2011/07/31

ミニミニワインアンケート:高騰するボルドーのグラン・クリュは?

 
世界的な不景気にも関わらず、高騰をつづけるボルドーのグラン・クリュ。

最近の好天にも恵まれて、技術革新も相まって、どんどん評価を上げていますね。

だんだん、庶民の手に届かなくなってきてるボルドー・グラン・クリュ、みなさんどう思っているか聞いてみました。

【質問】

高騰するボルドーグラン・クリュ、どう思う?

【回答】

■■■■■ 新世界ワインで十分 5 (55%)
□□□■■ 安くなるのを待つ 2 (22%)
□□□■■ セカントラベルで十分 2 (22%)
□□□□□ 高くても飲む! 0 (0%)


そうそう!新世界ワインでも十分美味しいものはあります!
最近、特に品質を上げてきてますからね。

正直なところ、ボルドー・グラン・クリュが無くても、普段のワインライフは全然困りません。
新しい産地がどんどん品質を上げて、普段飲みのワインは逆に安くなりました。

とはいえ、たまにグラン・クリュ飲みたくなるのもワイン好きの性分でしょうか。

品質的には、10年前のファースト・ラベルを、今のセカンド・ラベルが上回っているという話もあるので、セカンド・ラベルで十分という考え方もあります。

ボルドープリムール2010 試飲会/セミナー報告

セカンド・ラベルでも十分高いですが・・・

それでも、どうしても、グラン・クリュが飲みたい!って人には、お金持ちになってもらうか、ブームが去って、価格がこなれてくるのを待つしかないですね。

まあ、ブームが去ってボルドー・グラン・クリュが安くなるって事は、シャトーに入るお金も減って、品質もそれなりに落ちてくる可能性もある事もあるのですが・・

世界のワイン文化を牽引してきたボルドー・グラン・クリュ。
いつまでも美味しく、手に入るくらいの価格で楽しめる事を、世界中のワインラヴァーが望んでいると思います。

テヌータ・ビキ・ボルゲージ キャンティ コッリ・セネージ 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)グルナッシュ75%、カリニャン20%、シラー5%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:00)\1450
(3)サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:DOCGキャンティ・コッリ・セネージ:08)\950
(4)シラー、グルナッシュ、サンソー(仏:ラングドック・ルーション地方:AOPラングドック:10)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

テヌータ・ビキ・ボルゲージ キャンティ コッリ・セネージ 2008【外観】
わずかに熟成感を感じる、濃いルビー。
色あいは鮮やかだが、かすかにオレンジっぽさがある。
透明感があり底がうっすらと見える。
粘性は弱め。

【香り】
フローラル。
なめし革。
グリーン系のスパイス。
香りは線の細い、繊細な感じで、やや収斂性をイメージさせる。
グラスを回すと香りがまろやかになる。
たまごっぽい感じ?
ドライフラワーやなめし革の印象が強くなる。

【味わい】
残糖をかすかに感じるセック。
ライトからミディアムボディ。
酸味はしっかりしているが、ちょっと収斂性がある。
タンニンは細かく穏やかで、舌の真ん中が少し乾く程度。
酸のしっかりしたアタックからあまりふくらまず、穏やかに、ゆっくりフィニッシュに向かう。
アルコール度は弱そう。
余韻は長めに続く。

【判定】
明るめの外観からは日本のワインが候補。
熟成感も2007年くらいの感じ。

香りはピノ・ノワールっぽい、ドライフラワーとなめし革。
この中であるとしたらサンジョヴェーゼ。
んん、これはサンジョヴェーゼっぽい。

味わいはドライでライトなタイプ。
かなり軽いので、日本のワインの印象。
でもサンジョヴェーゼも外せない。

完全に日本と、サンジョヴェーゼに絞る。

日本のツヴァイゲルトレーベは飲んだことがなく、特徴が分からない。

あらためて飲んでみると、ちょっと紹興酒っぽいオリエンタルスパイスの印象とか、なめし革の香りとか、飲みくちの収斂性も、これはサンジョヴェーゼ?

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ
で、ピンポン

軽いタイプの、サンジョヴェーゼの良さが出てるワインです。

【総評】
テヌータ・ビキ・ボルゲージ キャンティ コッリ・セネージ 2008
TENUTA BICHI BORGHESI CHIANTI COLLI SENESI 2008

イタリア:トスカーナ州:DOCGキャンティ・コッリ・セネージ
アルコール度:13%
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ

リカーランドトップで、950円で購入。

良いワインですね。
サンジョヴェーゼらしく、ライトに仕上げています。

3年前のワインですが、ほどよく熟成感があって、ワインに面白さを出してます。

そうとう軽いタイプですが、食事に合わせるには良さそう。

今日の晩御飯は自家製のチャーシュー。
照り焼き風の甘辛のタレがかかってます。

合わせてみると、悪くないけど、イマイチ・・

軽いタイプですが、香りの華やかさがあるので、和食には合わせにくいのかも。
カジュアルなタイプではないので、素材の味を活かしたシンプルなイタリアンが合いそうな気がします。

カミさんに価格感を聞いたら、1280円。
軽いけど美味しい、という評価。

濃いワインが好きな人には物足りないと思いますが、個人的には好きなタイプです。

2011/07/30

シャトー・ブリオ・ルージュ 2008(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)グルナッシュ75%、カリニャン20%、シラー5%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:00)\1450
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:AOCボルドー:08)\1080
(4)サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:DOCGキャンティ・コッリ・セネージ:08)\950
(5)シラー、グルナッシュ、サンソー(仏:ラングドック・ルーション地方:AOPラングドック:10)\950

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・ブリオ・ルージュ 2008【外観】
若さのある、濃いルビー。
色調は黒っぽいルージュくらいで、いまどきの赤の中では明るい方。
深い透明感があるが、底はギリギリ見えないくらい。
粘性は、弱め。

【香り】
樽の印象。
なめし革。
ヴァニラの印象がある。
フローラル。
グラスを回すと、香りが開かず閉じた感じで、キャンディっぽくなる?
スパイシーな印象も出てきた。
ちょっとゴムっぽいケミカルな感じも少し。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ライトボディ。
柔らかく優しい飲みくちで、口の途中でフワッと消える。
舌の真ん中あたりで消えるので、飲んだ感じがしない。
酸味は穏やかだが、うまく効いている。
タンニンは非常にまろやかで舌の表面がかすかに乾く感じ。
柔らかく入ってきて、すぐに消えて、余韻がほとんど無い。

【判定】
やや明るめの色調はどれも候補。
まだ若い感じなので、2000年のローヌは消える。

香りは独特な世界観を持っていて、ローカル品種の印象がある。
特にブドウ品種の特徴というよりは醸造・熟成過程での要素が多いような感じ。

味わいは、超ライト。
これは・・・日本?

ファイナルアンサーで、ツヴァイゲルトレーベ
で、ブー

なんとボルドー。

【総評】
シャトー・ブリオ・ルージュ 2008
Chateau Briot Rouge 2008

フランス:ボルドー地方:AOCボルドー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン

OKストアで、1080円で購入。

超ライトなボルドーです。
でも口当たりはいいし、まろやかで、なんとも言えない良さがあります。

今日の晩御飯は、お祭りの焼きそばと焼き鳥。
これが意外と合いました。

軽くてまろやかなので、料理とケンカしませんね。

ワインだけでもスーっと入っていきます。

ただ、香りがなんか人工的で、ワイン自体も力不足で、何かごまかされてるような感じ?がちょっと気になるんですよね。

食事も終わって、おつまみはトマトのアボカドにオリーブオイルをかけたもの。
飲み進むとだんだん良くなってきましたね。
酔っ払ってるからかな?

相変わらず香りは弱く、軽い飲みくちですが、穏やかで飲みやすいですね。
カミさんに価格感を聞いたら、1280円。

軽いけど品質は良さそう、美味しい、という意見でした。

コストパフォーマンスの高いワインだと思います。

シャトー・ル・グラン・ムーラン ブラン 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(2)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(3)ソーヴィニヨン・ブラン主体(仏:ボルドー地方:AOCプルミエール・コート・ド・ブライ:09)\1080
(4)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ:10)\1029
(5)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:10)\840

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・ル・グラン・ムーラン ブラン 2009【外観】
わずかにグリーンがかった、淡めのイエロー。
単調だがキレイな色調。
輝きはちょっと強めでキラキラ感がある。
粘性は弱め。

【香り】
オレンジや梨のような、甘い果実香。
青っぽいハーブ香もある。
グラスを回すとクリームのような印象が出てくる。
爽やかな香り。
香りは弱めだが、上質感を感じる。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ちょっと炭酸の印象がある。
酸味は強めでしっかり効いている。
ボディはそこそこボリュームがある。
アルコール度はやや強く感じて、後味に残る。
余韻は少し続く。

【判定】
外観は若々しく、フレッシュな印象で、どれも候補。

香りは最初甘い印象で、グリーンっぽさがあり、ソーヴィニヨン・ブランが混ざっている感じ。
リースリングもありそう。

味わいは炭酸を含んだ感じがポイント。ドイツ?
さらにセック。
アルコール度も高い。

香りの上品さはチリというより、ボルドーかな?

