2010/04/30

ジェイコブス・クリーク リースリング 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)シャルドネ(フランス:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュAC:08)\1280
(2)インゾリア(伊:シチリア州:シチリアIGT:08)\1040
(3)リースリング(豪:南東部:08)\990
(4)グルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、ルーサンヌ(仏:ラングドック・ルーション地方:コスティエール・ド・ニームAC:08)\920

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジェイコブス・クリーク リースリング 2008
【外観】
グリーンがかった、少し淡いレモンイエロー。
色合いはほぼ中庸だけど、グレーっぽくて、少し淡め。
ちょっとムラのある感じ。
輝きは強く、硬質な力強さがある。
粘性はやや強く、脚があとからゆっくり降りてくる。

【香り】
柑橘系。
ミネラル。
小石。
パッションフルーツのような南国系フルーツ。
白い花。
爽やかで清々しい印象の香り。
グラスを回すと少しフルーツ香が重くなる。
基本的にはフルーツ主体。

【味わい】
わずかに残糖を感じるセック。
酸味はかなりしっかりと強く、後から盛り上がるように酸っぱくなる。
ボディはややスレンダーながら、アルコール度は高く、芯の強さがある。
酸味が主体のシンプルな味わい。
若々しくフレッシュ。
苦味もあるが、酸味の強さに隠れている。
やや後味にエグ味が残る。
喉につっかかる感じ。
余韻は少し残る。

【判定】
若々しく、グリーンっぽい外観からは、リースリングが怪しい。
輝きも強く、オーストラリアのリースリングって感じ。

香りはリースリングの特徴であるペトロール香を感じない。
でもミネラル感が強く、リースリングっぽくはある。
いろいろな要素があって複雑なようでいて、結構シンプルなフルーツ香主体の香り。
何となく単一品種っぽい。

味わいは強烈な酸味が特徴。
いかにもリースリングっぽい。

ほぼリースリングに決まりだけど、やっぱりペトロール香が無いのがひっかかる。

シャルドネも、グルナッシュ・ブランも、インゾリアもありそうだけど、イタリアぽさが無いのでインゾリアは外す。

怪しいのがグルナッシュ・ブラン。

かなりドライなので、ニューワールドっぽくないのもひっかかるポイント。

グルナッシュとマルサンヌ、ルーサンヌなら、何となく納得感がある。

でもシャルドネもありそう・・
あ~、分からなくなってきた。

まず整理して・・・

シャルドネはちょっと香りの印象が違う。
リースリングも、ちょっと違う。
グルナッシュ、マルサンヌ、ルーサンヌのローヌタイプは、妙に納得感がある。

ファイナルアンサーで、グルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、ルーサンヌ
で、ブー

ぎゃふん・・リースリングでした・・・

【総評】
ジェイコブス・クリーク リースリング 2008
JACOB'S CREEK RIESLING 2008

オーストラリア:南東部
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:リースリング

リカーランドトップで、990円で購入。

ペトロール香がしないときは、リースリングを選ぶべからず!
という家訓?があったのですが、見事に外しました。

少し時間を置くとかすかに出てきたかな、ペトロール香。

ブラインドテイスティングって、第一印象がかなり重要ですよね。
途中で考えを変えて外す、ってパターンが結構あります。

最初からあんなにリースリングっぽかったんだから素直に選んどけばいいのに・・・
と、思うのは後から何ですよね。

今日の晩御飯は、ハムカツにアラ汁という不思議な取り合わせ。

あら汁美味しいですよねー。
でも魚の匂いが強すぎて、普通ワインには合いません。

このワインは結構大丈夫な方ですが、でもギリギリの線ですね。

アラ汁のスープだけだと大丈夫ですが、鯛のアラ部分と合わせるとさすがにちょっと生臭さが気になります。

一方、ハムカツは全然問題なし。
ビールのような、揚げ物をサッパリさせる合い方です。

しかもこのワイン、ドイツっぽさがあるので、ソーセージと合わせたような親和性を感じますね。

それにしても、ハムカツとアラ汁って・・・全然合わないぞ。

例えると、ボルドーと、ポートワインを交互に飲んでるような感じ。

舌が変化についていけません。

それにしても、こういった幅の広い味の領域をまとめて面倒みてしまうビールって、すごいですよね。

ワインだと、収集のつかなかったこの食卓を、ビールが入るだけで、びしっとまとめました。

日本人がビール好きなのは、こういったごちゃごちゃした食卓を一手に引き受けてくれるからでしょうね。
和洋中なんでもOKみたいな。

と、話が脱線してしまいましたが、このワイン、ちょっと素っ気ない感じが気になります。

1000円程度のまとまりはあって、品質にも問題は無いのですが、なんかもう一声、みたいな。
プラスアルファの魅力が無いというか。

シンプル過ぎるんでしょうかね。
ベースはしっかりしてるのですが、990円はちょっと高い印象です。

カミさんに価格を聞いたら、980円。
確かに値段なりの品質はあるんですけどね。
カミさん評価もいまいち。

もう一頑張り欲しい感じのリースリングでしょうか。

■楽天ショップへのリンク

ジェイコブス・クリーク リースリング[2006](白) 税込 1,048 円 送料別

※サイトより引用
「ジェイコブス・クリーク」は南オーストラリア州・バロッサ・ヴァレーで創業されて以来150年以上の歴史を持っており、安定した品質でコストパフォーマンスも優れている、人気のオーストラリアワイン。
「ジェイコブス・クリーク」の醸造責任者・フィリップ・ラッファー氏は2002年度オーストラリアの「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」(カンタス航空とオーストラリアン・グルメ・トラベラー・ワイン誌が共同で年1回選出)を受賞しています。
世界中のワインコンテストでも数多くのメダルを受賞し、その品質の高さが認められています。
全体的にこの価格からは想像できないほど品質が高く、ケース買いして楽しみたい肩のこらないワインばかりです。

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