ワインを飲む時に気になるのが、グラスを回すしぐさ。
テイスティング用語では「スワリング」と言います。
うまく回していると飲み慣れているように見えて、カッコいいものです。
逆にぎこちなく回していると、人の目が気になってちょっと恥ずかしかったりしますね。
回している最中にこぼしたりすると最悪です。
ブラインドテイスティングのテストの時も、注ぎたての最初の印象と、空気に触れさせてから出てくる香りの両方が重要なので、必ずグラスを回さないとなりません。
苦手な人は、テーブル置いたままクルクルと回すとうまくいきますね。
私も試験の時はもっぱらこれでした。
手に持って回すときは、ステムが垂直を保った状態で回すようにすると、割とうまくいくようです。
テーブルに乗せて回す状態をそのまま空中に持ってきた感じですね。
テイスティングの試験では、ワインを空気に触れさせ過ぎると取り返しがつかないので、慎重にグラスを回す事をおすすめします。
軽く回してみても香りが開かないときは、回数やアクションを大きくして、香りを引き出しますが、最初から思い切り回すと手がかりとなる重要な香りがすっとんでしまう事があるので、注意が必要ですね。
ワインはデリケートな飲み物なので、優しく扱ってあげる事で、いろいろなものを引き出せて楽しみも深くなると思います。
時々、レストランやバーなどで、延々とグラスを回している人がいますが、見ていてハラハラしますね。
ある意味、ワイン虐待です。(笑)
しっかりしたボディのワインであればまだしも、ボジョレーヌーボーを延々を回している人を見たときはさすがにワインがかわいそうになりました。
とはいえ、グラスを回すのもワインの楽しみですからね。
それぞれ好きなスタイルでワインを楽しむのが大切なので、ワインはこう飲むべきだ、という押し付けはもっとダメですね。
<2012年9月23日追記>
だいぶ前ですが、田崎真也氏がスワリングの方法をテレビで披露していました。
最初大きく回して、そのあと小さく、というのがコツだそうです。
最初に液体に大きく反動をつけておいて、そのあとはあまり力を入れずに軽く小さく回す、というイメージでしょうか。
スワリングが苦手な人は試してみては。
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