2009/12/23

シャトー・グラン・ポルタイユ 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)ピノ・ノワール(仏:ブルゴーニュ地方:コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュAC:04)\1850
(2)シラー40%、カリニャン40%、グルナッシュ20%(仏:ラングドック・ルーション地方:コルビエールAC:07)\1290
(3)メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1080
(4)テンプラニーリョ(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:00)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・グラン・ポルタイユ 2006
【外観】
黒く濃い、深い透明感のあるガーネット。
色味はほぼ黒だが、フチの赤みはやや若さを感じる。
透明感はほとんど無く、底は見えない。
色素の粒子が荒いような印象。
粘性はやや強く、脚があとから降りてくる。

【香り】
アルコールの印象。
濃縮感のある果実。
なめし革のような動物香。
スパイスや香木の印象が強い、硬質な固い印象。
グラスを回すと、樽の影響か、樹脂のような印象が強くなる。
香りは弱めだが、鼻の奥に強く感じる。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
辛くて渋い。
酸味はしっかりあり、渋みもかなり強い。
ボディはそれほど重くないが、フルボディの範囲だと思われる。
後味は舌が乾く、辛い印象で、フルーティさやジューシーさはほとんど無い。
ただ、少しひんやりとした、クールな印象があって、全体の重さを助けている。
余韻はほとんど無い。

【判定】
濃い外観からは、ピノ・ノワールが消える。
印象としては南仏コルビエール。
香りは実に素朴というか固いというか、華やかさが無い。
少なくともボルドーのイメージではない。
テンプラニーリョがやや怪しいが、2000年なので熟成感が違う。
しかも複数品種が混ざっている印象。
味わいはしっかりとした酸味とタンニン。
このあたりは伝統産地の印象が強い。
品種の印象でいくと、カベルネ系。
コルビエールか、ボルドーか?
最近のボルドーもとても濃いものが多く、南仏のワインのようなものが多い。
ただ、この鼻の奥にドンとくる、野暮ったくて重い感じはカリニャンのような気もする・・
ああ、でもこの飲み口のクールな印象はちょっとボルドー??
まただんだん分からなくなってきた。
でも改めて口に含んで、甘さがほとんど無いドライな感じはシラーではないな。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ピンポン

メルローが強い方向に出たボルドーです。

【総評】
シャトー・グラン・ポルタイユ 2006
CHATEAU GRAND PORTAIL 2006

フランス:ボルドー地方:ボルドーAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン

リカーランドトップで、1080円で購入。

最初は強くて濃いワインだと思いましたが、飲み進むとクールな飲み口にエレガントさを感じます。
完成度の高いワインですね。

自家製シュトーレンを5日ほど寝かせてあったのですが、これがまた何ともバッチリ合いました。

シナモンやナツメグ、ラム酒に漬けたレーズン、ナッツ、それらの香りが渾然一体となって、良い香りと味を出しているのですが、このワインはスーっと馴染みます。
ちょっとヨーロッパに瞬間移動したみたい。。

というか、シュトーレンって赤ワインなら何でも合うんですけどねー。

しかし、飲み進むほど良いワインです。
深みとか広がりのあるタイプではありませんが、芯がしっかりしている感じがします。

今日は鶏のモモのオーブン焼きで、シンプルな塩コショウの味付け。

ちょっとワインが強くて合いませんでした。

ビーフやラムくらいじゃないと合わない感じですね。

でもこのワインは、料理が無くても美味しく飲めるタイプです。
安いワインには必要な要素ですね。

コストパフォーマンスが高く、おすすめのワインです。

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