2009/06/04

個人でも買える、「オスピス・ド・ボーヌ」

「オスピス・ド・ボーヌ」のワインが、個人でも買える、というニュースがありました。

YOMIURI ONLINE:個人でも「オスピス・ド・ボーヌ」のワインが買える

オスピス・ド・ボーヌは、慈善施療院を運営する為のワインオークションで、15世紀から行われています。
本来、慈善事業なのですが、今ではお祭りの要素も強く、その年のワインの価格も左右する、ブルゴーニュ最大級のイベントと言われていますね。

ワインオークションと言うと、年代モノのロマネ・コンティやムートン・ロートシルトなどが、とんでもない価格で落札される、といったイメージがありますが、オスピス・ド・ボーヌは瓶詰めされたワインを、オークションするわけではありません。

その年に醸造したワインが、新樽に入れた状態でオークションにかけられ、それを買うのは、樽熟成して瓶詰めを行える、ワイン業者です。

個人で、オスピス・ド・ボーヌのオークションで、樽を買う事は難しかったんですね。

それを今回、愛好家やレストランが少量で購入できる仕組みを、インポーター「ヴァン・パッシオン」とワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」が開発した、というニュースです。

ニュースの中では、コルトンのグラン・クリュが、約7600円となっていて、これはひょっとして、お得なのかなと、アカデミー・デュ・ヴァン東京校に問い合わせてみました。

数日して、サービス紹介のPDFが送られてきましたが、内容を良く読んでみると、ふむふむ、なかなか庶民には手が届かなそう・・・

安いからオススメ、って事ではありませんね。(あたりまえか)
このサービスの一番のセールスポイントは、次の言葉に集約されています。

畑を選び、キュヴェを選び、憧れの生産者にエルヴァージュを託す。
そして、自らの名前をラベルに記し、愛する者へのメッセージを遺す・・・
これぞ世界にただ1つ、オーダーメードが叶える究極の贅沢。


購入者が選べるのは二つ。

コルトン・グラン・クリュや、マジ・シャンベルタン、バタール・モンラッシェなどの畑。
それと、その畑から造られたワインを、エルヴァージュ(熟成)させるドメーヌです。

映画「モンドヴィーノ」にも登場していた、モンティーユ家などもエルヴァージュのドメーヌとして入っていますね。
カンヌのレッドカーペットを歩いたそうなので、話題作りにはもってこいですね。

そして、あの有名なオスピス・ド・ボーヌのラベルに、畑名と、エルヴァージュのドメーヌ名、それに自分の名前を入れる事ができます。

確かにオスピス・ド・ボーヌのラベルに自分の名前が入っている、ってのはワイン好きにはたまらないかも、ですねぇ。

さて、その購入方法は2通りです。

(1) 1人で1樽を購入する方法
(2) 最大12人で1樽を購入する方法

ちなみに1樽から出来るワインは288本。

仲間を12人集められれば、一人、24本ですね。

オークションなので価格は終わってみないと分かりませんが、予想価格が出ています。

オークセイ・デュレスの1級で、1本5,469円。
コルトン・グラン・クリュが、1本8,211円。
バタール・モンラッシェ(グラン・クリュ)になると、1本28,320円

バタール・モンラッシェを1樽買うと、8,156,250円です。
どひゃ~。

オークセイ・デュレス1級を24本だと、131,256円。
まあ、一般人でも貯金しておけば手が届く範囲でしょうか。

なかなか夢の膨らむ、オスピス・ド・ボーヌのオークション購入ですが、11月15日当日に実際にオークションに参加するプログラムなども準備しているようです。

詳しい内容は、アカデミー・デュ・ヴァン東京校 (電話 03-3486-7769)までお問い合わせください。

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