2009/05/04

N.ランジェロ サン・ヴェラン 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュAC:05)\2380
・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:マコネ地区:サン・ヴェランAC:07)\1980
・グルナッシュ・ブラン50%クレレット30%ブールブラン20%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC:07)\1560
・甲州(日本:山梨県:甲州市勝沼町:06)\980(特売)

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

N.ランジェロ サン・ヴェラン 2007
【外観】
やや濃い黄色。
フチに向かって透明感が強く、ディスクはやや厚め。
ややグリーンを感じる。
粘性は強めで、脚がゆっくり降りてくる。

【香り】
蜜のような甘い印象。
南国系の果実香。
柑橘系もある。
ミントのようなハーブ香。
香りは豊かでボリューム感がある。
グラスを回すと、クリームのような乳製品の印象。
フルーツを使ったデザートのようなイメージ。

【味わい】
爽やかですっきりした飲み口。
酸味もやや強めだが、優しくバランスが良い。
ただ、ワインのボディはしなやかで強く、アルコールもしっかりしている。
後味に苦味が強くのこり、ややエグミが喉に残る。
余韻は短いが爽やか。

【判定】
濃い外観で、甲州は消える。
香りの印象はシャルドネ。
樽の影響はあまり感じない。
飲み口もシャルドネっぽいが、グルナッシュ・ブランもある?
ただ、力を持ちながらスッキリとまとまっている感じはやはりシャルドネか。

そうなるとブルゴーニュの2本のどちらかだが、一つはブルゴーニュACで2005のドミニク・ローラン。
ドミニク・ローランといえば、新樽。
今回の候補のワインが新樽熟成しているかどうかは分からないが、少なくともこのワインからはあまり樽の影響を感じない。

もう一つのブルゴーニュは、サン・ヴェランで、これはマコネ地区。
やや南のブルゴーニュなので、少し太陽を浴びて、色が濃くなったブドウが想像される。

このワインの色の濃さが、樽由来なのか、ブドウ自体の色なのかがポイントか。

色は濃いが、ややグリーンがかっていて、それでいて樽の印象をあまり感じないとなると、やはりこれはサン・ヴェランが候補かな?
2005か、2007か、という点でも2007の方が近い。

ファイナルアンサーで、シャルドネ、サン・ヴェラン
で、ピンポン

おお、推理が当たると嬉しいですね。

【総評】
N.ランジェロ サン・ヴェラン 2007
N.Langeron Saint-Veran 2007

フランス:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュ地方:マコネ地区:サン・ヴェランAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵家さんで、1980円で購入。

最初は樽の影響をあまり感じませんでしたが、時間とともに樽の印象が出てきました。
すっきりとまとまった、バランスの良いワインですね。

クリーミーなタイプでは無く、シャープで酸味がたっている、キリッとしたタイプのシャルドネです。

グレープフルーツのような苦味があって、フレッシュな感じ。
最初はやや炭酸を含んでいるような印象もありました。

ひと昔前のシャブリをイメージさせるような、酸味主体のシャルドネですが、なかなか微妙な加減で樽の影響が感じられます。

カミさんに価格当てしてもらったら、1680円くらい?って答えでした。

このワイン、ブルゴーニュよりも一段階狭い地域のA.O.Cなので、そのプレミア分を考えると、印象通りの価格って感じかな。

厚みやボリューム感のあるタイプではありませんが、すっきりと清潔感のあるまとまりで、安心して飲める1本です。

外観はやや南の印象ですが、飲み口はそんなに南の印象ではありません。

アルコール度も13%ととても高いのですが、全然それをイメージさせないところがこのワインのすごいところでしょうか。

さらに時間が経つとチーズのような発酵香と、まろやかさが出てきました。
飲み干したグラスにはカラメルのようなシロップのような甘い香りが残ります。

1本すぐに無くなってしまいましたが、時間をかけて飲むとさらに楽しめそうなワインですね。
もうちょっと飲みたいところで終わっちゃいます。

2000円弱のワインとしてはとてもお買い得だと思います。

■Saint-Veran(サン・ヴェラン)の情報
タイプは白のみ。
品種はシャルドネのみ。
※すぐ近くのA.O.C.である、Vire-clesseはピノ・ブランとシャルドネが許可されている
最低アルコール度は11度。
糖度は170g/リットル以上。
最高アルコール度は13.5度。
収穫量は55hl/ha。

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