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ピンポン

ソーヴィニヨン・ブラン主体のボルドーって感じです。

【総評】
シャトー・ル・グラン・ムーラン ブラン 2009
Chateau Le Grand Moulin Blanc 2009

フランス:ボルドー地方:AOCプルミエール・コート・ド・ブライ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン主体

リカーランドトップで、1080円で購入。

フレッシュさが強いですが、しっかりした印象があって、美味しいボルドーです。

グレープフルーツのような爽やかがありながら、どことなく品がありますね。
ニューワールドの、ただフレッシュというタイプとは違って貫禄を感じます。

カミさんに価格感を聞いたら、880円。
美味しいけどフレッシュなので安そうな感じ、とのこと。

今日の晩御飯は、お祭りの焼きそばと、焼き鳥。
ワインに申し訳ないですね。

合わせてみると、塩の焼き鳥はまあまあ。

でも上質感のある白なので、もっと品のいい食事がいいですね。
魚のグリルにハーブのソースがかかってるような感じ?
うちじゃほとんどやりませんが・・

飲み進んでも美味しいですね。
フレッシュさを持ちながら上質感があります。

昔ながらのボルドーブランに良くある、樽香と酸化したリンゴ香はありません。
新しい時代のボルドーブランって感じがしますね。

このワイン、美味しいのでオススメです。

2011/07/29

KWV ケープ・ルージュ NV (2011年購入)

 
KWV ケープ・ルージュ NVKWV ケープ・ルージュ NV
KWV Cape Vin Rauge NV

南アフリカ
アルコール度:14%
ブドウ品種:ルビー・カベルネ、サンソー主体

デリドで、特売598円で購入。

【外観】
若々しさのある、濃いルビー色。
色味は、やや青っぽいルージュ。
透明感があり、底がハッキリ見える。
粘性は中庸で、脚が現れるがすぐに消える。

【香り】
スモーク。
カラメル。
ヤニのような焦げ臭。
かすかに赤い果実。
スパイシー。
グラスを回すと、生っぽい動物香。
濡れた犬のようなやや悪臭系。
全体的に香りは野蛮な感じで、荒っぽい。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
強い酸味と焦げ臭のアタック。
酸味は強烈で、最後まで残る。
タンニンは控えめで弱く、舌の真ん中が少し乾くくらい。
アルコール度は低め。
ライトからミディアムボディ。
痩せたボディで、酸味がさらにキューッと絞り込むような感じ。
後味はジューシーで、焦げ臭はあまり残らない。

【総評】
約1年ぶりに飲む、KWVケープ・ルージュ。

最近、やたらスモーク臭のするワインって減ってきましたが、このワインはちょっとまえの流行りをまだ残してますね。

不自然な樽香がついていますが、飲みくちは悪くありません。

ライトでドライ、酸味が強すぎる感じはありますが、素直な味わいです。

ちょっと温度が高かったので、冷蔵庫に入れて冷やしてみると、素っ気ない、味気ない感じになってしまいました。

あまり冷やすと美味しくないみたい。

今日の晩御飯はセブンイレブンの冷凍のミートソースパスタ。
とっても、ジャンキーな味わいですが、このワイン良く合います。

無理やりつけたような強い香りが、コンビニの冷凍食品にも合うんですね。
このワイン、コンビニのお弁当とか、レトルトとか、冷凍食品とかによく合いそうです。
ある意味、今風なワインかもしれませんね。

今回特売で、600円弱でしたが、そのくらいだったらコストパフォーマンスが高いと思います。

香りの好き嫌いはあるにしても、飲みやすさではなかなかいい感じですね。

2011/07/28

トロ マドレガーレ ロッソ 2009(ブラインドテイスティング:外す)

 
トロ マドレガーレ ロッソ 2009
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)モンテプルチアーノ(伊:アブルッツォ州:IGTテッレ・ディ・キエーティ:09)\648
(3)シラー(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:03)\598
(4)テンプラニーリョ主体(スペイン:ヴィノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ:NV)\523

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しさを感じる、濃いガーネット。
色あいはほとんど黒に近いが、フチは落ち着いたバイオレット。
わずかに透明感があるが、底は見えない。
粘性は中庸。

【香り】
パンのような酵母の香り。
黒いフレッシュな果実。
茎っぽいグリーン香。
グラスを回すと干し肉っぽい動物香。
香りはそれほど強くないが、鼻を突く刺激的な印象がある。
香りが落ち着くとフローラルな印象。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
かなりの辛口。
ミディアムボディ。
酸味はややとげとげしく、収斂性を感じる。
アルコール度は高めに感じる。
タンニンは控えめで、舌の真ん中が少し乾く程度。
口に含んで膨らみはなく、ボソボソしたような乾く感じ。
余韻は少し続く。

【判定】
若々しい色調からは、2009年のモンテプルチアーノか、NVのテンプラニーリョ。

香りは弱めで、品種を特定する要素が少ない。
テンプラニーリョというよりは、モンテプルチアーノ。
香りは弱めながら、フローラルな印象があり、ちょっとイタリアっぽい?

味わいはかなりのドライ。
ボディは痩せぎす。
味わいからも、品種と生産国の特定は難しい。

ちょっと時間が経つと、テンプラニーリョっぽい野趣のある動物香が出てきたような。
何となく、ボルドーよりのスペインって感じもある。

ファイナルアンサーで、テンプラニーリョ
で、ブー

モンテプルチアーノの方でした。

【総評】
トロ マドレガーレ ロッソ 2009
Madregale Rosso 2009

イタリア:アブルッツォ州:IGTテッレ・ディ・キエーティ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:モンテプルチアーノ

リカーランドトップで、648円で購入。

確かにこのドライさ加減はイタリアって感じ。

でも相当硬派な感じの、地味な印象のイタリアワインですね。

まずまったくジュースっぽくありません。
フルーティでもありません。
ほんのり甘い、なんてこともありません。

何か暗い過去を背負っているような印象?

麻婆豆腐に合わせると、軽いところで何とかつじつまが合いますが、基本的にはお互い受付ない感じ。
野菜の煮物があったので、試しに合わせてみると、甘い部分にまったく合いません。

パウンドケーキもまったくダメ。
社交性ゼロで、ひとり浮いてる感じ?

カミさんに価格感を聞いたら、780円。
スパイシーなところがイタリアっぽくないって言ってましたが、確かにスパイシーがこのワインの特徴かも。
他の人の意見は参考になりますね。

悪くないんですよね。
ガーリックトーストにはバッチリ合います。
和食には合わないけど、ちゃんとワインに合う食事には美味しそうです。

でもちょっと素っ気ないもしれません。
何というか、もうちょっとサービス精神が欲しいんですよね。

2011/07/24

エーデルワイン 五月長根葡萄園 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)リースリング・リオン(日本:岩手県:花巻市大迫町:09)\2181
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(4)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ:10)\1029

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

エーデルワイン 五月長根葡萄園 2009【外観】
ほぼ無色の、淡いグレー。
ほんのり黄色がさしているくらい。
日本酒くらいの色味。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
ミネラル。
酵母。
柑橘。
グラスを回すと炭酸のような爽やかな印象が出てくる。
全体的には甲州のイメージ。
香りは弱い。

【味わい】
残糖を多めに残す、セック。
上品なフルーツ感のあるアタック。
酸味は強く、ジュージーだが、柔らかさがある。
ボディは軽めだが、芯の強さがある。
アルコール度は低め。
飲み始めは、ほんのり甘くジューシーで、酸味がジワッとひろがり、余韻が長めに続く。

【判定】
ほぼ無色の色あいは、日本が候補。

香りは弱く、甲州のような上品さを持っている。

味わいはほんのり甘く、ジューシー。
軽い口当たりながら旨みをもっている。

これは上質な日本のワインって感じですね。

ファイナルアンサーで、リースリング・リオン
で、ピンポン

セックじゃないですね、やや甘口?

【総評】
エーデルワイン 五月長根葡萄園 2009
EDEL WEIN SATSUKI-NAGANE-VINEYARD

エーエルワインのハイクラスワイン。
やっぱりエーデルワインはほんのり甘い方が美味しいですね。

軽くて甘みがあって、生のブドウをつまんでいるようなフレッシュ感があります。

酸味もしっかりしていて、全体を締めてますね。
軽いながらもバランスの良いワインです。

ドライなワインが好きな人にはちょっと甘すぎるかもしれませんが、

今日の晩御飯はトンカツ。

ワインに合うように、とトマトソースも用意しましたが、普通のソースの方が良く合いました。
サッパリした、レモンを絞ったような合い方なので、あまりコテコテしてないほうがいいみたい。

ほんのり甘みがあるので、和食全般にいけそうですね。

食事が終わって、ワインだけで飲んでも問題無いですね。

ただ2000円を超える価格はやはり高いかな~。
甲州で2000円を超えると、もう少し力強さとか、深みがありますからね。

素直な美味しさのあるワインなので、ほんのり甘いタイプが好きな人にはオススメです。

2011/07/23

ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヴィラージュ キュヴェ・トロワ・フルール 2006(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)グルナッシュ75%、カリニャン20%、シラー5%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:00)\1450
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:AOCボルドー:08)\1080
(4)サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:DOCGキャンティ・コッリ・セネージ:08)\950
(5)ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCボージョレ・ヴィラージュ:06)\724

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヴィラージュ キュヴェ・トロワ・フルール 2006【外観】
少し落ち着いた印象の、濃いルビー色。
色調は穏やかなルージュで、少し黒っぽい。
透明感があって、底がうっすらと見える。
粘性は弱め。

【香り】
濃縮感のあるプルーンのような果実香。
ジャム。
グラスを回すとさらに濃いポートワインのような香り。
酒精強化されたようなイメージ。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
熟成感を感じるアタック。
酸味は穏やかだが収斂性がある。
タンニンは弱めで柔らかい。
ライトからミディアムボディ。
余韻は少し続く。

【判定】
透明感のある外観は、日本かガメイ?

香りはポートワインのような非常に特徴のある果実香。

味わいは軽めで、力の無い品種の印象。

これは日本のワイン?

