2013/10/05

シャトー・デ・ラ・オスト 1996

シャトー・デ・ラ・オスト 1996
シャトー・デ・ラ・オスト 1996
Chateau de la Huste 1996

フランス:ボルドー地方:AOCフロンサック
アルコール度:13%
ブドウ品種:メルロー90%、カベルネ・フラン10%

リカーランドトップで、1760円で購入。

【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや強め
色調:オレンジがかった、テュイレに近い、濃いルビー
濃淡:やや淡い
粘性:弱め
外観の印象:熟成が進んだ落ち着いた色調、透明感と輝きがあり健全

【香り】
豊かさ:しっかりと感じられる
特徴:ドライフルーツ、スミレ、カシス、干しプラム、なめし皮、甘草、腐葉土、チョコレート
香りの印象:第3アロマが感じられる、華やかで深みがある

【味わい】
アタック:やや軽め
甘み(アルコールのボリューム感も含む):軽め
酸味:やや酸化の印象、強め
タンニン分:緻密、さらさらした
バランス:心地よい、流れるような
アルコール度:やや強め
余韻:長く続く

【フレーヴァー】
熟成によるブーケ

【評価】
熟成感を楽しめるが、やや力がないので、早く飲まないとダメになりそう

【供出温度】
15-18度

【グラス】
中庸、大ぶり

【デカンタージュ】
飲む直前

【総評】
澱があったので、デカンタージュしました。
力が無さそうなので、液面が狭い細身のカラフェの方が良さそうですが、無かったので、液面広めのデキャンタに入れました。
すぐに酸化しないといいけど。

外観は、しっかり熟成が進んだ、レンガ色に近い色調。
底がしっかり見えるくらいの透明感があり、輝きがあり、傷んだ様子はありません。

香りは、華やかで深みがあり、熟成したボルドーとしての期待を裏切りません。
最初に、スミレやバラのようなフローラル香と、ドライフルーツ、カシスなどの果実感。
その後に、オリエンタルスパイスや、動物香、腐葉土のような香りが出てきます。
複雑性があり、楽しめます。

味わいは、軽めのアタックで、やや酸化した、酸っぱい印象。
タンニンはキメ細やかで溶け込んでいて、後味に収斂性がちょっと残る感じ。
全体にスムーズで飲みやすいが、強めの酸味をどう評価するかで分かれそうですね。
やや下り坂であることは間違いないと思います。

個人的は許容範囲ですが、でも時間とともに酸化が進んで、飲めなくなる可能性もありそう。

とはいえ、ちょっといいワイン飲んでる感じがあって、2000円弱だったら、お買い得感がありますね。
アフターも華やかで、心地良く、ワインだけで飲んでも、満足感があります。

今日の晩御飯は、熟成したボルドーには有り得ない、サンマの塩焼き・・・
まあ、ちょうど旬で美味しいんですけどね。

恐る恐る合わせてみると、意外と大丈夫!
ワインが大人なので、とっても懐が深いみたい。

拒絶しないというか、どんなものでも受け入れる度量があります。

というよりも、熟成感が、ちょっと醤油のような印象があって、和食との相性を良くしているのかも。

醤油ベースのステーキなんか、よく合いそうですね。
意外とおでんとか、合ったりして。

食事が終わって、ミックスナッツに合わせても、文句言いません。

力が落ちてくるかと思っていたけど、酸味が穏やかになってきて、実に飲みやすくなってきました。
これは当たりかも。

2000円弱でとても楽しめるワイン

カミさんに価格感を聞いたら、「難しい、高いワインだともうちょっと口当たりがいい、2480円くらい?」という評価。
ちょっと酸っぱい、と言いながら、結構飲んでました。

1年後はどうなっているか分かりませんが、ちょうどこの今のタイミングで手に入るようでしたら、オススメです。

■楽天ショップへのリンク

シャトー・デ・ラ・オスト[1996]【あす楽_土曜営業】

※サイトより引用
フロンサックで最も有名なシャトーのひとつ、シャトー・ダレムが所有するシャトー・デ・ラ・オスト。
醸造コンサルタントはシャトー・ダレム同様、 ミッシェル・ロラン氏が行っています。
フロンサックは、ポムロルやサンテミリオンのすぐ西に位置します。
18世紀当時からフロンサックのワインの評判はベルサイユの宮廷まで届いていたといいます。
一方、ペトリュスのオーナーであるクリスチャン・ムエックスは剪定から収穫まで、畑の管理に『完璧』を求める人。
そして彼らは、サンテミリオンやポムロルと同様に、このフロンサックの地にそれだけの事をする価値があるからこそ畑を求めたのです。
しかしながら、現状のフロンサックワインの市場では、経費に見合った価格が付けられませんでした。
(ちなみに・・18世紀当時では、サンテミリオンに匹敵する価格だったそうです。)
そこで、売却に至ってしまいました。
フロンサックのテロワールは本来、若いうちは固く熟成が必要なスタイルなのです。
このシャトー・ド・ラ・ユステ1996は、『まぎれもなく昔ながらのテロワール』を継承するフロンサック。
お見事!と言える
クラシカル・ボルドー熟成の姿です!

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