2014/03/16

ロス・ピノス・バリッカ 2010

ロス・ピノス・バリッカ 2010
ロス・ピノス・バリッカ 2010
Los Pinos Barrica 2010

スペイン:地中海地方:DOバレンシア
アルコール度:14%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、テンプラニーリョ

リカーランドトップで、1365円で購入。

【外観】
清澄度:やや濁った
輝き:強め
色調:あざやかな紫色のフチをした、濃いガーネット
濃淡:濃い
粘性:強い
外観の印象:若々しい、色づきが良い、液面にツヤがある

【香り】
豊かさ:しっかりと感じられる
特徴:生臭香、茎のようなグリーン香、フローラル、黒い果実、赤身の肉、血液
香りの印象:傷んだ果実が混ざってるような生臭香がある

【味わい】
アタック:強め
甘み(アルコールのボリューム感も含む):豊か
酸味:フレッシュ、強い
タンニン分:緻密だが、力強い
バランス:バランスが悪くて、落ち着かない感じ
アルコール度:強め
余韻:少し続く

【フレーヴァー】
濃縮感のあるフルーツ香

【評価】
ちょっと傷んだ果実のような香りがあって、味わいもバランスが悪い

【供出温度】
11-14度
香りに欠点があるので、冷やしたほうが飲みやすいかも

【グラス】
小ぶり

【デカンタージュ】
必要なし

【総評】
外観は、若々しい紫色のフチをした濃い色調で、底光りするような輝きを持っています。

香りは、最初に腐臭のような生臭いような嫌な香りがあって、グラスを回すと生っぽい茎の香りと、フローラルや黒い果実の印象が出てきます。
少し置いておくと、また嫌な印象の香りが出てきますね。

味わいは、フレッシュで濃厚なフルーツ感のあるアタックから、強い酸味と強いタンニンが主張して、まとまりのない流れから、ちょっと水っぽさを感じるフィニッシュ。
何とも、不安定な、まとまりの無い感じ。

第一印象は、別のワインを開けたほうがいいかも、と思うようなハズレワイン。
でもこれから変わってくるかもしれないので、もう少し付き合ってみます。

香りが何とも良くないですね。
最初に感じた、生臭い感じは無くなってきましたが、全体的に荒っぽい感じというか、生木のような茎っぽい香りが強くて、ケミカルな印象もあります。
グラスを口に運ぶ時に息を止めてしまいますね。

若くて青い感じ?
2010年なので、もう4年前のワインですが、まだまだ若々しくて青臭いくらい。
これはきっとワイナリーで熟成させて、最近瓶詰めして出荷したんでしょうね。

飲み進むと、だんだん落ち着いてきました。
香りも生っぽい感じが消えてきて、フローラルの華やかさが立ってきました。
口当たりもマイルドになってきて、飲みやすくなりましたね。
これは美味しいかも。
このワイン、ビオワインなので、いわゆるビオ臭が最初にあったのかもしれません。

ワインだけでもグラスに手が伸びますが、アルコール度高めなので、飲み過ぎ注意ですね。

今日の晩御飯は、鶏肉のつくね。
さすがに、ワインが勝ってしまいますが、ワインが優しくなってきたので、まあ悪くは無い感じ。

ワインに繊細さがあるので、焼き肉、ステーキって感じではないですね。
ハーブ、スパイスの効いた、肉料理でしょか。
ビーフのトマト煮込みとか、トリッパの煮込みなんかもよく合いそう。

ピスタチオに合わせると、渋みが強めに出てしまうけど、ピスタチオの油脂分とワインがうまく馴染んで、旨味が増します。

ヒンヤリした飲みくちもあって、だんだん良くなってきました。

最終的には、ニューワールドっぽい、ちょっとジュースっぽいカジュアルな感じになりましたが、ワインだけでどんどん飲めていいと思います。
チャーミングで憎めないワインって感じ。

カジュアルで飲みやすいという点では、1300円くらいの価格感かも。

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[2011]ロス ピノス バリッカ 750ml

※サイトより引用
Bodegas Los Pinos ボデガス ロス ピノス
ロス ピノスは、バレンシアのトスカーナとして知られるアルバイダ渓谷の美しい村、フォンタナルス デルス アルフォリンスにあります。100年以上前からワイン造りを行なっている歴史あるボデガです。1990年にバレンシアで最初(スペインで2番目)にオーガニックの認証を取得、有機栽培の先駆者的存在として知られるようになりました。オーナーは、ホセ アントニオ フェリ、ワインメーカーは、スペインで最もエキサイティングな若手醸造家として注目を集めるラファエル カンブラとフランス人のジャン ナトリが務めています。ボデガの周りに美しい松林があったことから、ロス ピノスと名付けられました(スペイン語で「ピノ」は「松」を意味します。)
所有する畑は62ha(すべて自社畑)、標高600mに位置しています。基本的には地中海気候ですが、アリカンテやラ マンチャに近く、大陸性気候の影響も受けています。平均気温は夏が24℃、冬は7℃、降雨量は非常に少なく、冬と春に集中して降ります。この恵まれた地理的条件と優れた気候のおかげで、品質の高いワインが生まれます。土壌は、砂質ローム、粒の粗い砂が多く見られます。植密度は1,800本/ha、殺虫剤、化学肥料は一切使用せず、完全なオーガニックです。葡萄の収穫は、小箱を使って手摘みで行ないます。発酵は、自然酵母を使ってコンクリートタンクで行ないます。
ロス・ピノスの哲学
1つの哲学としてオーガニックな葡萄で純粋でソフトなフルーツをそのままワインにしたい。
オーガニックは私達にとって非常に重要なことです。ナチュラルな葡萄を表現したいと考えています。植物も土壌もすべて生きているのだから。それらの生きているもの全てをワインに表現していきたいのです。
なぜオーガニックなのか?
オーガニック栽培は、化学的な物質に頼らない、遺伝子組み換えの葡萄を使わないで、自然にあるものを最大限に利用する栽培方法です。私達は、この方法によって最大限の品質を得る一方で、環境を尊重し、土を守り、自然とのバランスをとりながら葡萄栽培を行なっています。オーガニック栽培は、通常より手間がかかりますが、葡萄の品質にも、土壌の将来にも良い方法だと信じています。これが過去20年以上もオーガニックを続けている理由です。

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