2011/12/30

アントワーヌ・シャトレ シャブリ プルミエ・クリュ ヴォ・リニョー 2010(ブラインドテイスティング:外す)

アントワーヌ・シャトレ シャブリ プルミエ・クリュ ヴォ・リニョー 2010
(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ:99)\5880
(2)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ州:AOCプイィ・フュイッセ:08)\3900
(3)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ・プルミエ・クリュ:10)\1880

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
少しオレンジっぽさがあるが、まだ若い印象の、中庸なイエロー。
色味は強く若さがあるが、わずかにオレンジっぽい。
輝きは強く、ギラギラしている。
粘性は中庸で、ディスクは薄め。

【香り】
甘い果実の蜜。
カリン。
マンゴー。
モモのシロップ漬け。
爽やかなミントのようなハーブ。
冷えているせいか、香りはそれほど強くない。
フルーツ系のカジュアルなまとまり。
ハーブやフローラルな要素も弱めに混ざって複雑な印象をかすかに出している。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
シャープでフレッシュなアタック。
酸味はかなり強く、味の基本になっている。
ボディはスレンダーでボリューム感は無い。
アルコール度は高め。
後味に苦味が残るが、酸味の方が印象としては強い。
クリームっぽい要素が無いので、マロラクティック発酵をしてないような印象を受ける。
シャープで強い酸味のアタックから、そのまま酸味が広がり、微かな苦味と強い酸味のままフィニッシュ。
余韻は長めに続く。

【判定】
若々しさがあるので、1999年では無さそう。
ほんのりオレンジっぽさがあるのは、南の産地が想定されるので、この段階ではプイィ・フュイッセ?

香りは甘い果実香が中心。
あまり深みはなく、カジュアルなフルーティさ。
ただ、奥に複雑な要素を秘めている。
シャブリに良くある、ミネラル感とスモーキーな感じが無いので、ここの段階でもプイィ・フュイッセ。

味わいはかなり強烈な酸味。
これはシャブリっぽい。
マロラクティック発酵をしてない?ってくらいの印象なので、いきなりここで北のイメージになる。
しかもかなりスレンダーなボディで、どちらかというとシャブリ。

大衆向けというよりは、産地の個性が強く出ているような印象を受ける。
プイィ・フュイッセはルイ・ジャドだけど、これは違う気がする。

でも何だか、口に含んだ時のチャーミングな果実感は、シャブリというよりはプイィ・フュイッセ?

まあ、こうなるとほとんどヤマカンの世界ですが、何となくワインが、プイィ・フュイッセ、って言ってるような気がしてきた。

ファイナルアンサーで、プイィ・フュイッセ
で、ブー

シャブリの方でした。

【総評】
アントワーヌ・シャトレ シャブリ プルミエ・クリュ ヴォ・リニョー 2010
ANTOINE CHATELET CHABLIS PREMIER CRU VAU LIGNEAU 2010

フランス:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ・プルミエ・クリュ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵家さんで、1880円で購入。

色味もやっぱり麦わら色に近いかも。
まだまだ若い印象の黄緑です。

やっぱり、価格の印象は2000円前後くらいですね。

このワイン、単純に酸の強いシャブリと違って、魅力的なフルーツ感を持っています。
ただ、第一印象は非常に強い酸味があって、好き嫌いがハッキリ分かれるかも。

最近こんなに酸を主張したワインは珍しいのでは。
昔のシャブリは、酸味が強すぎて、我慢して飲むようなものが結構ありましたけどね。

このワインは強い酸味の中にも、しっかりフルーティさがあるのが今風な感じ。
ちょっと後味にエグ味が残りますが、心地よいフルーツ感が良くて、またグラスに手が伸びます。

カミさんに、シャブリのプルミエ・クリュと伝えて価格感を聞いたら、2980円。
最初は酸っぱくて飲みにくかったけど、食事と合わせると美味しい、という評価。

今日の晩御飯は、年末でカニ鍋。
それに生食用のカニもつけました。

ビールと焼酎も準備して、ワインが合わなくても大丈夫な体制で望みましたが、カニ鍋には意外と合いましたね。

ポン酢とゆず胡椒につけたカニで問題なし。

ただ、生食用のカニに合わせると磯臭さが強くて、これはアウト。
生臭い感じになってしまいます。

食事が終わって、パンにオリーブオイルをかけて合わせてみると、これはバッチリでした。
パンとオリーブオイルだけだと、青っぽい感じですが、それに華やかさを加えてくれます。

ワインだけだと、強い酸味が気になりますが、食事と合わせる美味しいワインだと思います。

最初酸っぱいと文句言っていたカミさんも、食事と一緒にドンドン飲んでました。

ちょっと日本人受けしなさそうだから、ちょっと安くなってるシャブリのプルミエ・クリュって感じですが、品質は確か。
シャブリらしい、シャープな酸味を持っていながら、モダンなフィニッシュでフルーツ感がいいですね。

プルミエ・クリュだし、2000円弱だったらお買い得だと思います。

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※サイトより引用
<ヴォリニョー 1er CRU について>
ヴォリニョーはスラン川の左岸ベーヌ村にあり、南東向きの畑です。
石灰質が多い土壌のため、ワインにミネラル感が強く出ます。
日照がやや少なくなるため、香りや華やかさは控えめですが、キリリとしたシャブリらしい切れ味のある味わいです。

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