ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2019
Georges Duboeuf Beaujolais nouveau 2019
フランス:ブルゴーニュ地方:A.O.C.ボージョレ
アルコール度:13%
ブドウ品種:ガメイ
ビックカメラで、税込み2,080円で購入。
【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:強め
色調:若々しい紫がかった色調の、やや明るいルビー
濃淡:やや明るい
粘性:弱め
外観の印象:若々しい、明るさがある
【香り】
第一印象:しっかりと感じられる
特徴:
<果実・花・植物>イチゴ、キャンディ、赤い印象のフローラル
<香辛料・芳香・化学物質>シナモンのようなスパイス
香りの印象:若々しい、第1アロマが強め、マセラシオン・カルボニックの印象は弱め
【味わい】
アタック:軽い
甘み(アルコールのボリューム感も含む):果実由来の甘み
酸味:爽やか、はっきりした
タンニン分:サラサラした、溶け込んだ
バランス:スマートな、流れるような
アルコール度:低め(に感じる)
余韻:短い
【フレーヴァー】
ナチュラルな果実感とスパイス
【評価】
軽めでナチュラル、すっきりバランスよくまとまっているが、後味に独特の香りが残る
【供出温度】
10-13度 ※冷えている方が美味しいが、温度が上がっても大丈夫
【グラス】
中庸 ※しっかり冷やして、温度変化を楽しむ
【デカンタージュ】
必要なし
【総評】
外観は、若々しい紫がかった色調のやや明るさのあるルビーで、美しい輝きがあります。
香りは、いちご、キャンディ、フローラル、控えめのマセラシオン・カルボニック香、グリーン系のハーブ、シナモンなど、今年はスパイス系の印象が強いかも。
味わいは、軽めのアタックからコンパクトにまとまった果実感がドライな印象で広がり、膨らみは少なくタンニンが強めに出てきて、えぐ味の残る乾く印象でのフィニッシュ。
去年と同じく、軽めですっきしたナチュラルな印象の第一印象ですが、飲み進むとえぐ味がたまってきてドライなイメージが強くなってきました。
ちょっとそっけない、ボソボソしたような飲み口で、ワインだけだと飲むのが辛くなってきますね。
脂分のある食事が一緒じゃないと美味しく飲めないタイプみたい。
ニューワールドワインを飲み慣れている人には、渋く感じそうですね。
今年は、生産者が目指しているワインに、ブドウのパフォーマンスが届いていないようなイメージがありますね。
クリーンでナチュラル、すっきりバランスの良いワインを造ろうと思っているけど、ちょっと貧弱になってしまった、みたいな。
去年の2018年からナチュラルですっきりライトな方向性になりましたが、それは継続しているようで一時期の濃いニューワールドタイプではなくなってきました。
香りは時間が経つにつれて、固い還元的な印象になっていきます。
んん、でもやっぱり美味しいかも。
さらに飲み進むと、だんだん後味のえぐ味とか痩せた印象は気にならなくなってきて、チャーミングな果実感が心地よく感じられるようになりましたね。
慣れてきたのかな?
赤ワインの渋みやえぐ味は必要で重要な条件ですが、人によって好みの分かれる要素でもありますね。
毎年言ってることですが2,000円超えるワインと考えると満足感は低いけど、季節の風物詩として普通のワインにはない味わいがあって、これはこれで良いと思いますね。
今年のボージョレ・ヌーヴォーのキャッチコピーは「2019年は有望だが、生産者のテクニックが重要な年」でしたが、ブドウの出来がイマイチでそれをうまくワインの完成度に持っていける生産者の技術力が試される年、ということでしょうかね。
イメージ的には80点くらいかな~、と思いました。
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