(1)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(2)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
(4)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
(5)カベルネ・フラン主体(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)\500
の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
若々しい色調の、濃いガーネット。
深い透明感があるが、底は見えない。
フチはバイオレットで若々しい。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。
てらてらした艶っぽさを感じる外観。
【香り】
濃厚な果実香。
焦げ臭。
茎っぽいグリーン系のスパイス。
厚みがあり、ボリューム感がある香り。
グラスを回すと生っぽい動物香。
硫黄のようなケミカルな印象。
二酸化硫黄だと思われるが、鼻をつくケミカルな印象がかなり強い。
【味わい】
残糖をほとんど感じ無いセック。
ドライで辛口。
酸味は弱めで、タンニンの印象の方が強い。
最初は辛く、そのあと渋くなって、後味にじわっと酸味が残る。
ボディはミディアムからフルボディ。
アルコール度は強そう。
フルーティさはほとんどなく、かなりの辛口。
余韻は短い。
【判定】
若々しく、濃い外観からは、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンとカルメネールが怪しい。
香りはグリーン系のスパイスの印象がカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい。
焦げ臭やカラメルの印象があり、濃厚なチリカベって感じ。
味わいは、あれっ?ってくらい辛い。
この印象はチリと少し違う。
しかも、とても人当たりが悪い飲み口。
酸味がちょっとだらしなくて、締りが悪く、さらにキツめの辛さ。
フレッシュ感がほどんとない。
チリ以外で考えると、カベルネ・フランかサンジョヴェーゼ。
品種のイメージだけでいけば、カベルネ・フランって可能性はある。
でも500円って事は無さそう?
サンジョヴェーゼのイメージはほとんどない。
カベルネ・フランかカベルネ・ソーヴィニヨン。
フランスのヴァン・ド・ターブルか、チリ。
この陰気な雰囲気は、とってもカベルネ・フランっぽい。
しかもやっぱり、チリって感じじゃないぞ。
ファイナルアンサーで、カベルネ・フラン
で、ブー
残念、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンでした。
【総評】
サンライズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2009
SUNRISE CABERNET SAUVIGNON 2009
チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
グルメシティで、特売758円で購入(通常980円)
外観、香りはチリっぽいのですが、味わいがチリっぽく無いんですよね。
甘さがほとんどなく、辛口で、さらにフルーティでもない。
チリのカベルネ・ソーヴィニヨンとしては、ちょっと実験的な?印象をうけてしまいます。
辛くて、生真面目。
ちょっと陰気で、面白みが無い。
人当たりは悪い。
って書き出すと良いとこ無しみたいですが、ワインとしてはしっかり出来てます。
飲み進むと、抑えられたフルーツ感を感じてきました。
食事が入ると美味しいタイプかもしれませんね。
ステーキとかしっかり肉の味のするもがいいかもしれません。
辛口で、チリっぽくないけど、ボルドーの印象でもない。
ちょっと不思議な、新しいチリワインの方向性?
フロンテラにしてもカッシェロ・デル・ディアブロにしても、スッキリしたフルーツ感がとても良かったですが、このワインはちょっと難しい印象で、シンプルに楽しむタイプでは無さそうです。
ちょっと評価が難しいですね。
好き嫌いが人によって分かれると思いますが、ワインとしてはよく出来ていると思います。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
閲覧数の多い記事
-
ワインのテイスティングの際に、グラスを回す事をスワリングといいます。 グラスを回す方向も、時計回りと反時計回りでいろいろ薀蓄があるようです。 一般的には自分の方向に回す、反時計回りでスワリングするのが良いとされているようです。 万が一ワインが飛び出しても、対面の人にかからないとい...
-
ルイ・ド・ボーモン シャブリ 2014 Louis de Beaumont Chablis 2014 フランス:ブルゴーニュ地方:A.O.C.シャブリ アルコール度:12.5% ブドウ品種:シャルドネ OKストアで、税抜き1392円で購入。 【外観】 清澄度:...
-
いままで、ワインは飲みきってしまうことが多く、余ったら料理用にして、ワインの保存はあまり気にしていませんでした。 でも最近、年齢とともにワインが多めに残るようになってきたので、ワイン保存のパイオニア、「バキュバン」を購入。 で、ホントに効果があるのか、早速テストしてみました...
-
ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2021 Georges Duboeuf Beaujolais nouveau 2021 フランス:ブルゴーニュ地方:A.O.C.ボージョレ アルコール度:12.5% ブドウ品種:ガメイ 外観は、紫がかった鮮やかな色調で、底がしっか...
-
<2017年8月22日> 2016年の二次試験結果発表では、選択項目までは開示されませんでした。 出題された品種のみですので、これはまた別途お知らせします。 どのような選択項目が出されたかは不明ですね~。 大きな変更は無いとは思いますが、最新の情報はワインスクールなどに...
2 件のコメント:
開栓3日目で大変身。初日に閉口した刺激的なアルコール香が後退して、ようやく閉じた香りや味わいが開いてきた。オーク樽の熟成香も出てきた。当初、ワンコインレベルと思ったが、800円クラスに昇格。
石川浩さん
投稿ありがとうございます。
なるほど、そういう手もありますね。特にアルコール香の強いやつは冷蔵庫で2~3日寝かせてみますか。
参考にさせていただきます!(^人^)
コメントを投稿