ファイナルアンサーで、ツヴァイゲルトレーベ
で、ブー

あー、2006年のガメイ、そりゃそうだ。

【総評】
ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヴィラージュ キュヴェ・トロワ・フルール 2006
GEORGES DUBOEUF BEAUJOLAIS VILLAGES CUVEE 3 FLEURS 2006

フランス:ブルゴーニュ地方:AOCボージョレ・ヴィラージュ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ガメイ

OKストアで、724円で購入。

最初、これ傷んでるんじゃない、って思ってましたが、5年熟成したボージョレ・ヴィラージュの面白さが出てますね。

多分、好き嫌いは激しいワインだと思います。

元々そんなに力のある品種じゃありませんが、それが熟成して、微妙なバランスでまとまってる感じ。

冷やした方が美味しく飲めますが、温度高めで、じっくりワインと語り合いながら飲む方が面白いかも。

自家製のモッツァレラとトマトのピザにも、マッシュルームのアヒージョにも良く合いました。
軽めなので、料理の幅は広いと思います。

とはいえ、このワインオススメできませんね~。
飲みごろ過ぎてる感もいなめません。

次の日も飲んでみましたが、やっぱりもう限界超えてる感じ。
ワインの力が無かったというよりは、管理が悪かったんじゃないか、ってイメージの味わいですね。

エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ 2009(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)リースリング・リオン(日本:岩手県:花巻市大迫町:09)\2181
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(4)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ:10)\1029
(5)トレッビアーノ、マルヴァジーア(伊:ラツィオ州:DOCエスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネ:2009)\943

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ 2009【外観】
わずかにオレンジっぽさのある、中庸なイエロー。
小さな気泡がグラスの内側に多く見られる。
色調はまだ若い感じながら、少しオレンジっぽい。
粘性は弱く、サラっとしている。

【香り】
ほとんど香りが無い。
グラスを回すと微かに熟したイメージのフルーツ香。
酵母の印象とアルコールの印象。
とにかく香りが弱い。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
軽いが、辛い口当たり。
アルコール感が強い。
ちょっと不思議な印象のワイン。
酸味は強めだが、少し足りない感じ。
舌の奥でひっかかるような飲みくち。
後味は微妙に乾く。

【判定】
わずかにオレンジっぽさがあり、シャルドネやリースリング以外の、リースリング・リオン、トレッビアーノあたりが候補。

香りはとにかく弱い。
こんなに弱いワインは初めてかも。

味わいも非常に独特で、ワインとしてはちょっと足りない感じ。

この不思議な味わいは日本のワインじゃないだろうか?

ファイナルアンサーで、リースリング・リオン
で、ブー

トレッビアーノ、マルヴァジーアでした。

【総評】
エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ 2009
EST! EST!! EST!!! di Montefiascone 2009

イタリア:ラツィオ州:DOCエスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネ
アルコール度:12%
ブドウ品種:トレッビアーノ、マルヴァジーア

OKストアで、943円で購入。

いかんですね~。
品質が悪いと日本のワインを選んでしまう傾向・・

このワイン、最初の印象はヒドイものでしたが、だんだん美味しくなってきました。

じわじわ、イタリアの白らしい、陽気な味わいが出てきましたね。

今日の晩御飯は、自家製のトマトとモッツァレラのピザに、マッシュルームのアヒージョ。

実に良く合いました。
オリーブオイルとの相性が抜群ですね。

しっとり馴染むというか。
実家に帰ってくつろいでる感じというか。

やはり食事と合わせると収まりがいいですね。

ワインの存在感もしっかり出てきます。

ただ、ワインだけで飲むとやはりちょっと気になる部分が。

何となくの印象ですが、管理が悪かったワインって感じがします。
スーパーの安売りワインはたまにハズレがあるので気を付けないとですね。

2011/07/22

ヴィーニャ・オチャガビア エスプエラ レッド 2010

 
ヴィーニャ・オチャガビア エスプエラ レッド 2010ヴィーニャ・オチャガビア エスプエラ レッド 2010
OCHAGAVIA ESPUELA RED 2010

チリ:セントラル・ヴァレー地方
アルコール度:12%
ブドウ品種:不明(富士貿易さんに問い合わせ中)

※富士貿易さんから回答がありました。
*カベルネ・ソーヴィヨニン、メルロー、カルメネール、パイス(チリの固有品種)のブレンドになります。
*いずれもチリ産のぶどうを使用しています。
*各比率までは解りかねますが、カベルネ・ソーヴィニョンが主体(60%程度)になります。
どうもありがとうございました!

デリドで、498円で購入。

【外観】
若い色調の、明るめのルビー色。
色味は単調で、やや黒っぽいルージュ。
透明感があり、底がしっかり見える。
粘性は中庸。
雫に色素が残る。

【香り】
赤い果実。
なめし革。
グラスを回してもあまり香りが立たない。
香りは弱いが締まってる感じ。
グリーンっぽいハーブやフローラルの印象もある。

【味わい】
残糖を少し多めに感じるセック。
フルーティで優しいアタック。
ライトからミディアムボディ。
酸味はフルーティでしっかりしている。
タンニンは控えめでマイルド。
アルコール度は低く、後味はジューシー。
余韻は少し続く。

【総評】
ライトで、カジュアルなバランスがとてもいいですね。
フルーティさも自然な感じ。

力を抜いて飲めますね。
いろいろな料理にも合わせやすいのではないでしょうか。

今日の晩ご飯は、冷凍食品のクリーミーボロネーゼ。
ワインが軽いこともあって、良く合いました。

おつまみに買ったのは、コパンのアラビアータ味。
これもよく合いましたね。

軽くてジューシーで、優しい飲み口が、大体どんなものにも合いそうです。

このワイン、いろいろな人にも好まれそうですね。

ワンコインワインとしては、コストパフォーマンスが高いと思います。

おっさん二人で飲んだら、あっという間に無くなってしまいました。
多分2本くらいは普通に飲めますね。

また安く売っていたら是非買ってみたいワインです。

2011/07/20

ラス・ビシャス 白 NV(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)ソーヴィニヨン・ブラン、ユニ・ブラン(仏:地理的表示なし:NV)\628
(2)マカベオ(スペイン:アラゴン州:DOカリニェーナ:09)\500
(3)マカベオ、ペドロヒメネス(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:NV)\368
(4)シャルドネ(チリ:セントラル・ヴァレー地方:DOセントラル・ヴァレー:10)\368

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ラス・ビシャス 白 NV【外観】
グリーンがかった、やや淡いレモンイエロー。
色調はシンプルで淡く、少しグレーっぽい。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
熟した果実香。
スモーキー。
ミネラル?
独特なクセのある果実香。
グラスを回すと、クリームやシロップのようなデザート感が出てくる。
急に垢抜けたような印象。
ただやはり、シェリーっぽい熟成感のようなものがある。
香りは弱めでクセがある。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
酸味はしっかりしてて、重みを持っている。
ボディは意外とふっくらしている。
アタックはマイルドで、ちょっと重みと、果実感がある。
アルコール度はそこそこ。
全体的には、わりと良いワインの印象。
後味はアルコールが残り、少し乾く。
余韻は少し続く。

【判定】
グリーンっぽくて明るい感じは、マカベオ以外?
マカベオはちょっとオレンジっぽい印象がある。

香りは独特な熟成感を持っていて、ちょっとシェリーっぽい。
そうなると、とたんにマカベオになる。

味わいはほんのり甘みを残した、ボリューム感を感じるタイプ。
甘みの感じもマカベオっぽい?

シャルドネの可能性もあるので、再度香りを確認。
厚みのある香りに、ほんのりミントっぽいアクセントが出てきた。

複数の品種がブレンドされているような複雑味を感じるのと、ユニ・ブランの強いアルコール感の印象がある。
ソーヴィニヨン・ブランの印象は薄いけど、南西地方の白によくある感じのような。

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン、ユニ・ブラン
で、ブー

なんと、マカベオ、ペドロヒメネスのスペイン。

【総評】
ラス・ビシャス 白 NV
LAS VILLAS BLANCO NV

スペイン:バレンシア州:DOバレンシア
アルコール度:12%
ブドウ品種:マカベオ、ペドロヒメネス

OKストアで、368円で購入。

ペドロヒメネスは無いだろうって思ったのですが、この甘みと、価格以上のボリューム感は、たぶんペドロヒメネスのおかげですね。

最初に感じたシェリーっぽさは、やっぱりスペインワインだったのか、残念。
ブラインドテイスティングって、最初の印象が重要なんですよね。
迷って外す事が多いです。

カミさんに価格感を聞いたら、480円。
グレープフルーツみたいな爽やかな感じが、暑い時期に合いそう、って感想です。

このワイン、価格以上のものを感じますね。

えーっと、今日の晩ご飯は、魚の干物。
ワインには絶対合わない食材ですね。

試しに合わせてみたら、ムリムリ!って感じ。
魚の生臭さを数倍に増殖させてしまいますね。

少なくともワンコイン(500円)以上の品質感を感じるので、500円以下だったらお買い得なワインだと思います。

2011/07/18

バックハウス ピノ・ノワール 2009(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)グルナッシュ75%、カリニャン20%、シラー5%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:00)\1450
(3)ピノ・ノワール(アメリカ:カリフォルニア州:09)\980
(4)サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:DOCGキャンティ・コッリ・セネージ:08)\950
(5)ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCボージョレ・ヴィラージュ:06)\724

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

バックハウス ピノ・ノワール 2009【外観】
少し落ち着いた色調のやや明るいルビー色。
色味は全体的に若い感じだが、フチにほんのりオレンジっぽさがある。
透明感があり、底がはっきり見える。
色素が荒いのか、フチは2mmくらい無色透明。
粘性は弱め。
小さな気泡がフチに少し現れる。

【香り】
閉じた印象。
やや鼻を突くケミカル。
青っぽさもある。
グラスを回すとなめし革のような動物香。
相変わらず、鼻を突く、ちょっと頭が痛くなるような刺激臭がある。
グラスを回してもセメダインっぽい香りがなかなか取れない。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
穏やかな柔らかい口当たり。
ミディアムボディ。
酸味はしっかりしていて、ベースを支えている。
タンニンは柔らかく、控えめで、舌の真ん中へんが少し乾く感じ。
アルコール度はそれほど強くない印象。
穏やかなアタックから、あまり膨らまず、酸味が中心となって最後まで残る。
後味はジューシー。

【判定】
明るい外観からの候補は、ツヴァイゲルトレーベ、ピノ・ノワール、ガメイ。
サンジョヴェーゼも可能性あり。

少し熟成感があるところでは、2007年ツヴァイゲルトレーベ、2006年ガメイ。

香りは閉じていて、ケミカルな印象が強く、あまり品種の印象がないが、時間とともにカラメルのような印象に変わってきた。

ブドウ自体にあまり香りが無いような感じ?

