(1)シラー40%、カリニャン40%、グルナッシュ20%(仏:ラングドック・ルーション地方:コルビエールAC:07)\1290
(2)シラー、テンプラニーリョ(スペイン:アラゴン州:カリニェーナ:07)\1280
(3)シラーズ、ピノタージュ(南アフリカ:コースタル・リージョン:パール:09)\950
(4)カベルネ・ソーヴィニヨン(ルーマニア:オプリソール地区:06)\870
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
濃く黒っぽい色調のガーネット。
わずかに透明感があるが、そこは見えないくらい。
フチは鮮やかな紫がかったピンクで若々しさを感じる。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。
【香り】
閉じていて、還元的な印象。
その間から濃厚なフルーツ。
タバコの葉のような焦げ臭。
グラスを回すと生っぽい、赤味の肉のような動物香。
スパイスの印象も強くなる。
【味わい】
わずかに残糖を感じるセック。
ミディアムからフルボディでフルーティ。
酸味はしっかりしていて、後味もジューシー。
タンニンも細かいがしっかりしていて、舌の全面をタンニンが覆うような印象。
口当たりはやや若くトゲトゲしいが、その分フレッシュさもある。
アルコール度は高そう。
バランスはちょっとちぐはぐな印象を受ける。
酸味や渋みのバランスがズレてるというか。
後味がややものたりないというか。
余韻は少し続く。
【判定】
今回は4本中3本がシラー。
当たったらまぐれ?
濃く若さを感じる外観からは2009年の南アフリカ。
香りは弱めだが、濃厚な果実香やスパイスの印象はシラーっぽい。
でもカベルネ・ソーヴィニヨンもちょっと可能性があるかも。
味わいは、ミディアムでやや荒っぽくバランスの悪い感じがニューワールドをイメージさせる。
特に独特なバランス感覚は、普段飲み慣れない地域の印象もある。
ルーマニアのカベルネ・ソーヴィニヨンってのがやや浮上。
南アフリカか、ルーマニアに絞る。
時間とともにスモーキーな茎の青っぽさのような印象が出てきて、カベルネ・ソーヴィニヨンにちょっと傾く。
第一印象は、完全に南アフリカのシラーだったけど、印象が変わってきた。
ただ、何となくだけど、複数品種のブレンドのような気もする。
う~ん、難しい。
シラーにしてはドライかな。
タンニンもちょっとザラッとしてて、カベルネ・ソーヴィニヨンっぽい。
香りもますます、カベルネ・ソーヴィニヨン。
ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー
残念・・南アフリカのシラー、ピノタージュでした。。
【総評】
ネダバーグ デュエット 2009
NEDERBURG DUET 2009
南アフリカ:コースタル・リージョン:パール
アルコール度:14%
ブドウ品種:シラーズ、ピノタージュ
リカーランドトップで、950円で購入。
ネタバレしてみて、あらためて味わうと・・・
出来の悪いチリカベみたいな感じもありながら、やっぱシラーだよな、って感じがします。
このワインちょっと重いですね。
重いというのは重厚という意味じゃなくて、飲み口が鈍調というか、まったりしてるというか。
重苦しい、って感じですね。
ちなみに今日の晩御飯は、麻婆春雨と、刺身。
刺身は、得体のしれない、ちょっと色の変わった青魚みたいなやつだったのですが、怖いもの見たさにこの赤ワインに合わせてみました。
身震いするような生臭さに襲われる、と思いきや、そうでもない。
ニューワールドのフルーティさが主体の赤だと、刺身でも意外といけるのかも、ってちょっと発見でした。
生魚を食べるとお腹から生臭さが上がってきて、繊細な赤だと台無しになってしまいますよね。
なので、赤ワインの時は、絶対生魚は食べないと決めていたのですが、ワインの種類によっては意外と大丈夫?
ニューワールドのピノ・ノワールあたりだと、にぎり寿司でも合うのかもしれません。
ちょっと炙ってあったりすると、かなり美味しいかも。
ちなみに、麻婆春雨はお互い干渉なし、って印象。
残っていたウインナーパンがよく合いました。
しかしこのワイン、飲めば飲むほど、アラが目立ってきます。
取って付けたような樽香もだんだん気になってきました。
同じ銘柄の白もなんだか微妙な味わいだったのですが、赤もまったく同じで、つかみどころのない、微妙なバランスです。
たぶん、二度と我が家のテーブルには姿を見せない・・・でしょうね。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
閲覧数の多い記事
-
<2017年8月22日> 2016年の二次試験結果発表では、選択項目までは開示されませんでした。 出題された品種のみですので、これはまた別途お知らせします。 どのような選択項目が出されたかは不明ですね~。 大きな変更は無いとは思いますが、最新の情報はワインスクールなどに...
-
ワインのテイスティングの際に、グラスを回す事をスワリングといいます。 グラスを回す方向も、時計回りと反時計回りでいろいろ薀蓄があるようです。 一般的には自分の方向に回す、反時計回りでスワリングするのが良いとされているようです。 万が一ワインが飛び出しても、対面の人にかからないとい...
-
ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2021 Georges Duboeuf Beaujolais nouveau 2021 フランス:ブルゴーニュ地方:A.O.C.ボージョレ アルコール度:12.5% ブドウ品種:ガメイ 外観は、紫がかった鮮やかな色調で、底がしっか...
-
いままで、ワインは飲みきってしまうことが多く、余ったら料理用にして、ワインの保存はあまり気にしていませんでした。 でも最近、年齢とともにワインが多めに残るようになってきたので、ワイン保存のパイオニア、「バキュバン」を購入。 で、ホントに効果があるのか、早速テストしてみました...
-
第6回全日本J.S.A.ワインエキスパートコンクール予選 ■日時:2015年7月12日(日) ■会場:関東は京王プラザホテル ■出場資格: (一社)日本ソムリエ協会 正会員でJ.S.A.ワインエキスパート有資格者 ※ J.S.A.ワインエキスパート資格のみお持ち...
0 件のコメント:
コメントを投稿