マルケ州:ヴィーノ・ダ・ターボラ:NV)\980

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ペッシェヴィーノ 白 NV【外観】
グリーンがかった、中庸なイエロー。
色調は単調でフラットな印象。
フチまでしっかり色がついている。
輝きは弱め。
粘性は中庸。

【香り】
熟した果実。
柑橘系。
石灰のようなミネラル。
少しスモーク香。
グリーンっぽいハーブ。
グラスを回してもあまり印象が変わらない。
時間がたつと、少しクリームっぽい乳製品のような印象。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
ほんのり甘みのある、フレッシュなアタック。
酸味は強めで、最後まで続く。
後味に苦みが強く残る。
ボディは軽めだが芯は強そう。
アルコール度はそこそこ高い。
最初に、甘みと酸味が広がり、後味はジューシーさを残しつつ、苦みがキュッと締める感じ。
酸味と苦みが強いがグレープフルーツっぽくないのは、甘みのせいか。
余韻は少し続く。

【判定】
シンプルでフラットな色調は、ちょっと特殊な品種をイメージさせる。
日本のワインは、フラットな色調のものが多い気がする。

香りは、最初熟した果実香がメインで、いろいろな要素が顔を出す。
あまり強くはないが、複雑な印象がある。

味わいは甘さがポイント。

少なくとも、甲州でない事は確か。
リースリングの特徴である、石油香もない。
リースリング・リオンの特徴は分からないが、日本のワインっぽくはないかも。
日本の酵母の香りがしない。

あれこれ潰していくと、スペインかイタリア。

まったり、こってりした飲み口は、トレッビアーノって印象でもないかな。
ここはベルデホの入った、ソーヴィニヨン・ブラン?

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴェルデホ
で、ブー

イタリアでした。

【総評】
ペッシェヴィーノ 白 NV
PESCEVINO BIANCO NV

イタリア:マルケ州:ヴィーノ・ダ・ターボラ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:トレッビアーノ、ヴェルディッキオ、シャルドネ

リカーランドトップで、980円で購入。

このペッシェヴィーノって、随分昔から、何度も飲んだ事ありますが、今回はちょっと印象が違いました。

もっと酸味が立ってて、キレのいい印象だったのですが、このワインはほんのり甘みがあって、後味にちょっと重さがあるような気がします。

確かに酸味も、苦みも強いのですが、なんでしょうね?アルコール度が高いのか、爽やかって感じでは無いんですよね。

個性が消えて、特長がぼんやりしたような、印象をうけますね。

でも飲み進むとこのワインの底力が見えてきます。

温度が上がると、柔らかい飲み口になって、いい感じになってきました。

まったりした、トロリとした、ネクターのようなフルーティさ。

このワインは、あまり冷やさない方が美味しいんですね。
じわじわ良くなってきました。

今日の晩ご飯はヒレかつとチキンフライ。
フライには良く合います。

酸味がしっかりしているので、揚げ物にはいいですね。

ちなみにこのワイン、冷やしすぎると、ちょっとギスギスした味になります。

温度がちょっと上がった方が、トロッとした飲み口になりますが、香りはちょっと地味な感じなんですよね。
グラスに入れて時間を置き過ぎると、気が抜けて、またバサバサした口当たりになってしまいます。

美味しく飲めるポイントが結構狭いのかな?

昔からあるブランドで、お魚のボトルも定着していますが、安くて美味しいワインが増えてきた最近では、やや競争力を落としているのかな、って感じがします。

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