カンティナ・ラヴォラータ インツォリア 白 2013
Cantine Lavorata Inzolia 2013
イタリア:シチリア州:I.G.T.テッレ・シチリアーネ
アルコール度:12%
ブドウ品種:インツォリア
OKストアで、税抜き470円で購入。
【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや強め
色調:少しオレンジがかった、ベージュっぽいイエロー
濃淡:中庸
粘性:やや強め
外観の印象:オレンジがかっているが、若々しい
【香り】
豊かさ:やや弱め
特徴:
<果実>リンゴ、シードル
<花・植物>針葉樹
<香辛・芳香>硫黄由来のミネラル?
<化学物質>少し硫黄っぽい
香りの印象:ちょっと酸化のイメージ
【味わい】
アタック:やや軽い
甘み(アルコールのボリューム感も含む):少し残糖の甘み
酸味:爽やか、シャープ
苦味:爽やかさを与える
バランス:スリムな、溌剌とした
アルコール:弱め
余韻:短い
【フレーヴァー】
剥いてちょっと時間の経ったリンゴ
【評価】
軽くて爽やか、シードルっぽい味わいで個性的
【供出温度】
8-10度 軽めなので温度低めで美味しく飲めそう
【グラス】
小ぶり
【総評】
外観は、ちょっとオレンジがかった、ベージュっぽい中庸な濃さのイエローで、少し輝きがあります。
香りは、最初にリンゴやシードル、それから爽やかな針葉樹のような印象、硫黄由来のようなミネラル感があります。
味わいは、ライトでフレッシュなアタックから、爽やかなリンゴのような果実感と酸味、スリムなボディがスーッと長めに続いて、ジューシーなフィニッシュ。
ちょっと酸化してる印象がありますが、品種の特徴と捉えると、ちょっと個性的で美味しく感じますね。
全体的な印象は、この価格帯の中ではまったく問題ありません。
ワインとしての存在感がしっかりありますね。
魂が抜けてないというか。
低価格ワインは、ゾンビのような精気のないワインがたまにありますが、このワインはとても素直で、真面目な田舎者って感じ。ほっぺ赤い肌のキレイな少年みたい?
今日の晩御飯はかに玉。
ワインには合わせにくいメニューです。
合わせてみると、案の定ちょっと反発する感じ。
かけてある「あん」にお酢が入ってて、ワインを悪い方向に引っ張っていきます。
直接合わせるんじゃなくて食べ物を飲み込んだ後に、口をリフレッシュしてくれる感じで飲むと、これはこれで問題なし。
ワインと食事のマリアージュって、がっつり合わせるパターンもあれば、料理とワインをちょっと距離感をもって合わせるってパターンがありますよね。
後者は熟年夫婦の距離の取り方って感じでしょうか。
人と一緒で、いろいろな夫婦関係があるってことですね。(しみじみ)
料理とワインの相性は、それぞれの量によっても左右されるし合わせるタイミングによっても違ってくるので、多分無意識のうちにワインが一番美味しく感じる量やタイミングで飲んでるんだろうな、と思います。
食事が終わってピスタチオに合わせてみると、ちょっとワインの酸化したイメージが強くなります。
和三盆をつかった、きな粉のおせんべいに合わせてみると、これが一番合いましたね。
きな粉に合うみたいで、和三盆のコクみたいな部分にもフィットしますね。
このワインの特徴の酸味が活かされる感じ。
チョコレートのメルティーキッスは、ワイン多めに合わせるとチョコに負けずに酸味を加えてくれて、なかなかいい感じになります。
メルティーキッスの抹茶味は、最初苦いですが、余韻の抹茶の香りにワインがいい感じで馴染みますね。
このワイン、いいですね。
低価格でも伝統産地のプライドみたいなものを感じます。
ちょっと酸化した印象というマイナスポイントがあって、飲み進むとそれが魅力に変わってくるというのは、ニューワールドではなかなか出来ない技ですね。
良いワインだと思います。
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