・パレラーダ(スペイン:ペネデスDO:07)\1180
・ヴィオニエ(仏:ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラン:06)\980
・ソーヴィニヨン・ブラン47%、セミヨン46%、ミュスカデル7%(仏:ボルドー:07)\880
の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
ややグレーっぽい淡い色調。
輝きは強い。
ディスクも厚く、粘性もやや強め。
【香り】
熟した果実の印象。
アルコールの香りも強く、ちょっとラムのようなイメージもある。
ややリンゴの酸化の印象と、バナナのような印象。
【味わい】
辛くて重い口当たり。
でも後味はやや軽め。
アルコールのニュアンスが強い。
余韻は短く、後味には酸味が残る。
【判定】
かなり輝きのある外観からはアルコール度の高い品種が想像される。
となると南の方のワインか。
香りは熟した果実香。
ちょっとバナナのような印象や、強いアルコールの印象がある。
口当たりも重く、南のワインの感じか。
そうなると、ヴィオニエ?
少なくとも爽快感のまったくないこのワインはスペイン(サングレ デ トロ)ではないだろう。
ボルドーの印象とも違うので、消去法でヴィオニエか。
ファイナルアンサーで、ヴィオニエ
で、ブー
なんと、ボルドーでした。
【総評】
シャトー ル ブースカ ボルドー 白 2007
CHATEAU LE BOUSCAT BORDEAUX BLANC 2007
フランス:ボルドー地方:ボルドーAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン47%、セミヨン46%、ミュスカデル7%
何と言うか、重くてダルい。
そういえば昔のボルドーブランってこんなだったよな、と思わせる前時代的なワインです。
このワインもちょっと感じますが、ボルドーってリンゴの印象があるものが多いですよね。
リンゴのタームは酸化を表している、と言われますが、良い方に効いているワインもありますね。
5年くらい前のブーズロンのアリゴテも青リンゴの印象がありましたが、それが爽やかでおいしかったですからね~。
このワインもちょっと爽やかなリンゴのタームがあります。
飲み進むとなんだか美味しくなってきたぞ、これ。
空気に触れるとだんだん重さが無くなってきて、ちょっと楽しい感じになってきました。
なかなかいいかな~って思っていたら、はいそこまで!って感じで頭打ち。
やっぱりいまいち感が拭いきれませんねぇ。
重さは無くなったんですけど、こんどは素っ気無くなってしまいました。
味も素っ気も無いって感じ。
お酒としての出来は悪く無いのですが、なんとも質実剛健というか、ただのアルコールというか。
飲んべにはいいのかもしれませんけど、ただ酔うためだけのワインって雰囲気ですね、これは。
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