2013/12/01

Wi-not? vol.7(ワイノット?)


Wi-not? vol.7(ワイノット?) (メディアボーイMOOK)

128ページ
出版社: メディアボーイ
サイズ: 29.6 x 21 x 1.4 cm

お知り合いが出てるって事で、久しぶりに買った、「Wi-not?」。
特集はシャンパーニュです。

写真もキレイで、記事も多くて、ほぼフルカラー。
この内容で、980円は安いですよね。

ヨンアの美しい写真につられてページをめくってみると、相変わらすディープな、田中克幸ワールドが展開していました。

「格好つけないシャンパーニュ」という巻頭特集は、「カジュアルに気軽にシャンパーニュを楽しもうよ」というメッセージかと思っていたら、全然違ってて、従来の型にはまらない新しいアプローチのシャンパーニュの紹介という、かなりマニアックな内容。

栽培や醸造方法が厳密に規定されていて、その枠を外れると生産者は地位を剥奪される、自由度を許容するIGPやヴァン・ド・ペイにあたるものがない、など堅苦しく画一な印象のあるシャンパーニュですが、そのなかでも「肩肘張らずにしなやかな」シャンパンが紹介されています。

「亜硫酸無添加」「ピノ・ムニエ50%以上」「ノン・スタンダード品種」「ユニーク・ブレンド」「自根」「ノン・ドザージュ」の6つのポイントを上げて紹介していますが、特に気になったのは「自根」。

フィロキセラ以降、アメリカ産の台木に接ぎ木して裁判するのが一般的になっていますが、あえて自根でぶどう栽培をしている生産者もいて、本来の味を知るには、自根で栽培されたぶどうで造られたワインを「絶対に」飲まなくてはならない、と田中克幸氏は説いています。

それにしても、あまりにディープで独自な方向性で、かなり絞りこまれたターゲットに向けているようにも感じられるこの雑誌。
「どうしてそれじゃ、いけないの?」というコンセプトの割には、かなり強烈に田中流を押してきているような・・・
ただ、田中克幸氏のセミナーとかあったら、是非受講してみたいですね~。とっても面白そう。

読み終わったときには、久しぶりにちゃんとしたシャンパーニュを飲みたくなりました。


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