2015/10/12

秋の珍品ワイン会

秋の珍品ワイン会
とても貴重なワイン会に参加できたので、メモ程度ですが記録しておきます。
テーマは「珍しいワイン」。

開催日:2015年10月12日(月)体育の日

<ワインリスト>
1.ドン・ペリニヨン 2004 イリス・ヴァン・ヘルペン
2.ウイリアム・フェーブル サン・ブリ 2011
3.コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ダニエル・ショパン=グロフィエ 1995
4.モラン・ペール・エ・フィス フルーリー 1966 ドメーヌ・デパードン
5.ペンフォールド セント・ヘンリー クラレット1982
6.ゴンザレス・ビアス ソレラ1847 オロロソ ドゥルセ


1)ドン・ペリニヨン 2004 イリス・ヴァン・ヘルペン
Dom Perignon IRIS VAN HERPEN Vintage 2004

誰もが知ってるシャンパーニュ、ドン・ペリ。
イリス ヴァン ヘルペンとのコラボモデルです。

恥ずかしながらドンペリはじめてだったのですが、人気があるのがよく分かりました。

香り高く、飲みやすさとしっかりした旨みがあって、全体のバランスがとても良く、華やかです。
これだったら毎日でも飲みたいですね。(絶対無理ですが・・)

しっかりした味のイベリコベジョータの生ハムに合わせましたが、両方強い主張を持ちながらも相手を高め合うような、素晴らしい組み合わせでした。

【オリジナル箱入り】ドン・ペリニョン・イリス・ヴァン・ヘルペン[2004](泡・白)(ワイン(=750ml)8本と同梱可)[Y][A]


2)ウイリアム・フェーブル サン・ブリ 2011
Saint-Bris Sauvignon 2011 William Fevre

最初にブラインドで出てきたのですが、特徴的なグリーン系のハーブ香がソーヴィニヨン・ブランっぽくなくてローカルな品種かと思ったら、サン・ブリでした。

サン・ブリはブルゴーニュ地域の最も北側で、ロワールのサンセールやプイイ・フュメに近いA.O.C.ですね。
今まで飲んだサンブリはかなり酸味の強いタイプが多かったですが、このワインはなんとも穏やかでややしっとりしたまとまり。
じわっと染みる美味しさがあり、ちょっとロワールのような印象がありました。

フォアグラにキュール・ダム―ルのジャムをのせたものに、しっかり合いました。

サン・ブリ[2013]年・(ソーヴィニヨン・ブラン100%)・ウイリアム・フェーブル社・AOCサン・ブリSaint-Bris Sauvignon [2013] William Fevre

※サイトより引用
サン・ブリ2013年
辛口白ワインの代名詞シャブリの南西に広がるサン・ブリAOCは、栽培面積が103ヘクタールと、シャブリ特級畑とほぼ同じ広さの非常に小さなアペラシオンで、2003年にAOCになったばかり。そしてブルゴーニュで唯一のソーヴィニヨン・ブランの生産地。
シャブリでトップクラスの評価を不動のものとしている「ウイリアム・フェーブル」が1998年にアンリオ社の傘下に入った当時、このワインの生産を止める予定でした。しかし、シャブリは異なるユニークな特徴、ハーブのようなアロマティックな特徴を備え、またフランス国内のレストランに根強いファンがいたこともあり、生産の継続が決定したという経緯を持つワイン。醸造責任者のディディエ・セギエ氏も、同じキンメリジャンとポートランディアンの土壌で造られる「非常に興味深いワイン」として評価しています。
発酵前に12時間のマセラシオン。1から2時間軽く真空プレス。その後自然にアルコール発酵とマロラクティック発酵。ワインのフレッシュな味わいを保つため、小さなステンレスタンクで8~10ヶ月熟成。
フレッシュでハーブのような凝縮感のある香り。生き生きとした滑らかな口当たり。軽やかで爽やかな味わいは夏にピッタリ。
魚のグリル、カキのシーフード、ハムやソーセージなどとも良く合います。よく8-10度に冷やして、お楽しみください。