味わいはとてもマイルド。
かなり上品な印象で、丁寧に造られている印象がある。

香り、味わいともにとても特徴がある。
これは日本のワインのまとまりだろう。

香りは華やかさがなく、茎っぽい感じながら、上品にまとまっている。
味わいは軽さを上手く活かして、柔らかく、穏やかな、滑らかな口当たりになっている。

ファイナルアンサーで、ツヴァイゲルトレーベ
で、ブー

あれー、アメリカのピノ・ノワール。

【総評】
バックハウス ピノ・ノワール 2009
BACKHOUSE PINOT NOIR 2009

アメリカ:カリフォルニア州
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ピノ・ノワール

リカーランドトップで、980円で購入。

ブラインドテイスティング、結構自信あったのに、アメリカのピノ・ノワールとは・・・

とっても口当たりが良くて、誰にでも微笑みかけるような、八方美人なワインのイメージです。

でもなんだか、深みが無いような、だんだん飽きてくるパターンのような印象もありますね。

とは言いながら、軽くて優しい味わいなので、家庭料理には合わせやすそう。

カミさんに価格感を聞いたら、1280円。
私は日本の3000円越えのワインと間違えたので、そのくらいのイメージはあると思います。

このワイン軽いのですが、口当たりの柔らかさとか滑らかさが上質感を感じますね。

今日の晩ご飯は鶏のつくね。
胸肉をミキサーにかけて、玉ねぎとか混ぜたやつです。

塩コショウか、照り焼きのタレで合わせてみましたが、良く合いました。
どちらでも合いますが、塩コショウの方が良かったかも。

ロゼに近いような雰囲気もあるので、豚肉料理なんかも合うのではないでしょうか。

カミさんの評価も上々ですね。
予想と違って、飲み進んでも飽きてきません。

ブルゴーニュのピノ・ノワールとは全然方向性が違いますが、ライトで口当たりのいいニューワールドのピノ・ノワール、という点では完成度が高いのではないでしょうか。

ワインの好みの幅が広い人には、オススメ出来るワインだと思います。

2011/07/17

ドミニオ・エスピナル マカベオ 2010(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)リースリング・リオン(日本:岩手県:花巻市大迫町:09)\2181 (エーデル)
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280 (トップ)
(3)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140 (トップ)
(4)トレッビアーノ、マルヴァジーア(伊:ラツィオ州:DOCエスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネ:2009)\943 (OK)
(5)マカベオ(スペイン:ムルシア州:イエクラDO:10)\798 (トップ)

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドミニオ・エスピナル マカベオ 2010
【外観】
少しベージュがかった、中庸なイエロー。
色あいはシンプルな色調で、ベージュ寄り。
輝きは弱め。
粘性は中庸で脚が現れるが早めに消える。

【香り】
熟した蜜のような果実香。
洋ナシやオレンジ。
グラスを回すと少しミネラルとハーブ香。
アロマティック品種のような印象。
香りは弱め。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
収斂性のある、少し荒めの口当たり。
酸味は強めだが、酸化の印象が少し。
アルコールは強めに感じる。
ボディは中肉中背だが、やや弱め。
喉にひっかかるようなエグ味が気になる。
余韻は短い。

【判定】
外観のベージュっぽく、あまり力の無さそうな感じはマカベオが候補。

香りは、強いフルーツ香がアロマティック品種のような印象。
トレッビアーノかマカベオ?
でもどちらもちょっと違うような。

味わいは、やや酸化の印象や収斂性、エグ味があって、安いワインの印象。
ブドウ自体の力も無さそう。

そうなるとやはりトレッビアーノかマカベオだが、ここでちょっと気になるのが、ドイツのリースリング。

あれ?よくよく味わってみるとこれってリースリングじゃない?
ペトロール香が無いので、やや不安があるものの、この種の部分の印象はドイツのリースリングのような気がする。

ファイナルアンサーで、リースリング
で、ブー

う~ん、マカベオでした。

【総評】
ドミニオ・エスピナル マカベオ 2010
DOMINIO ESPINAL BLANCO MACABEO 2010

スペイン:ムルシア州:イエクラDO
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:マカベオ

リカーランドトップで、798円で購入。

以前もマカベオでマスカットっぽさを感じたことがありますね。
ドミニオ・エスピナル マカベオ 2009

この時はボルドーと間違えたのですが、確かにボルドーっぽい、リンゴのような印象を持っています。

樽香もありますね。
ちょっと温度が上がると樽の印象が出てきました。

マカベオをボルドーブランスタイルで仕上げてるような感じなのかな?

スペインの白ワインって、シェリーっぽさを感じることがよくありますが、このワインは全然シェリーっぽさはありません。

今日の晩ご飯は、市販の皮を使った、自家製ぎょうざ。

このワイン、実に良く馴染みました。

さっぱりしてくれるという点では、ビールよりも合うんじゃ、と思うくらいでした。

カミさんに価格感を聞いたら880円でほぼ正解。
1000円しないくらいの印象だけど美味しい、という感想です。

やや飲み口に荒さがあって気になるものの、個性と思える範囲ではありますね。

リッチでボリューム感のあるタイプではありませんが、さっぱりサバサバした味わいで、夏場には良さそうです。

コストパフォーマンスという点では、まあまあ、かな。

2011/07/16

サンタ・リタ シェント・ベインテ ロゼ カベルネ・ソーヴィニヨン 2010 (2回目)

 
サンタ・リタ シェント・ベインテ ロゼ カベルネ・ソーヴィニヨン 2010
Santa Rita 120 Rose Cabernet Sauvignon 2010

チリ:セントラル・ヴァレー地方:DOセントラル・ヴァレー
アルコール度:14%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン主体

リカーランドトップで、1080円で購入。

【外観】
アセロラのような青味を感じるピンク。
かなり濃いロゼ。
色味は彩度が高く、単調。
輝きは大人しい。
粘性はやや強く、脚があとからゆっくりと降りてくる。

【香り】
赤いフレッシュな果実。
フローラル。
グラスを回すと炭酸の印象が出てくる。
グリーン系の印象のあるフローラル。
少し鼻をつく刺激臭。
香りは強め。

【味わい】
残糖をほんのり感じる、セック。
穏やかで優しい飲み口。
酸味は最初大人しいが、後からジワジワ主張してくる。
かすかな渋味を持っている。
後味にアルコールの印象が残り、少し辛く、乾く感じ。
最初穏やかな飲み口だが、あとから酸味と辛さが出てきて、最後はドライ。

【総評】
フルーティさがあまりなく、フィニッシュが辛いので、ワインだけだとちょっとキツイ感じがします。

カミさんに価格感を聞いたら、1280円。
まあ、普通に美味しい、という感想ですね。

今日の晩ご飯はカレーとポテトサラダ。

カレーとポテトサラダ両方に合うワインってあまり無いですが、このワインはどちらにもよく合いましたね。
幅広く料理に合わせられそうです。

ジューシーな感じがいいのかもしれません。

最初はちょっとキツメの印象でしたが、飲み進むとワインだけでも美味しく飲めてきました。

カジュアルなテイストの飲みやすいロゼではないでしょうか。

ちなみに前回飲んだ時の感想はこちら。

セント・ハレット タティアラ カベルネ&シラーズ

 
セント・ハレット タティアラ カベルネ&シラーズセント・ハレット タティアラ カベルネ&シラーズ
St Hallett Tatiara Cabernet Shiraz

オーストラリア:日本でボトリング
アルコール度:14%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ

OKストアで、730円で購入。

【外観】
若々しい色調の、濃いルビー色。
少し青っぽさのある、ルージュ。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
粘性は中庸で、脚が多く現れるがすぐに消える。

【香り】
なめし革のような動物香。
少しケミカル。
茎っぽいグリーン香。
グリーン系のスパイス。
鼻を突く刺激的な印象。
消毒用のアルコールのような印象が少し。
青っぽさが強い。

【味わい】
残糖がやや多めのセック。
ミディアムからフルボディ。
フルーティさのある、フレッシュで、ちょっと重いアタック。
酸味はしっかりしている。
タンニンは控えめだが、後味にしっかり渋味が残る。
アルコール度は高く感じる。
後味は渋味が残るものの、ジューシーさもある。
余韻は少し続く。

【総評】
スパイシーな香りが強いワインですね。
飲み口は軽くて大人しい感じなのですが、香りだけ主張してる印象で、ちょっと不思議なバランスです。

カミさんに価格感を聞いたら880円で、ほぼ正解。

でも、あまり好みではないみたい。
青っぽいスパイス香が気になるみたいですね。

今日の晩ご飯はカレー。

このワイン、軽いけどスパイシーさが強いので、カレーでもちょっと合わない感じ。

しかもちょっと甘いんですよね。

このワインに合いそうなのは、焼肉のタレ?

