2008/02/16

サンタ・クリスティーナ 2005(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー、マルベック(アルゼンチン)\1974
・サンジョヴェーゼ90%、メルロー10%(伊:トスカーナ)\1344
・ボバル、シラーズ(スペイン:バレンシア)\768

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

サンタ・クリスティーナ 2005 ボトル ラベル
【外観】
濃い外観で、深い透明感がある。
グラスの底がぎりぎり見える程度。
粘性はやや強く、脚が長く残る。
色味は黒っぽい紫。

【香り】
ややハリのある動物香。
ちょっと土っぽい感じもあって、野性的な印象。
なめし革のような感じと、少しオリエンタルなスパイス香。
フルーツはチェリーくらい。

【味わい】
タンニンが強くやや荒さを感じる飲み口。
酸味もしっかりとあり、甘い印象がほとんどない。
余韻はあまり無く、収斂性を感じる後味。

【判定】
外観ではどれも候補になるが、割と透明感があるので、アルゼンチンはやや外れる。
香りは、動物香が強く、ちょっと生肉のような印象もある。
ちょっとスパイシーさもあるので、シラーが候補になるか。
少しグラスを回すと、動物香もなめし革から鶏小屋っぽい印象が強くなり、サンジョヴェーゼの雰囲気も感じる。
味わいはかなりセックで甘さをほとんど感じない。
ここでアルゼンチンは完全に外れる。
サンジョヴェーゼは以前飲んだことのあるアンティノリ。
もっと華やかな印象があったが、このワインはとても地味な印象。
価格的にもそれほど高くないワインを想像させる。
野性的な動物香もあるので、やはりスペインか。

ファイナルアンサーで、ボバル、シラーズ
で、ブー

サンジョヴェーゼでした。。

【総評】
サンタ・クリスティーナ 2005
SANTA CRISTINA 2005

イタリア:トスカーナ州:IGT
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ90%、メルロー10%

リカーランドトップで、1344円で購入。

サンジョヴェーゼのサインを多く感じていながら、アンティノリのワインへの期待から外してしまいました。
もっと美味しかったんだよなー、前に飲んだときは。

飲み口は甘さをほとんど感じないので、明らかにシラーではありません。
サバサバした飲み口、独特な酸味(紹興酒っぽい?)、なめし革や鶏小屋のような、ちょっと野暮ったさを感じる動物香、すべてサンジョヴェーゼの特徴(と思っている)ものですね。

全体の印象は、融通がきかず冗談の通じない事務のお姉さんのような、近寄りがたい意固地な感じを受けてしまいます。
しかも、やや人生下り坂みたいな。(問題発言)
前に飲んだときはとても華やかで、パッと明るくなるような印象があったのですが、2005年ビンテージで、3年という微妙な熟成期間がそうさせているのかもしれませんね。

食事と合わせてみると、アラビアータのパスタはちょっと距離感をおいて邪魔しないような感じ。
キムチと合わせると完全に裏側に隠れるけど、思ったより破綻は無い印象。
ビーフジャーキーは、意外と合わず、お互いに受け入れない感じ。
ピスタチオは苦味が喧嘩してダメでした。
ちょっと頑固な感じのするワインですが、どんな料理が合うんでしょうね。

あれこれ文句ばかり言ってきましたが、このワイン、決して悪いワインではありません。
飲み進むにつれて、だんだん美味しく感じてきました。
何かしら食べ物があったほうが、美味しく飲めるワインです。

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