2009/08/16

サドヤ モンシェルヴァン 白 NV(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)アリゴテ(仏:ブルゴーニュ:ブーズロンAC:03)\1880
(2)ソーヴィニヨン・ブラン65%、セミヨン35%(仏:ボルドー地方:グラーヴAC:07)\1080
(3)甲州主体<輸入ワイン、国産ブドウ使用>(日本:山梨県:甲府市:NV)\934
(4)マカベオ、ミュスカ(スペイン:アラゴン州:DOカンポ・デ・ボルハ:08)\840
(5)シャルドネ(アルゼンチン:メンドーサ州:08)\780

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

サドヤ モンシェルヴァン 白 NV
【外観】
やや落ち着きのある、中庸なイエロー。
ほんのりオレンジがかっている印象。
輝きは強め。
粘性はやや強めで、脚が後からゆっくり降りてくる。
ディスクも厚い。
ちょっと複雑な色調なので、複数の品種が混ざっている印象。

【香り】
甘い熟した果実の印象。
お酢の香り?
あまり厚みや広がりは無い。
グラスを回すと今度はセメダインの香りが出てくる。
工業用のアルコールやエステルの印象。
ワインらしくない感じ?

【味わい】
ライトでそっけない味わい。
水っぽさを感じる。
酸味は強いが、とげとげしい。
軽いバランスでまとまっているテーブルワインの印象。
アルコール度はそこそこありそうで、芯はしっかりしている。
後味はやや酸っぱさの強い酸。
ジューシーというより、酸っぱい感じ。

【判定】
やや怪しい雰囲気の外観。
ちょっとひと癖ありそうな感じ。
香りは最初に甘い果実香が立って、その後はアルコールとケミカル臭。
ワインの香りじゃないような、フルーティな日本酒とか焼酎みたいな感じ。
このあたりで、すでに日本のワインに照準が絞られる。
飲み口はこれまた、軽くて、水っぽい。
こりゃあ、日本のワインだね。

ファイナルアンサーで、甲州と輸入ワインのブレンド
で、ピンポン

世界レベルで考えると、完全にアウトなワインだけど、日本のワインの中では頑張っている感じ?

【総評】
サドヤ モンシェルヴァン 白 NV
SADOYA Mon Cher Vin White NV

日本:輸入ワイン国産ブドウ使用
アルコール度:12%
ブドウ品種:甲州主体

伊勢丹で、934円で購入。

多分、最初からサドヤワインだと思って飲むと、納得する味なんでしょうけど、ブラインドで飲むと、完全にニューワールドワインに負けてます。

スイッチを切り替えて、日本のワインのモノサシで考えると、割とまし、って感じになります。

ちょっと冷蔵庫で冷やしてみると、さらに飲みやすくなって、印象が変わりますね。

というか飲み進むと、意外とうまい。
とても軽いのですが、バランスよくまとまってます。

なんとも旨みがあるんですよね、なんでしょうね。
シュールリーのような、滓と触れ合って旨みが抽出されているような印象。

後味を酸っぱく感じさせる苦味がありますが、それも全体をうまくまとめる要因のひとつになってます。

高品質なワインではないので、あれこれ気になる点は山盛りですが、なんとなく許せる、性格の良さを感じます。

でも、この品質でこの価格は、グローバル視点ではちょっと高いかな~。

700円くらいの印象でしょうか。

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