ただ、優等生の感じなので、あまり嫌われないんじゃないかな、って思います。

オーストラリアで生産されたワインをわざわざ日本でボトリングしているのは、ちゃんと意味があるんです。

※サイトより引用
「セント・ハレット タティ アラ」の特長
①オーストラリアのバロッサの大地とブドウを知り尽くした5ッ星ワイナリーからお届け
当社と同じキリングループのライオンネイサンナショナルフーズ社傘下で酒類事業を担うライオンネイサン社がオーストラリアに所有する5ッ星※ ワイナリー「セント・ハレット」との共同開発が実現。
(※「5ッ星」評価 出典:「ジェームス・ハリデー/オーストラリアン・ワイン・コンパニオン 2011エディション」)
②日本のお客様に合わせ味わいを特別ブレンド!日本食にも合わせやすいおいしさを実現オーストラリアワインの個性ある味わいの中に、日本のお客様が求める味わいをより引き出すために、ワインの味わいを最終決定するブレンドの際、当社の担当者が立ち会いました。
③「国内ボトリング」だから「環境にやさしい」
ワインを酸素透過性の低い24KLの大きな専用バッグに入れてオーストラリアからコンテナ海上輸送し、日本国内のメルシャン藤沢工場にてボトリングしています。日本仕様のエコボトルや包装資材が使用でき、かつワイン1本(750ml)あたりの海上輸送時のCO2排出量も約6割削減(メルシャン調べ)できるのも利点です

ワインもこれからエコ視点で選ぶ時代になってきたのかも。

2011/07/12

パスクア ビアンコ・デル・ヴェネト 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)トレッビアーノ、ガルガネーガ(伊:ヴェネト州:IGTヴェネト:09)\680
(2)マカベオ(スペイン:アラゴン州:DOカリニェーナ:09)\500
(3)マカベオ、ペドロヒメネス(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:NV)\368
(4)シャルドネ(チリ:セントラル・ヴァレー地方:DOセントラル・ヴァレー:10)\368

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

パスクア ビアンコ・デル・ヴェネト 2009【外観】
ややグリーンがかった、淡いレモンイエロー。
色あいは淡く、グレーがかっている。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
ミネラル。
スモーク。
柑橘。
グラスを回すと香りが飛んで無くなる。
微かに洋ナシのような果実香と、酵母の印象が残る。
香りはとても弱い。

【味わい】
残糖をやや多めに感じる、セック。
ライトだけど、飲み口がちょっと重い。
酸味は弱め。
アルコールの印象が浮いている。
後味はのどにつっかえて、乾くような印象。
余韻は短い。

【判定】
淡い外観からはイタリア?

香りは最初シャルドネっぽかったが、グラスを回すと、ラムネ菓子のようなイタリアっぽさを感じる。

味わいは超ライト。
それでいて、アルコールの印象が重く、のどの奥につっかえるような味わい。

低価格ワインなので、品種の手がかりは難しいが、全体的なまとまりがイタリアっぽい。

トレッビアーノっぽさも何となくある。

ファイナルアンサーで、トレッビアーノ、ガルガネーガ
で、ピンポン

価格的には398円くらい?

【総評】
パスクア ビアンコ・デル・ヴェネト 2009
PASQUA BIANCO VENETO 2009

イタリア::ヴェネト州:IGTヴェネト
アルコール度:12%
ブドウ品種:トレッビアーノ、ガルガネーガ

リカーランドトップで、680円で購入。

カミさんの感想は、680円でドンピシャ。
最初軽いかと思ったけど、レモンを絞ったような感じがいい、とのこと。

今日の晩ご飯は鶏の天ぷら。
シソを巻いたり、黒胡椒をふったりしてます。

オーブントースターで、温め直して、衣もカリッとしたところに合わせると、バッチリ合います。

食事と合わせると活きるタイプですね。

飲み進むと、ほんのりとあるフルーティさも心地良く、いい感じになってきました。

多分、ハーブを効かせた魚のフライが一番合うのではないでしょうか。

コストパフォーマンスという点で考えると、最近安いワインが増えている中で、680円という価格はやや高い感じですね。

食事と合わせると活きてくるのですが、ワインだけで飲むと、どんよりした重さが気になります。

料理次第、って感じなのかな?

2011/07/10

カステル バロン・ド・レスタック ボルドー 白 2009(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)リースリング・リオン(日本:岩手県:花巻市大迫町:09)\2181
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:AOCボルドー:09)\980
(4)トレッビアーノ、マルヴァジーア(伊:ラツィオ州:DOCエスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネ:09)\943
(5)マカベオ(スペイン:ムルシア州:イエクラDO:10)\798

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

カステル バロン・ド・レスタック ボルドー 白 2009【外観】
わずかにオレンジがかった、中庸なイエロー。
色味はシンプルで、単調な印象。
輝きは強めで、ギラギラした感じ。
粘性は強めで、脚が長く残る。

【香り】
熟した果実。
カリン。
スモーキー。
ヴァニラ。
樽の印象がある。
グラスを回すと、クリームや蜜のような印象が出てくる。
香りは強めで、複雑性と厚みがある。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ライトな飲み口。
酸味はしっかりしているが、酸化してる印象がある。
後味に苦みが残るが、あまり爽やかではない。
ちょっと酸化して重い感じの飲み口。
アルコール度は低そう。
余韻は少し続く。

【判定】
わずかにオレンジっぽさがあるが、みな若いワインなのでブドウ由来の色と思われる。
そうなるとマカベオ?

香りは熟した果実味、カリン、スモークがシャルドネの印象。
樽の影響も感じられて、ボルドーっぽくもある?

味わいは、軽くて拍子抜けするような感じ。
香りの印象と全然違っている。
これは相当、難しい。

力の無い品種を、がんばって厚化粧しようとしたような印象?
香りは頑張ってるけど、いかんせん、飲み口がイマイチ。

トータルの印象で一番近いのはボルドーブラン。
でもちょっと力不足な感じが気になる。

そうなると、リースリング・リオンとマカベオが候補?
価格的な印象でいくと、800円くらい。

ファイナルアンサーで、マカベオ
で、ブー

ボルドーでした。

【総評】
カステル バロン・ド・レスタック ボルドー 白 2009
BARON DE LESTAC BORDEAUX BLANC 2009

フランス:ボルドー地方:AOCボルドー
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン

リカーランドトップで、980円で購入。

そうですよねー、こりゃボルドーですよね。
ボルドー香がプンプンします。

樽をしっかり使った、厚みのある香りです。
ヴァニラの香りやスモーク香がいかにもボルドーです、って感じ。

飲み口があまりに軽く感じてしまったので、間違ってしまいましたが、飲み進むと結構強めです。

ボルドーブランの入り口って感じの味わいで、この先にクロ・フロリデーヌとか、さらにその先にオー・ブリオンの白とかがあるんでしょうね。

ちょっと酸化を感じる酸味は、低価格のボルドーブランでよく感じるんですが、これは醸造上の特徴なんでしょうか?

飲み進むとだんだん慣れてくるんですよね。
これも個性のひとつなんかな?

今日の晩ご飯は自家製のシウマイ。
すみません、当たり前ですが、まったく合いません。

このワイン、香りが本格的なので、一般的な家庭料理とか和食には合わせにくそうですね。

カミさんに感想を聞いたら、「樽臭い。」

この強めの樽香で好みが分かれそうです。
最近ようやく、樽香強めのブームが過ぎ去りましたが、このワインは一昔前のブームを引きずっている感じがしますね。

品質も間違いなくて、ボルドーブランらしい味わいですが、ちょっと男性向けテイスト?

でも、食事が終わって飲み進むと、時間とともに樽香も穏やかになって、まろやかさが出てきました。
おっ、いよいよ本領発揮か?

空気にふれて美味しくなるんだったら、デキャンタージュしたら飲みやすくなるかも?と思いましたが、力の無いワインなので、一気に酸化が進んで、酸っぱいワインになってしまいそうです。

しっかりした良いワインだとは思うのですが、あとは好みの問題なのかな?

我が家的にはNGなんですが、微妙に期待感もあって、きっとまた買う事があると思います。

ミニミニワインアンケート:ワインを飲むのは週何日?

 
暑い日が続きますが、みなさま元気にワイン楽しんでいますか?

今回のアンケートは、週に何日ワインを飲んでいるか、聞いてみました。

【質問】

ワインを飲むのは週に何日?

【回答】

□□□□■■■ 毎日かかさず 3 (16%)
■■■■■■■ 5日くらい 7 (38%)
□□□□■■■ 3日くらい 3 (16%)
□□■■■■■ 1~2日 5 (27%)

毎日かかさず、という強者のみなさま。
お体には十分気をつけて、ワインを楽しんでくださいね。

週に5日くらい、という回答が一番多かったですが、私もこのくちですね。
休肝日を1日つくって、飲むのは大体ワイン、というパターンでしょうか。

週に1~2日というのは週末に楽しむパターンでしょうか。
きっとワイン単価は高いと思います。(勝手な妄想)

今回のアンケートは、梅雨まっただ中の涼しい日が続いている時だったのですが、すっかり夏到来のこの暑い時期にアンケートとったらまた違った結果になったかもしれませんね~。

暑さに負けず、ワインを楽しみましょう!

