(2)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\580
(3)セイベル主体、ツヴァイゲルト・レーベ、キャンベルアーリー(日本:北海道:NV)\558 (798円を30%オフ)
(4)品種不明(イタリア:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ:NV)\500
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
落ち着いた紫の、やや明るい、ルビー。
色味は黒っぽく落ち着いた紫。
明るめで底まではっきり見える透明感。
フチにやや小さな気泡が見られる。
粘性は弱めで、さらっとしている。
【香り】
ややケミカルで固く閉じている印象の果実香。
赤系の果実で、イチゴからチェリーくらい。
グラスを回すと、土っぽい、きのこっぽい印象。
やや動物的でもある。
ちょっとキャンディっぽさもある。
やや刺激的な香り。
【味わい】
少し温度が高かったせいか、ちょっと鈍調なイメージ。
セックながら、ほんのり残糖を感じる。
アルコール度は高く、すこしピリッとした刺激がある。
口当たりはまろやかで、酸味が強い。
ややとげのある酸味。
タンニンは溶けた印象だが、飲みおわった後にやや収斂性を感じる。
舌もやや乾く感じ。
口が慣れるとフルーティさも出てくる。
余韻は短い。
【判定】
やや落ち着いた色合いからはNVの3本が怪しい。
だが、07も完全には外れない。
香りの印象は、やや重く、伝統産地の印象がある。
ここではイタリアが候補。
サンジョヴェーゼのような印象。
味わいもセックで、少なくとも国産は消える。
スペインかイタリアのテーブルワイン。
どちらも品種不明。
価格も近い。
さて、どちらでしょうか?
イタリアは完全な輸入ワインっぽいが、スペインは日本語のラベル。
販売店の企画モノのような印象。
このワインは、日本の消費者の普段飲みにターゲットを絞った、いわゆる飲みやすいワインとは思えないので、やっぱりイタリアかな?
ファイナルアンサーで、イタリア
で、ブー
なんと・・・マスカット・ベリーA・・・
【総評】
マスカットベリーA 樽熟成 2007
Muscat Bailey A Barrel Aged 2007
日本:甲府市:酒折町
アルコール度:11%
ブドウ品種:マスカット・ベリーA
リカーランドトップで、1780円で購入。
自分のかけた罠に、見事にはまりました。
このマスカット・ベリーAを、安ワインに混ぜてブラインドテイスティングしたらどうなるかな、と思ってセレクトしたのですが、飲んで感じた印象は、500円のイタリア・・・
でも、このワインの名誉のために言っておくと、決して悪いワインではありません。
香りや、味の要素が、高いワインのそれと違うというだけで、全体の雰囲気は、伝統産地で地元に愛されている個性的なワイン、という印象でした。
逆に言うと、日本のワインなのに、イタリアと間違えるってのはすごい事かもしれません。
(日本のサッカーがイタリアに勝った、みたいな・・・違うか!)
安定感があります。
落ち着いたワインです。
何ともいえない、ゆるやかなオーラがあります。
これはきっとメルローとか、ピノ・ノワールでは出せない味ですね。
もちろんカベルネ・ソーヴィニヨンでも。
キャンディっぽい印象も確かにあるんですが、なんか、いい要素になってます。
日本のワインはついつい、ひいきめに見てしまいますね。
グローバルなワインのモノサシで計ると、点数は低いと思います。
ブラインドで飲んだら、ほとんどの人は安いワインと感じるでしょう。
でも、マスカット・ベリーAがここまでやった、という観点で見ると、やっぱりいいワインなんですよね。
日本のワインの可能性を示しています。
しかも、飲み進むとどんどん良くなってきます。
そしてさらに、和食と相性がいい。
今日の晩御飯は鶏のフリッター(しょうゆ味)ですが、完全にOKですね。
週末なので、レトルトの、ラ・ベットラのポモドーロも合わせてみました。
気のせいか、レトルトだと急にプライドが顔を出す感じ?
というか、レトルトだと、このワインが本格的な味わいだという事を認識しますね。
素材の味がしっかりしている家庭料理だと全般的に抱擁してくれる印象。
でも、スナックとかレトルトの味付けには反発します。
世界観が違うというか。
いいですね、このワイン。
私は完全にこのワインを応援しますね、裏切らないワインです。
親友と二人で、夜通し、語りながら飲むワイン、って感じでしょうか。
ただ、夜通し飲む為には、二人で4本くらいは必要かも。
おいしいので、どんどん無くなるのが、難点ですね。(笑)
■楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/dwi/441256/441281/506769/#453316
※サイトより引用
昭和二年、マスカットベリーAは赤ワイン醸造用葡萄として、“日本のワインの父”と呼ばれる川上善兵衛氏(新潟出身)により開発された日本特有の葡萄品種です。
あまり好条件ではなかった2006年の山梨、契約栽培農家のたゆまぬ努力もあり最良の葡萄が収穫できた年でもありました。
2000年にスタートしたシャトー酒折のマスカットベリーAの醸造技術も素晴らしく、2006年収穫の全ての葡萄を完熟させずに果実の酸味をチャーミングに引き出しており、フルーティーさと樽香を見事にマッチさせた仕上がりとなっています。
イチゴやチェリーの果実味とスモーキーな味わいが絶妙で、なめらかなタンニンと柔らかい喉ごしの赤ワインです。
マスカットベリーAのワインは、さわやかなタンニンと濃厚で厚みのある果実味を主体とした造りが特徴で、どちらかと言えば豊富なタンニンを期待する外国産ワインとは違い、深みのある果実味を楽しむ日本特有の赤ワインなのです。
ぜひ、ワイン通の方に味わっていただきたい一本です。
■Yahooショップへのリンク
【ご当地ワイン】シャトー酒折・マスカットベリーA樽熟成 2006(赤・ワイン)ミディアムボディ・山梨県産ワイン
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