2007/10/26

グレイス ヴィンテージ・甲州 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

・甲州(グレイス:ヴィンテージ甲州2006)\1250
・グロ・マンサン50%、ソーヴィニヨン・ブラン50%(アラン ブリュモン:ヴァン・ド・ペイ・ド・コート・ド・ガスコーニュ)\1200
・シャルドネ(シチリア:マンドラロッサ)\1100
・トレッビアーノ、マルヴァジーア(メリーニ:エスト!エスト!!エスト!!!)\1000
・シャルドネ(豪:ダックス フラット)\698

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング

グレイス:ヴィンテージ甲州2006 ボトル ラベル
【外観】
ほとんど無色、白。
艶があるので水とは思わないが、日本酒やティオペペくらいには思えるかも。
粘性はほどほどにあって、ディスクも白く厚く光っている。

【香り】
まずシュールリー独特の香りを感じる。
麹の匂いというのか、グルタミン酸というか。
うまみ成分みたいな感じですね。
ミュスカデのシュールリーとは違い、このワインは日本酒っぽい印象。
そこにミネラルの堅いイメージと、ほんのりスモーク香。
これが樽由来なのかどうかはよく分からない。
それから少し、アルコール臭も感じる。
これはマイナス要素だけど、日本のワインにはよくある香りですね。
香り自体はそれほど強くない。

【味わい】
すっきり爽やかな飲み口。
酸味がとても爽やかで、きりっとしている。
香りのイメージではもっとベタッとしているのかと思ったが、さすがグレースワイン。
(ってもう決まっているし)
全体に力強くは無いが、とてもいいバランスでまとまっている。

【判定】
ほとんど無色、ってところでほぼ甲州だが、もし残るとしたらエスト!エスト!!エスト!!!。
でも香りを嗅ぐと、まさにシュールリーなので、甲州以外にはもう選択肢は無い。

ファイナルアンサーで、甲州
で、ピンポン

すっきりしておいしい甲州です。

【総評】
グレイス ヴィンテージ・甲州 2006年
GRACE VINTAGE 2006 KOSHU

日本:山梨県甲州市:中央葡萄酒株式会社
アルコール度:11%

リカーランド・トップで、1250円で購入

最初はアルコール臭を感じたが、飲み進むと無くなってきた。
基本はしっかり出来ているので、とても安心して飲めるワイン。
独特な日本的なニュアンスもなかなか秀逸で、なるほどなー、と思わせる繊細さがある。
口に含んだときに、なぜか二回響くような印象があって、最初のアタックとその後やってくる何かが二度響くような印象を与えるのだと思うのだけど、なんだろうな?
和食に合いそうなので、いくつか合わせてみる。

・ブリの素焼き
 ちょっと生臭さがでてNG。

・ブリの照り焼き
 なかなか良いが、せっかくのワインが日本酒っぽい印象になってしまう。

・きゅうりのぬかづけ
 意外と合うが、やっぱり日本酒っぽくなってワイン飲んでる感じがしない。

・福神漬け
 全然打ち解ける部分が無く、我関せずで両方ともそのままの味。

・ピスタチオ
 おつまみとしてはよく合う。
 ワインらしい香りがたってくる。

・野菜のてんぷら
 これだ!
 抹茶と塩とか、少し香り付けをしてやればバッチリの相性。
 あるいは揚げたてだったらとってもいいのかな。
 てんぷら系はこの甲州はきっと良く合いますね。

・ボンゴレのスパゲティ(レトルトのもの、パスタはディチェコ)
 安心して合わせられる取り合わせ。
 レトルトのパスタもちょっとおいしくなるね。

・韓国のり
 日本の焼き海苔は完全にNGだけど、韓国のりはそれほど外してない。
 大きな違いはヨード香(海の匂い)だけど、韓国のりって意外とヨード香が少ないのね。

しかしこのワインのすごいところはどんどん無くなるところ。
1250円が高いか安いかの判断は難しいところですが、グレースワインには期待しているので、これからもきっと買い続けるでしょう。
甲州の中では、トップのブランドですからね。
今年5月に勝沼のぶどうの丘に行って、地下のセラーでいろいろなメーカーのワインをテイスティグしましたが、やはりグレースワインのレベルに達しているワインは少ないですね。
まだ日本のワイン全体が底上げしてるわけじゃないんですよねー、残念ながら。
それでも一部のがんばっている生産者が日本のワインの品質向上を牽引しているので、それはそれで応援したいと思っています。

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