2011/07/09

シャトー ポンテ プレザンス 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)メルロー70%、カベルネ・フラン15%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%(仏:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ:08)\1850
(3)グルナッシュ75%、カリニャン20%、シラー5%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:00)\1450
(4)サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:DOCGキャンティ・コッリ・セネージ:08)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー ポンテ プレザンス 2008【外観】
落ち着いた色調の、濃いガーネット。
色あいは紫っぽさも少しあるが、落ち着いたルージュ。
フチギリギリまで黒っぽい。
透明感はほとんど無い。
粘性は中庸で、脚が多く現れるがすぐに消える。

【香り】
チョコレート。
凝縮感のある黒い果実。
グラスを回すとヴァニラとスパイス。
動物香も少し。
もう少したつと、グリーン系の印象が強く出てくる。
香りは厚めでボリューム感がある。
さらにバラのような香りに変わってきた。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
まろやかで、優しいアタック。
後味も消えるような上質感がある。
酸味はマイルドだが、しっかり効いている。
タンニンは繊細で優しい。
アルコール度は高めで、後味がやや乾く印象。
余韻は長く続く。

【判定】
かなり濃い外観で、南の方の印象。

香りは厚みがあり複雑。
カベルネ・ソーヴィニヨンと、ボルドーの華やかさを持っている。
ローヌもまだ候補。

味わいは、すべるような滑らかさを持っていて、かなりランクの高い印象。
こうなるとボルドーのグラン・クリュ・クラッセに絞り込まれる。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ピンポン

これは美味しいですね。
いかにもボルドーって感じの美味しさです。

【総評】
シャトー ポンテ プレザンス 2008
Chateau Pontet Plaisance 2008

フランス:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:メルロー70%、カベルネ・フラン15%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%

リカーランドトップで、1850円で購入。

カジュアルなグラン・クリュって感じですね。

サンテミリオンのグラン・クリュは、2006年の格付け改訂が波紋をよんで、「グラン・クリュ」の格付けが廃止になる、というニュースがありましたが、その後どうなったんでしょうね?

これまでは、いくつかの条件を満たす事で「グラン・クリュ」の名称が与えられて、その中から10年に一度の格付け改訂の際に、上位格付けの「グラン・クリュ・クラッセ」や「プルミエ・グランクリュ・クラッセ」に昇格する、というシステムでした。

ところが、格付けを落とされたシャトーが訴訟を起こし2006年の格付けが無効になったり、さらにテイスティングでの格付けが公平性を欠くという理由で「グラン・クリュ」の名称の使用禁止の裁判所命令が出る、という自体にまで発展してしまったようです。

最新の情報は分かりませんが、グラン・クリュが無くなるとワイン生産者も痛手ですが、消費者も楽しみが少し減ってしまいますよね。グラン・クリュってラベルにあるだけで、美味しさが倍増する事は間違いありません。

今日の晩ご飯はコロッケ。
普通のコロッケとカレー味のコロッケ。

このワイン、グラン・クリュなんですが、軽めのバランスでまとまっていて、カレーコロッケには良く合いました。
カレーの強い香りと、このワインの強い香りがちょうど釣り合う感じ?

グラスに少なくなっても、香りはしっかり残りますね。

一番ランクの低いグラン・クリュとはいえ、一定の品質感を感じます。

カミさんに価格感を聞いたら、1980円。
まあ、ほぼ正解。

官能的なボリューム感のようなものは無くて、ちょっと真面目なカタブツの印象がありますが、しっかりした美味しいワインだと思います。

1000円台のデイリーワインとは違って、明らかにワンランク上の味わいですね。

ちょっと特別な日でも大丈夫なワインですね。美味しいです。

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ちなみに次の日残ったワインを飲んでみたら、常温にさらしておいたせいか、ポートワインのような加熱された印象と、ゴムのようなケミカル臭が気になりました。

口当たりも悪くなってて、これは高い温度に置き過ぎたからかな・・・

ブルーサ トレッビアーノ 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)トレッビアーノ、ガルガネーガ(伊:ヴェネト州:IGTヴェネト:09)\680
(2)マカベオ(スペイン:アラゴン州:DOカリニェーナ:09)\500
(3)トレッビアーノ(伊:エミーリア・ロマーニャ州:IGTルビコーネ:09)\500
(4)マカベオ、ペドロヒメネス(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:NV)\368
(5)シャルドネ(チリ:セントラル・ヴァレー地方:DOセントラル・ヴァレー:10)\368

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ブルーサ トレッビアーノ 2009【外観】
微かにオレンジっぽさのある、やや淡めのイエロー。
色調はほんのりグリーンっぽさと、オレンジっぽさと両方感じる。
ギラギラした硬質な輝きがある。
粘性は、弱め。

【香り】
熟成感のある甘い果実香。
洋ナシやオレンジ。
花の印象も少し。
ミネラリーさもちょっと。
全体的にはフルーツ香中心。

【味わい】
残糖をかすかに感じるセック。
ライトなアタック。
酸味はトゲトゲしいが、力不足な感じ。
アルコール度は弱めだが、後味にアルコール臭が残る。
後味はちょっと収斂性のある酸味が残り、お酢のような後味。
余韻は短い。

【判定】
色あいはオレンジっぽさがあり、マカベオあたりが怪しい。

香りはイタリアっぽい、お菓子のような印象のあるフルーツ香。

味わいは、わずかに甘みがあるが、基本的にはドライ。
ライトでドライな感じは、イタリアっぽい。

軽くて、力不足なテイストはかなり低価格な印象。
そうなるとトレッビアーノ?

独特な渋味のような酸味が何となくトレッビアーノっぽい。

ファイナルアンサーで、トレッビアーノ
で、ピンポン

ブラインドは当たったけど、このワインは当たりじゃないかも。

【総評】
ブルーサ トレッビアーノ 2009
BRUSA TREBBIANO RUBICONE 2009

イタリア:エミーリア・ロマーニャ州:IGTルビコーネ
アルコール度:10.5%
ブドウ品種:トレッビアーノ

リカーランドトップで、500円で購入。

相当水っぽいワインです。
かなり力不足。

それを補うフレッシュさとか酸が無くて、ダラーッとした間の抜けた味わい。

香りはフルーティで明るい印象だけに、飲み口のこの気の抜けた感じがとっても残念ですね。

このワインは冷やしてなんぼですね。

で、冷蔵庫で冷やしてみると、まあまあ飲める感じ。

カミさんは、夏風邪気味で、あまり体調が良く無さそうでしたが、結構飲んでました。

軽さが欠点でもあり、良さでもある、って事でしょうか。

ただね~、もうちょっと何か欲しい感じなんですよね。

最近ではワンコインワインも充実してきているので、このワインは競争力ないかも。

2011/07/05

ボルドープリムール2010 試飲会/セミナー

 
ボルドープリムール2010 試飲会・セミナー
昨年に続いて、今年もボルドープリムールの試飲会とセミナーに行ってきました。

■概要

株式会社 徳岡 主催 ボルドープリムール2010 試飲会/セミナー

日時:2011年7月5日(火) 13:00~17:00
場所:グランドハイアット東京 2階 バジル/セージ
参加費用:2000円

バジル:試飲会場
収容人数:45名~240名

セージ:セミナー会場
収容人数:25名~90名

■講師

◇ジャン・ギョーム・プラッツ氏

ドメーヌ・レイビエの最高経営責任者(CEO)
ドメーヌ・レイビエは、サンテステフのシャトー・コス・デストゥルネル、シャトー・マルビュゼ、グレを所有。
シャトー・コス・デストゥルネルを管理してきた一族の4代目。

◇ジャン・リュック・テュニュヴァン氏

シャトー・ヴァランドローのオーナー。

◇山本昭彦氏

ワインジャーナリスト。

◇徳岡 豊裕氏

株式会社 徳岡 代表取締役社長

■セミナー内容

<ジャン・ギョーム・プラッツ氏>

テュニュヴァンのワインはメドックに大きな影響を及ぼした。
91年のヴァランドローにショックを受け、メドックは身を奮い立たせた。
それから10年でボルドーは変化した。

地球温暖化は、好天に恵まれるという形で、ボルドーワインに影響している。

プリムールに参加する事で、資金を調達する事が出来、いろいろな技術に投資できる。

1960年代の収穫の際には、長靴と雨具を貸していた事が多い。
1990年以来、収穫時に雨が降ったことはない。今は帽子とTシャツ1枚を貸し出す事が多い。

畑での管理もしっかりしてきたので、ブドウも健康になり、ワインも若いうちから楽しめるようになった。

ブドウの凝縮度を高めるために、収穫量が減っている、それもワインの高騰につながっている。

コス・デストゥルネルがプリムールに参加するのはF1に参加することに似ている。
技術やメカニックとチャンスが必要で、勝利を得ることができる。
(ここはイマイチよく分からなかったんですよね。)

