ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2020
フランス:ブルゴーニュ地方:A.O.C.ボージョレ
アルコール度:13%
ブドウ品種:ガメイ
リカーランドトップで、税込み2,198円で購入。
【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:強め
色調:若々しい紫がかった色調の、濃いルビー
濃淡:やや濃い
粘性:強め
外観の印象:若々しい、よく熟した
【香り】
第一印象:しっかりと感じられる
特徴:
<果実・花・植物>イチゴ、キャンディ、フローラル
<香辛料・芳香・化学物質>炭酸や酵母、ちょっと有機溶剤的な揮発性のある印象
香りの印象:若々しい、第1アロマが強め、マセラシオン・カルボニックの印象
【味わい】
アタック:軽い
甘み(アルコールのボリューム感も含む):かすかに残糖を感じる
酸味:柔らかい、穏やか、
タンニン分:サラサラした、溶け込んだ
バランス:スマートな、流れるような
アルコール度:低め(に感じる)
余韻:少し長めに続く
【フレーヴァー】
優しい果実感とスパイス
【評価】
フレッシュで活き活きしているが、穏やかな印象でまとまっている
【供出温度】
10-13度 ※今年はちょっと温度高めの方が美味しいかも
【グラス】
中庸 ※温度変化を香りを楽しむ
【デカンタージュ】
必要なし
【総評】
外観は、ピンクがかった紫色で若々しく、深い透明感のある濃いルビー。
香りは、赤い果実、キャンディ、フローラル、酵母や炭酸、揮発性のあるマセラシオン・カルボニックの印象。
味わいは、柔らかいアタックから、フレッシュな果実感と穏やかで優しい酸味がバランス良く広がり、タンニンも溶け込んで柔らかく、少しふっくらしたミディアムボディが長めに続いて、ジューシーなフィニッシュ。
今年のジョルジュ・デュブッフのボージョレ・ヌーボーはかなり印象が変わりましたね。
フレッシュなのにまろやかで飲みやすく、ヌーヴォーによくある刺々しさがなくてバランスがいい感じ。
マセラシオン・カルボニック特有のキャンディ香はしっかりありますが、ボージョレ・ヌーボーのアイデンティティなので、このあたりは好き嫌いになってしまいますね。
ここ数年の感想は
2019:ドライで渋みやえぐ味が残るタイプ。2018:ナチュラル感があるものの香りがイマイチ。2017:ニューワールド的なまとまりだけどワインとしてはイマイチな印象。2016:えぐ味と渋みの残るキレのないフィニッシュ。2015:華やかでジューシーだけど後味が重い。
と、あまり良い印象ではなかったのですが、今年はまろやかで飲みやすくなっているうえに、後味もスッキリした印象です。
肩の力が抜けた自然体で、すーっと体に入ってくる印象。
出来の良いオーガニックワインのような素直な味わいで、ほんのり甘みがあって全体のバランスに影響を与えているようです。
甘みのあるタイプは飲み飽きてしまうことが多いので、もうちょっと飲み進んでみます。
バランスは良いのですが、ジュースのような印象もあって、食事と合わせにくいタイプかも。
おつまみのバジル入りのポークソーセージに合わせるとワインが完全に負けて水のようになります。
チョコレートに合わせてみましたが、ワインの渋みが少ないので、意外と合いますね。
お菓子やおつまみに合わせやすいパーティワインの印象でしょうか。
アルコール度が13%もあるのに、9%くらいの低アルコールワインのようなイメージでスイスイ飲めてしまうので要注意ですね。
500円程度で買えるワインの品質がどんどん上がっていて、2,000円を超えるワインに手を出す人も減ってると思いますが、このワインも2,000円以上の金額を出す価値があるかと言われると、なかなか難しいですね。
ただ、時間とともに香りが強くなってきて、このあたりはやはり低価格のワインとは違いますね。
ボージョレ・ヌーヴォー好きな人にはおすすめできるワインだと思います。
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