(1)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:アントル・ドゥ・メールAC:08)\1380
(2)シャルドネ(フランス:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュAC:08)\1280
(3)インゾリア(伊:シチリア州:シチリアIGT:08)\1040
(4)グルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、ルーサンヌ(仏:ラングドック・ルーション地方:コスティエール・ド・ニームAC:08)\920
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
少しベージュがかった、中庸なイエロー。
グレーっぽい色調で輝きが強く、硬質な印象を受ける。
ベージュがかっているが、若々しい印象なので、品種の特徴と思われる。
ムラのある色調で、複数品種がブレンドされている印象。
粘性はやや強く、細い脚が長く残る。
【香り】
果実の蜜のような、熟成感のある甘い果実香。
シナモンのようなスパイス香。
グラスを回すと、さらに熟した果実の印象が強くなる。
フルーツ香主体で、厚みのある豊かな香り。
白い花やハーブのような印象があり、爽やかさがある。
【味わい】
少し残糖を感じるセック。
酸味はしっかりしていて、後味まで残る。
アルコール度は強く、ボディも厚め。
苦味が強いが、後味はスッキリと消える。
最初の印象は甘くフルーティだが、後半は辛くて強い印象に変わる。
余韻は少し続く。
【判定】
独特なベージュっぽい色調は、特殊な品種を感じさせる。
イタリアか、グルナッシュ・ブラン。
輝きは強く、アルコール度が高くてしっかりした印象がある。
香りは、熟した甘いフルーツ香。
モモのような香りがあり、イタリアっぽい。
悪臭系や気難しい要素がなく、とても楽天的で、明るい印象の香りはイタリアワインに良くあるパターン。
しかもモモ系の香りが多いのもイタリアの特徴。(と勝手に思っている)
インゾリアは以前飲んだが、その時の印象はガムやキャンディ。
低価格ワインだったので、特に香料っぽい印象があったのかもしれないが、このワインも通じるものがある。
味わいはほんのり甘さを感じて、フルーティながら、アルコール度は強く辛い。
香りは甘い印象で、飲むと辛い、というのもイタリアっぽい。
さらにちょっとサバサバするような口当たりもイタリア。
ファイナルアンサーで、インゾリア
で、ブー!
こんなに自信満々だったのに、グルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、ルーサンヌ・・恥ずかしい。
【総評】
ガリシアン コスティエール・ド・ニーム プレステージ 2008
Gallician Costieres de Nimes Prestige 2008
フランス:ラングドック・ルーション地方:コスティエール・ド・ニームAC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:グルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、ルーサンヌ
リカーランドトップで、920円で購入。
一度イタリアって思い込むと、すべての要素をイタリアに結びつけて考えるんですよね。
ネタバレしてみると、香りの印象はやっぱりイタリアでは無いですね。
何と言うか、ミネラル感というか、鉱物のような印象がベースにあって、イタリアの楽天的な印象とはちょっと違います。
味わいも典型的なイタリアワインよりは、かすかにボディの重さがあって、穏やかな大人の印象。
グルナッシュ・ブランって、第一印象は安ワインをイメージしてしまう事が多いですね。
グラスに入れて時間が経つと、素っ気ない感じになってきました。
ギガルの同じセパージュでは、最初に素っ気なさを感じたものの、あとからグイグイと良くなってきたのですが、このワインは、だんだん、素朴で地味な味わいになってきました。
辛くて苦い感じが強くなってきましたね。
料理に合わせた方が活きるタイプかもしれませんが、今日の晩御飯はタケノコの炊き込みご飯と、タケノコの天ぷら、タケノコの若竹煮。
そうなんです。
親戚にでっかいタケノコをもらって、今日はタケノコ三昧。
タケノコの炊き込みご飯と、天ぷらには意外と合いました。
若竹煮は、ワカメの香りに合わず、いまいち。
もうちょっとワインに合いそうなメニューにすればいいんですけど、家族で食べる食卓はそういう訳にもいきませんね。
それにしても、日本の季節の食材って、大体ワインに合いません。
特にこの時期の、カツオと筍はワインに合わない事、このうえないです。
素直に、日本酒と焼酎でいただくのが一番ですね。
このワイン、ちょっと地味な味わいなのですが、素性はいいので、飲み進んでも飽きてきませんね。
カミさんに値段を聞いたら、1280円。
確かにベースはしっかりしているので、1000円超えの印象はあります。
あとは好みの問題でしょうか。
男っぽくて素っ気ない感じをどう感じるかでしょうね。
コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。
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