1855年の格付け以降、戦争などもあり、価格は乱高下した。
2000年以降、恵まれた気候が続き、世界的にも高い価格付けとなっている。

その中でも、2010年ビンテージは恵まれている。

コス・デストゥルネルの、シャトー以外でテイスティングは、今回のプリムール試飲会が初めて。

メドックの2010年はパワフルでフレッシュ。
7、8月は日照時間が長く、夜は温度が低かった。
クラシックで伝統的な、ボルドーらしい出来で、1959年に似ている。

前年の、2009年のコス・デストゥルネルはリッチで豊かだった。

2011年は例年より3週間から1ヶ月収穫が早い。
1893年以降最も早いと思う。
世紀のビンテージと言えるのではないか。

<ジャン・リュック・テュニュヴァン氏>

ヴァランドローはネゴシアンもやっている。

ヴァランドローは妻の名前と、ヴァレ(谷)から命名した。
妻が畑仕事をしているが、農家の出身なので非常に優秀である。

ネゴシアンとつくり手の両方をやっていると、いろいろと見えてくる。
2010年には驚かされた。素晴らしい。

昔は30年から40年に一度だったグレートビンテージが、最近は2年から3年おきにくる。

2010年は酸度が高く、タンニンが豊か。
すべてを兼ね備えている。

2009年は分かりやすく、アメリカ受けがいい。

アメリカは糖を重視し、ヨーロッパや日本は酸を好む傾向にある。

コス・デストゥルネルはメドックでも多くの人が訪れるシャトー。年間3万人。
自身で出向き、コス・デストゥルネルを飲んで第3の方向性がみえた。

1.ガレージワインのパワフルなタイプ
2.クラシックなエレガントなタイプ
3.パワフルでいて繊細、エレガント

ボルドーはナパと違い、毎年違い、毎年発見がある。

<山本昭彦氏>

2010年は、長期熟成に不可欠な酸が強いという事が特徴。
1959年もフレッシュなビンテージだったが、それに近い。

ボルドーは天候以外にも品質向上の努力をしてきた。
セカンド、サードラベルを設定し、ファーストラベルを減少させた、その分品質が向上している。

畑仕事も衛星を使って観測した区分けなど、最新の技術を用いている。

2010はロバート・パーカーも10銘柄に100点近い点をつけた。
フレッシュな酸と、巨大なタンニンが特徴。

最近では、2010、2009、2005が最も良い。

2010年は評価が良いので、価格もとんでなく上がっている。

シャトー・ラフィット・ロートシルト:600ユーロ
シャトー・オー・ブリオン:660ユーロ
シャトー・ラトゥール:780ユーロ
シャトー・コス・デストゥルネル:608ユーロ

日本もアメリカもヨーロッパも不景気だが、中国だけ元気が良く、ボルドーの価格を引き上げている。

香港のオークションは、ロンドンよりも熱く、古いワインも、新しいワインも、買いあさっている。

ブルゴーニュのオスピス・ド・ボーヌの事前試飲会が、北京、上海、香港で行われた。
今まで、日本では行われたことはない。
いかにボルドーもブルゴーニュも、中国市場に力をいれているかが分かる。

BRICsの他の国、ブラジルやロシアも高級ワインに目覚め始めている。
今後さらに高級ワインの価格高騰が予想される。

イギリスではワイン投資ファンドも活発になってきている。

ここ数十年でボルドーのワイン価格がとんでもなく上がっている。
シャトー・ムートン・ロートシルトの売り出し価格(シャトーからネゴシアンへの販売価格)の推移。

1982年:26ユーロ
1990年:31ユーロ
1995年:35ユーロ
2000年:120ユーロ
2005年:300ユーロ
2010年:600ユーロ

<徳岡 豊裕氏>

プリームール販売は、ボルドーワインの品質向上に貢献している。

1982年当時、各シャトーはお金が無く、シャトー・マルゴーでさえ経営困難だった。
出来たワインを市場に出る前に売る、プリムールを行うようになって資金繰りが楽になった。

今ではシャトーはお金持ちなので、プリムール販売は、ホントはやる必要がない。

徳岡は1988年にプリムールに参入したが、当時、シャトー・マルゴーは10ユーロもしなかった。
ただ、その分、品質も今よりは低かった。

5年前のシャトー・マルゴーを、今のパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーは品質面で上回っている。

最近では、果実の選別の技術も向上し、センサーなどで完熟度を選別しセカンド用、サード用に振り分けている。
本当に良いぶどうだけがファーストラベルになる。

ファーストラベル、セカンドラベルの価格の違いは、ぶどう果実自体の品質の違いでもある。

そういう点でファーストとセカンドを飲み比べてみると、違いが良く分かる。

現在、シャトー・マルゴーは10万、パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーは2万。
品質の差はあるが、セカンドラベルのコストパフォーマンスは大変高い。

■ボルドプリムール試飲会

それほど狭い会場では無かったのですが、時間帯によっては身動きがとれないくらいの大盛況。
ギャル風の若い女性から、かなり年配の男性まで、幅広い層が来場していました。

中には、強い香水をつけている女性もいて、ちょっと閉口しましたが、まあお祭りだと思えばしょうがないか。

去年よりも気さくなお祭り的な雰囲気で、楽しくてついつい飲み過ぎてしまいました。
プリムールとはいえ、どのワインも美味しかったです。

細かくメモはとっていませんが、記憶に残っているものをご紹介。

シャトー・ド・ヴァランドロー、ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー、クロ バドンを飲み比べてみました。(なんて贅沢)
ファーストラベルの、シャトー・ド・ヴァランドローはグリーン香など少なく、濃厚でフルーティな味わい。
ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー、クロ バドンは、杉やピーマンといったグリーン系の印象が強くなります。
完熟した良いブドウのみがファーストラベルのシャトー・ド・ヴァランドローに使われている、という事がよく分かりますが、味の好みはまた別なのかもしれません。

シャトー・コス・デストゥルネルは、テュニュヴァン氏の指摘通り、パワフルな中にもエレガントで優しい印象を感じました。
まあ先にそう言われていたからかもしれませんが・・・
力強さだけじゃなくて、メドック的な優雅さみたいなものを感じるんですよね。

数多くのグラン・クリュが並ぶ中で、印象に残ったのが、シャトー・モン・ペラ。
グラン・クリュではない事を逆手にとって?軽めのバランスで、もう飲めそうな感じに仕上がっていました。
普通に美味しかったですね。

メドックのグラン・クリュが多数ありましたが、グラスに少し注いで、順番に飲んでいっても、それほど大きな違いは感じられませんでしたね。

まだまだ荒っぽいものとか、すでに優しさが出ているものとか、ややグリーン香が強いものなど、細かい違いはありましたが、会場が混雑していてメモる余裕がありませんでした。

白ワインは今回少なめだったのですが、その中でも、ソーテルヌの貴腐ワイン、シャトー・ギローが美味しかった。
極甘なんですがフルーティさが心地良くて、とても爽やかな気分になりました。

プリムールで出品しているワインは、まだまだ若く、将来どんな味になるのかは、素人にはまったく読めませんが、日頃飲めないようなメジャーなシャトーを数多く飲めるという点では、とても意義のあるイベントだと思います。

楽しかったので、また来年も行きたいな~、って思いました。

ボーヴィヨン 赤 NV(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ(オーストラリア:日本でボトリング:NV)\730
(2)カリニャン、グルナッシュ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー (仏:ヴァン・ド・ターブル:NV)\580
(3)ガルナッチャ(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:NV)\368

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ボーヴィヨン 赤 NV【外観】
若い色調の、濃いルビー色。
ルージュにほんのり青味がさしてる感じ。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
粘性は中庸で、脚が多く現れるがすぐに消える。

【香り】
黒いフレッシュな果実。
なめし革。
グリーン系のスパイス。
香りは弱めだが、広がりがある感じ。
グラスを回すとフローラルの印象が出てくる。
ちょっと青っぽいフローラル香。
ケミカルっぽさも少し。
鼻をつくような刺激的な印象がある。

【味わい】
残糖を少し残したセック。
ライトからミディアムボディ。
酸味は柔らかいが、しっかりしている。
タンニンは穏やかで弱め。
舌も全然乾く感じがなく、後味にほんのり残る程度。
アルコール度も低め。
余韻は短い。

【判定】
すべてノンビンテージワインなので、外観からの判定は難しい。
ただ深い透明感があるので、フランスのヴァン・ド・ターブルあたりが候補。

香りはなめし革、ケミカル、グリーン香。
生木のようなグリーン香があるので、カベルネ・ソーヴィニヨンが入っている、フランスかオーストラリア。

味わいは極端にタンニンが少ないのが特徴。
何となく、日本仕様にしたワインのような印象を受ける。

フランスのヴァン・ド・ターブルにしてはまろやか過ぎるかも。

閉じてる感じというか、ケミカルというか、還元香なのか、いまいちワイン自体の香りがつかめない。

でもカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーって感じではないかも。

カリニャン、グルナッシュがはいってるような、クセのある印象。

ファイナルアンサーで、フランスのヴァン・ド・ターブル
で、ピンポン

なんとなく、日本向けのマーケティングを感じる、テーブルワインです。

【総評】
ボーヴィヨン 赤 NV
BEAUVILLON ROUGE NV

フランス:ヴァン・ド・ターブル
アルコール度:12%
ブドウ品種:カリニャン、グルナッシュ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー

イオンで、580円で購入。

まろやかで優しい味わい、さらにアルコール度も低いので、とても飲みやすいワインです。

ほんのりフルーティで、香りも控えめなので、家庭料理にも良く合いそう。
ちょっと強めのロゼ、くらいの口当たりでしょうか?

カミさんに価格を聞いたら、480円。
確かに全体の強さは、ワンコインワインの印象ですが、100円分ちょっと口当たりがいい感じ、なのかな?

