2010/10/23

アルトベラ テンプラニーリョ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

(1)メルロー(豪:サウス・オーストラリア州:08)\1827(12本セット@831円で購入)
(2)ガルナッチャ(スペイン:ナバラ州:ナバラDO:05)\1590
(3)メルロー、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:09)\1080
(4)グルナッシュ・ノワール50%、シラー20%、ムールヴェドル20%、カリニャン5%、サンソー5%(仏:ラングドック・ルーション地方:ラングドックAC:08)\950
(5)テンプラニーリョ(スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:ラ・マンチャDO:07)\940

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

アルトベラ テンプラニーリョ 2007
【外観】
ほとんど黒に近い、濃いガーネット。
透明感はほとんど無く、底は全く見えない。
色はほとんど黒に近いが、フチは若々しさのあるヴァイオレット。
フチに小さな気泡が多く見られる。
粘性は弱め。
雫に色素が残る。

【香り】
醗酵の印象が強く、ヌーヴォーのような感じ。
まだ発酵途中のワインのよう。
その下から強い焦げ臭。
付け足したようなスモークチップの印象。
さらにグラスを回すと、香りが落ち着いてきて、しなやかな動物香。
黒いフレッシュな果実。
香りは強めで、やや刺激的。

【味わい】
残糖を少し残したセック。
ミディアムからフルボディ。
酸味は穏やか、タンニンも細かい。
口当たりはマイルド。
アルコール度は高く、余韻にアルコールの印象が出てくる。
柔らかい口当たりで、優しい酸味とタンニンが広がり、長く余韻が続いて、後味はやや乾く感じ。

【判定】
ほとんど黒で、若々しさのあるフチの色と気泡で、ニューワールドの若いワインが候補。

香りは最初落ち着かなかったが、時間がたつと、なめし革のようなしなやかな動物香と、フレッシュな果実。
いまいち品種判定は難しいが、メルローっぽい。
付け足したような樽香が気になる。

味わいは、残糖を少し残し、マイルドでサービス精神旺盛なニューワールドタイプ。
タンニンの印象がメルローっぽい。
品種の印象は高貴品種の素直なイメージ。

いや、時間が経つと、サンジョヴェーゼに良くあるような、紹興酒のようなオリエンタルスパイスの要素が出てきた。
これはメルローじゃないぞ。

そうなると、テンプラニーリョとかガルナッチャが近い感じだけど、2005年ってことは無いのでガルナッチャではない。
生産年的にはボルドーもあるが・・・カベルネ・フランがこのクセの原因?

う~ん、ますます分からなくなってきたので、第一印象に戻る。
オーストラリアのメルロー?

いや、違う。
香木のような印象が出てきた。これはラングドック!

ファイナルアンサーで、グルナッシュ・ノワール、シラー、ムールヴェドル、カリニャン、サンソー
で、ブー

テンプラニーリョでした。

【総評】
アルトベラ テンプラニーリョ 2007
ALTOVELA TEMPRANILLO 2007

スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:ラ・マンチャDO
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:テンプラニーリョ

リカーランドトップで、940円で購入。

ニューワールドタイプのスペインワイン。

ネタバレしてみると、まさにテンプラニーリョ。
紹興酒っぽいクセのある酸味に、野趣を感じる動物香。

いわゆる高貴品種には無い、個性を持っています。

ただ、個性がありながらも、口当たりは良く、すっきり飲みやすいワインになってます。

カミさんに価格を聞いたら、980円で、ほぼぴったり。
悪くはないけど、ちょっと安っぽい、だそうです。

確かに飲み進んでも印象がほとんど変わりません。

飲んでて飽きてくるタイプかも。

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