
コノスルの品質は定評がありますが、期待をさらに上回る品質です。
今まで飲んだチリワインの中でも一番美味しいんじゃないか、って思うくらい。
コノスルのワインには魔法がかかっていますね。
【ブラインドテイスティング:ワインリスト】
(1)カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1390
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\697(6本セット4180円)
(3)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー:08)\697(6本セット4180円)
(4)シラー(チリ:セントラル・ヴァレー:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー:08)\697(6本セット4180円)
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
鮮やかな紫っぽいピンクがかった、濃いガーネット。
若々しい色合いで、フチは青っぽいピンク。
全体の色は濃く、ほとんど黒に近い。
粘性は強めで、脚が長く残る。
【香り】
ヴェジェタル。
濃厚な果実香。
グラスを回すとやや動物香。
香りは厚みがあり、ボリューム感がある。
グリーン系のスパイスのような印象。
時間とともにスミレのようなフローラルな印象が出てくる。
【味わい】
セックで、残糖はほとんど感じられない。
酸味がしっかりとある。
やや収斂性があり、やや舌が乾くような印象。
アルコール度は強め。
ほとんどフルーティさや甘さはなく、かなりドライで辛口な印象。
【判定】
これは難しいブラインドです。
外観は若々しく、08の印象。
しかもものすごく濃いので多分チリ。
香りはヴェジェタルでカベルネ・ソーヴィニヨンの印象。
ただ飲み口がかなりドライで、伝統産地をイメージさせる。
時間とともにものすごくボルドーっぽくなる。
ややクールさを感じる部分もボルドーっぽい。
というか、価格感は1500円程度の印象?
品種としてはカベルネ・ソーヴィニヨンでほぼ決まりなのだが、チリかボルドーかやや悩みどころ。
悩んで時間が過ぎると、やや香りのボリューム感も落ち着いてくる。
となるとまた別の選択肢が、シラーはともかく、カルメネールはやや怪しい?
いやいや、ここで違う選択肢を広げるとますます混乱するので、その方向はやめよう。
ファイナルアンサーで、チリのカベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー
なんと・・シラーでした・・・
【総評】
コノスル シラー ヴァラエタル 2008
Cono Sur Syrah 2008
チリ:セントラル・ヴァレー:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー
アルコール度:14%
ブドウ品種:シラー
ワイナリー和泉屋の通販で、6本セット4180円、1本あたり697円で購入。
チリのシラーなので、ついついオーストラリアのシラーズのようなイメージで考えていましたが、このコノスルのシラーはローヌのシラーの印象です。
ローヌのシラーってよくボルドーと間違えるんですが、いやはや、コノスルのコストパフォーマンスには驚かされますね。
まさかチリのシラーが、ローヌタイプとは思いもよらなかったです。脱帽。
これは文句なしに美味しいですね。
ローヌのワインって言って飲ませても分かりませんね。
カミさんに価格感を聞いたら、1980円って言われても分からないくらい、とのこと。
確かにこのくらいの品質の、2500円くらいするローヌがあったような気がします。
最近のローヌのシラーも、コッテリ濃いタイプがありますが、ちょうどそんな感じです。
それにしても飲めば飲むほど、チリっぽく無いですね。
ドライでやや抑え目なアルコール感、ちょっとヒンヤリとした飲み口、フローラルで華やかさのある香り、すべて伝統産地のワインのイメージです。
アルコール度が14%もあるんですよ。
なのにこの軽やかさと暑さを感じない口当たり。
何か魔法がしかけてあるな~、コノスルのワインは。
ワイン飲む方としては、安くて美味しいワインが飲めるのはありがたいですが、ワイン作っている方はたまりませんね、この品質をこの価格で出されると。
かなり本格的なので、家庭の料理に合わせるのはちょっと難しそうですね。
本格的なジビエなんかに合いそうです。
ラム肉くらいなら合うかもしれませんが、もっと血の味の強い素材の方が合いそうな感じ。
まあそれにしても、飲み進んでも全然ボロを出しませんね、このワインはまったく。
また、是非飲みたいと思わせる、超コスパワインです。
■楽天ショップへのリンク
http://item.rakuten.co.jp/wine/680032/
■ コノスル・ヴァラエタル売れ筋上位6アイテム・6本ワインセット 税込 4,189 円(送料別)
■関連情報(コノスルのワイン)
0 件のコメント:
コメントを投稿