今日の晩ご飯はマーボー豆腐。
合わせてみたら、良く馴染みました。

ワインってことを気にしないで合わせられるような軽やかさがありますね。
ドライでライト、という部分も合わせやすいポイントです。

でも、食事が終わってワインだけで飲んでると、ちょっと物足りない・・・

食べ物が欲しくなる感じです。

フルーティでもないし、香りも弱いし、なんか主張がないというか。

カミさんの意見も、「あんまり美味しくないけど、平日に飲むんだったらこれくらいでいいかも。」

このワイン、グラスにあまり手が伸びないんですよね~。

それがこのワインの評価なのかも。

良いところもあるんですけどね、何か惜しい、って感じがしてしまいます。

2011/07/03

サントリー ジャパンプレミアム甲州 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)リースリング・リオン(日本:岩手県:花巻市大迫町:09)\2181
(2)甲州(日本:山梨県:山梨県産100%:09)\1490
(3)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:AOCボルドー:09)\980
(4)トレッビアーノ、ガルガネーガ(伊:ヴェネト州:IGTヴェネト:09)\680

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

サントリー ジャパンプレミアム甲州 2009【外観】
無色に近い、淡くグレーっぽい、レモンイエロー。
ほんのり黄緑色だが、ほとんど無色。
輝きがあるというか、透明度が高い感じ。
小さな気泡がフチに多く現れる。
粘性は弱く、サラッとしている。

【香り】
柑橘系の果実香。
香りは弱めで繊細。
グラスを回すとミネラルの印象が強くなる。
オレンジのようなちょっと甘めの果実香が混ざる。

【味わい】
残糖をわずかに感じるセック。
シャープでフレッシュなアタック。
酸味は強く、リンゴの芯というか梨の種のところのような印象。
ライトボディ。
アルコール度は低め。
後味は酸味と苦みが残り、ジューシー。
ややエグ味も残る。
余韻は細く続く。

【判定】
ほぼ無色の外観からは、リースリング・リオンか、甲州。
イタリアも可能性あり。

香りは柑橘系を中心にした繊細なまとまり。
甲州っぽい。

ほんのり酵母の甘い印象があって、日本の酵母をイメージさせる。

味わいはシャープでフレッシュな酸味。
ボディはライト。
このあたりも甲州っぽい。

ただ、リースリング・リオンをよく知らないので、可能性を探ってみる。

甲州もリースリング・リオンも2009年なのでそこでは差がつかない。

リースリングのペトロール香を探してみるが、それらしきものは無い。
ここは普通に甲州か。

ファイナルアンサーで、甲州
で、ピンポン

甲州らしい味わいです。

【総評】
サントリー ジャパンプレミアム甲州 2009
Suntory Japan Premium Koshu 2009

日本:山梨県:山梨県産100%
アルコール度:
ブドウ品種:甲州

リカーランドトップで、1490円で購入。

いまどきの良く出来た甲州ですね。
スッキリとキレのある味わいです。

酸味はちょっと強すぎるかな、って感じもあります。

今日の晩ご飯は豚肉のチンジャオロース。
お互いに高め合うような合い方はしませんが、ケンカせずに馴染みますね。

軽めにバランスよくまとまっているので、和食にも良く合いそうです。

かなり酸味の強い、レモンを絞ったような味わいですが、フルーティさや香りが抑えめなので、洋食より和食のイメージでしょうか。

そうそう、ちょうど「すだち」くらいの印象なんですよね。
たけのこご飯、天ぷら、茶碗蒸し、とかに合いそう。

カミさんに価格感を聞いたら「甲州って高いんだよね・・・980円。」という感想。
確かに、悪くはないんですけど、イマイチこう、深みが無いというか。

そういう点では、ニュアンスを大事にする日本のワインというよりは、ちょっとニューワールド的な、はっきりとした性格のワインなのかもしれません。

優等生で、和食にもよく合いそうな、使い勝手のいい甲州って感じでしょうか。

話題のヨーグルトワインってどんな味?

 
話題のヨーグルトワイン、どんな味がするのか想像がつかなかったので、実際に作ってみました。

ワインは甘い方が合うかな?とか、いろいろ迷ったのですが、しっかりした赤ワイン、コノスル カベルネ・ソーヴィニヨン ヴァラエタルを選択してみました。

レシピでは、ヨーグルト100gに赤ワイン大さじ2杯(30cc)。



見た目はちょっと・・・
さらにグルグルかき混ぜてみると。



「・・・・・・」

食べる前の想像では、ヨーグルトの酸味とワインの苦みがケンカして、ものすごい後味になるのでは、と思っていましたが、一口目の感想は、意外と美味しい?

カミさんも一口目は、結構いけるじゃん、と言ってました、が・・

2口、3口食べ進むと、何とも気持ちのわるい感じ?
醗酵途中のドブロクみたいな、口でブワッと膨らむような印象なんですよね。

しかもこれ、しっかりお酒です。
普通の生活をしてたら、日中食べられるものじゃありません。

くじけそうになる気持ちにムチを入れ、完食を目指してさらに食べ進むと、だんだん慣れてきました。

お腹にストーンと落ちてきて、お腹に効く感じはします。
というか、おなか下しそう。

醗酵してる感じのお酒なので、マッコリ風でもありますね。
もちろん、マッコリの方が美味しいですけど。

これ、お酒に弱い人はまったくダメだと思います。
お酒好きな人でも、かなり守備範囲が広くないと受け入れられないでしょうね。

私は、マズイ酒好きな方なので、こういうのもアリかな、と思いながら食べてましたが、カミさんはまったくダメみたいでした。

でもなんか、スゴイ体に効きそうな感じの味ですね。
いままでに経験したことが無いような、体の反応があります。

今回の試食だけで、ダイエット効果があるかどうかは分かりませんが、少なくとも、美味しいからまた食べよう!っていうものでは無さそうです。

ワイン専用ブドウの鉢植え栽培:今年はまだ実がつかないようです。

 
ブドウの剪定枝を鉢植えにして2年目の夏。

「NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12ヶ月 ブドウ」によると、5月に開花、7月には果房が大きくなっている頃です。

でもうちのブドウはまだ葉っぱだけ。

手入れもちゃんとしてないし、枯れないだけありがたいですね。
来年は大きな鉢に植え替えてあげよう。


カベルネ・ソーヴィニヨンの葉っぱ。
キリッと締まった、力強さを感じる形ですね。


メルローの葉っぱ。
透かし模様のような深みのある色調です。
ちょっと女性的?


甲州の葉っぱ。
上の2つに比べると、何だかモッサリしてます。
カワイイ感じですね。

2011/07/02

モンペイルー・ルゥ・マゼ AOCコトー・デュ・ラングドック 赤 2008 ドメーヌ・ドピヤック(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)メルロー70%、カベルネ・フラン15%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%(仏:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ:08)\1850
(3)グルナッシュ75%、カリニャン20%、シラー5%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:00)\1450
(4)グルナッシュ、サンソー(仏:ラングドック地方:AOCコトー・デュ・ラングドック:09)\1180(6本セット@997円で購入)
(5)サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:DOCGキャンティ・コッリ・セネージ:08)\950

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

モンペイルー・ルゥ・マゼ AOCコトー・デュ・ラングドック 赤 2008 ドメーヌ・ドピヤック【外観】
若い色調の濃いルビー色。
色味は若々しいバイオレット。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
粘性は弱め。

【香り】
フレッシュな黒い果実。
グリーン系のスパイス。
フローラル。
グラスを回すと、少しケミカルなセメダインのような印象。
落ち着きのある華やかさを持っている。
バラのような花の香りも強くなる。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ミディアムボディ。
酸味はしっかりと強め。
タンニンも強く、したの表面全体が乾く感じ。
アルコール度も強い。
ドライな飲み口で、あまり膨らまず、ストレートに喉に落ちる印象。
ちょっと素っ気無さがある。
後味は乾く。
余韻は、少し続く。

【判定】
若さのある外観なので、2000年ローヌと、2007年ツヴァイゲルトレーベは外す。

香りは華やかさのあるタイプ。
スパイシーさもあって、ボルドーやローヌの印象。

ただケミカルな印象もあり、価格的には安め?

そうなるとラングドックが上がってくる?

品種の印象としては、フルーティさと華やかさを細かいタンニンがメルロー。

しかもとってもボルドーっぽい。

これはやっぱりボルドーか?

カベルネ・ソーヴィニヨンもカベルネ・フランも入っている、伝統的なボルドーの印象がある。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブー

あれま、グルナッシュ、サンソーのラングドックでした、とほほ・・

【総評】
モンペイルー・ルゥ・マゼ AOCコトー・デュ・ラングドック 赤 2008 ドメーヌ・ドピヤック
MONTPEYROUX "LOU MASET" COTEAUX DU LANGUEDOC 2009 DOMAINE D'AUPILHAC 2008

フランス:ラングドック地方:AOCコトー・デュ・ラングドック
アルコール度:13%
ブドウ品種:グルナッシュ、サンソー

ドラジェの通販で、6本セット5980円、1本あたり997円で購入。
ネットでの実売は、1180円くらい。

華やかで、軽やかなまとまりなので、こなれたボルドーかと思ってしまいました。

ネタバレして飲んでみると、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンの力強さはありません。
やはりちょっと力の弱い品種のまとまりですね。

でもクールさがあって、スッキリとまとまっています。

暑い時期にも飲めそうな、涼しげな感じがいいですね。
とても美味しいです。

今日の晩ご飯は、和風ハンバーグ。
シソと大根おろしの乗った、醤油ベースの味付け。

軽めのせいか、辛口のせいか、フルーティさが弱いせいか、醤油味にも良く合います。

付け合せの、炒めた玉ねぎが良く合いました。

家庭で飲むワインとしてはいい感じですね。
夏場に飲んでも、暑苦しくないし。

カミさんに価格感を聞いたら、1480円。
晩ご飯にも良く合って、好評でした。

冷やすと飲みやすくなりますが、温度高めの方が、このワインの良さが出ると思います。

グラスに少量残して時間が経つと、どうしても酸っぱくてボソボソした印象になりますが、香りが良くて、そんなに気になりませんね。
飲み終わりが華やかな感じです。

ラングドックで良く感じる、香木のような印象というか。
華やかさはあるんですが、そんなに押しが強くなく、家庭料理にも良く合いそうです。

個性のある、良いワインだと思いますね、オススメです。

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