3)コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ダニエル・ショパン=グロフィエ 1995
Cote de Nuits-Villages 1995 Daniel Chopin-Groffier

20年前の貴重なブルゴーニュ。
ダニエル・ショパン=グロフィエという造り手は知らなかったのですが、数年前に一気に人気が出て市場から消えてしまい、その後なかなか出てこなくなったそうです。

明るい色調のおだやかで優しいフルーツ感のある味わいで、とても懐の深さを感じました。
20年経っているとは思えない若々しさがあって、カジュアルでフレンドリーな印象。
ブルゴーニュの若いワインはちょっとつっけんどんな人を突き放すようなタイプがありますが、熟成したブルゴーニュはホントに優しくなって美味しくなりますね。
以前飲んだ、ベルナール・デュガ・ピィとか、シャトー・オーゾンヌの古酒も同じでしたが、とても優しい味わいで誰にでも美味しいと思わせるような、素晴らしいまとまりでした。


4)モラン・ペール・エ・フィス フルーリー 1966 ドメーヌ・デパードン
Morin Pere & Fils Fleurie 1955 Domaine Depardon

クリュ・ボージョレ、フルーリーの49年前のワイン。
ネゴシアンがモラン・ペール・エ・フィスで、生産者がドメーヌ・デパードンのようです。

かなり熟成していて、ボートワインのような甘い印象になっていましたが、まったく傷んだ感じはなく、とても良く熟成していました。
酒精強化ワインじゃない?ってくらいの強さがあって、ガメイだけとはとても思えない、何とも不思議な印象。
フランスAOCワイン事典で、調べてみると、フルーリーのAOC制定は1936年なので、おそらくガメイ100%で造られてると思います。
ピノ・ノワールの熟成感とはまた違う、個性的な熟成感で、ガメイのポテンシャルを感じさせるワインでした。


5)ペンフォールド セント・ヘンリー クラレット1982
Penfolds St. HENRI Claret 1982

ニューワールドの熟成ワインって初めてですね。
オーストラリアの33年前のワインで、ブドウ品種はシラーズとカベルネ・ソーヴィニヨン。

熟成したブルゴーニュやボルドーは果実感が穏やかで優しい印象になりますが、このワインはチャーミングでフレッシュな果実感を持ったまま熟成していてます。
なるほど、ニューワールドワインが熟成するとこうなるんだ~、と納得の味わい。
ニューワールドの熟成したワインってあまり市場に無いので、それが味わえる機会は貴重ですね。

トリュフマスタードをのせたチキンソテーに合わせましたが、フルーツ感をのせるようなしっかりしたフィット感で、とても良い組み合わせでした。


6)ゴンザレス・ビアス ソレラ1847 オロロソ ドゥルセ
Gonzalez Byass Solera 1847 Oloroso Dulce

168年前のシェリーということで「これはスゴイ!まだまだ若々しい。」と、みなさんで飲んでいたのですが、シェリーってソレラシステムなので、基本的にビンテージ表示って無いんですよね。

「SOLERA 1847」というのはシリーズ名で、1847年にこのシェリー専用のソレラが設置されたことに由来するようです。
勉強不足でした、すみません。。。

とはいえ、かなり古いシェリーで、甘みと深みがとてもバランス良く熟成していました。
極甘口のペドロ・ヒメネスは、ちょっと甘すぎるのであまり量は飲めませんが、このシェリーは程よい甘さと熟成感で実に美味しかったです。

甘さ控えめの栗のデザートに合わせましたが、フルーティな黒蜜をかけるような合い方で、深い味わいのある大人のデザートになりました。
シェリーは奥深いですね。


いやはや、素晴らしいワイン会でした。
また機会があることを祈ってます。

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