2010/01/01

メゾン・ルロワ ブルゴーニュ・ブラン 2000

メゾン・ルロワ ブルゴーニュ・ブラン 2000
LEROY BOURGOGNE BLANC 2000

メゾン・ルロワ ブルゴーニュ・ブラン 2000
フランス:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュAC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵家さんで5280円で購入。

【外観】
強い輝きがある、やや濃いイエロー。
オレンジがかっているが、グリーンっぽさも感じる、複雑な色調。
ディスクは厚く、粘性も強め。
脚がかなり長い間残る。

【香り】
レモンのような柑橘系。
強い酸を感じる。
クリームやバターっぽい乳製品の印象が少し。
ヴァニラが少し。
香りは強めで、ボリューム感がある。
時間とともにバターのような印象が強くなる。
コルクにかなりカビが生えていたので、ちょっとブショネが気になる。
去年のお正月にのんだサヴニエールが見事なブショネだったので、ちょっと警戒。

【味わい】
わずかに残糖を感じるセック。
ボディはそれほど強く感じないが、アルコール度は強そう。
酸味はしっかりしているが、ちょっと酸化をイメージさせる。
後味に収斂性があるような印象。
飲んだ後に香りが長く残る。

【総評】
今年最初のワインはルロワのAOCブルゴーニュブラン。

10年前の白とは思えない若々しさ。
しっかりしたワインは寝かせている年数が長くても、どこかにフレッシュさを感じますね。

見た目がまず、グリーンの印象があって、強い輝きがあります。
ブラインドで飲んだら、2006~2007年くらいって答えてるかも。

香りは最初冷えていたのと開いてなかったので、レモンのようなフルーツ香を強く感じましたが、だんだんバターのようなこってりした印象が強くなってきました。

味わいは香りのボリューム感とはちょっと違う、ややスレンダーな感じ。
もっとボディに膨らみがあるかと思っていたら、結構サバサバしてます。

酸味がちょっと荒いのかも。

でも欠点という感じではありません。
これも含めて個性という感じ。

シャブリのグラン・クリュって感じで、しっかりした酸がありながら、丁寧に作られている印象です。

ついついグラスに手がのびる、魅力的なワインで、ルロワのファンが多いのが良くわかります。

このワインはルロワの中でも一番弟分なんですね。
高そうな要素はあまり無いのですが、トータルのバランスというか、まとまりが素晴らしい。

何でしょうね~、何とも言えない魅力があるんですね。

ワインの魅力って結局分析出来ないんですよね。

ルロワだから美味しいのか、美味しいからルロワなのか、ブラインドで飲まないとワイン自体の本当の美味しさは分かりません。
人の味覚は騙されやすいので、ワインのブランドによって味の印象は変わります。

また逆に言うと、味の印象も体調や外的な要因によって変わるので、当てにならないですけどね。

楽曲は、楽譜によって正確に曲が再現されますが、ワインの味を正確に記録、再現する事は出来ないんですよねー。
と、新年そうそう酔ってからんでしまいました。

えーでも結局、結論としては、やっぱりルロワは美味しい!

いや、ホントにねー、美味しいです。

どこがどう美味しいってのはなかなか難しいですが、やっぱり美味しい。

世界中のワイン好きが欲しがるのが良く分かりますね。

最後の一杯になって、香ばしいパンの香り、さまざまな果実香、春の花のような香り、とても別れがたい、素敵な香りと味わいが出てきました。

バターのような香りを含めて、複雑な香りが嫌味なく溶け合っています。
香りだけでも、いつまでも楽しんでいたい感じがしますね。

味わいは最初の印象と同じく、ソリッドでシンプルですが、とても魅力的。
なんでしょうねー、この魅力は。

改めてシャルドネって品種はすごいなーって思わせるワインですね。

このネゴシアン物のAOCブルゴーニュはルロワのスタートラインですが、この先を十分に期待させる一本だと思います。

まあ、この先を味わう機会があるのかどうか分かりませんが・・・

■楽天ショップへのリンク

メゾン・ルロワ ブルゴーニュ・ブラン 1999年

※サイトより引用
1868年、ルロワ社(メゾン・ルロワ)はフランソワ・ルロワにより、ムルソー村に近い小さな村のオークセィ・デュレスに創設され、1880年代末からブルゴーニュ地方の中でも最良のワインを選んで育成するネゴシアンとして発展し、今日では、マダム・ビーズ・ルロワ女史のもと、ロマネ・コンティをはじめ、最高の品質のワインの仲買・輸出を行う、フランスでも名門のネゴシアンの一つです。
また、マダム・ビーズ・ルロワ女史は、1991年までDRCの共同経営者としても知られており、1988年に、ヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ・シャルル・ノエラを買い取ってスタートさせたドメーヌ・ルロワのオーナーです。
ルロワ社のワインは、「真の通のためのワイン」と評価されており、新鮮なフルーツ香、しっかりとしたタンニンと酸味がバックボーンにあり、熟成の過程で新鮮さや果実の香りを保つ神秘的な技術を持っているようで、熟成されたワインが期待を裏切ることは決してないとさえ言われています。

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