ワインのテイスティングの際に、グラスを回す事をスワリングといいます。
グラスを回す方向も、時計回りと反時計回りでいろいろ薀蓄があるようです。
一般的には自分の方向に回す、反時計回りでスワリングするのが良いとされているようです。
万が一ワインが飛び出しても、対面の人にかからないというエチケットですね。
それと、噂になっているのが、右回りと左回りで香りが変わる、という話。
コーヒーも、かき混ぜる時に右と左で味が変わるなんて話も聞いた事があります。
気になったので、本当に変わるものなのか、実験してみました。
同じタイプのグラスに同量のワインを入れ、どちらのグラスか分からないように、時計回りと、反時計回りで10回スワリングしてもらいました。
そしてその2つのグラス、「A」と「B」を嗅ぎ比べ。
まず最初の印象は・・・「同じ」。
温度が低い事せいかあまり香りがたたず、差を感じません。
そのままちょっと時間をおいて、さらに嗅いでみると、微妙な差が。
「A」の方がちょっとキツイ感じで、「B」の方がちょっと優しい感じ?
「A」はちょっとケミカルな印象が強く、鼻にツンとくる感じ?
「B」はちょっと優しく、ちょっと物足りない感じ?
でもこれは差というほどではないですね。
同じ方向で、追加で20回、回してもらいました。
で、再び香りを嗅いでみると、「A」の方がキツメで、「B」の方が優しい感じ。
アルコールの印象が「A」の方が強い気がします。
香りだけでは何なので、飲み比べてみました。
う~ん、何となく、「B」の方がまろやかな印象。
「A」の方がちょっとキツく感じます。
で・・・それぞれの回転方向を教えてもらうと、「A」が反時計回りで、「B」が時計回り。
「B」の時計回りの方が柔らかくなる?
グラスを回してもらったカミさんにいつもどっちの方向に回しているか聞いてみたら、「B」の時計回り。
回転の方向というよりも、回し慣れているかどうかという違いもあるかもしれませんね。
時間が経つとほとんど同じ印象になってきました。
結論的には、ほとんど変わらない、って感じかな~。
この実験、なかなか奥深いものがありそうなので、また機会があったら試してみたいと思います。
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