2011/09/17

ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー 2009 シャトー・デュ・マイロン(ブラインドテイスティング:外す)

ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー 2009 シャトー・デュ・マイロン
(1)ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ロワール地方:AOCサンセール:06)\2680
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)ムロン・ド・ブルゴーニュ(仏:ロワール地方:AOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メール:09)\1280
(4)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(5)シャルドネ(アメリカ:カリフォルニア州:10)\980

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
色味の強い、やや濃いイエロー。
小さな気泡がグラスの内側に多く現れる。
ちょっとオレンジがかった熟成感を感じる。
色調はシンプルで、彩度が高い。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
熟した果実。
蜜。
ミネラル。
微かにグリーン香。
グラスを回すと、さらに熟した果実の印象。
やや腐りかけくらいのイメージ。
若干、腐臭というか、マイナス要素がある。
さらにグラスを回すとクリームの要素が出てくる。
フルーツのタルトのような印象。
香りはそれほど強くないが、厚みがあって、複雑性を持っている。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
強くて、荒っぽい酸味。
やや酸化している印象。
ボディは強め。
アルコール度も強く、後味に強く残る。
後味は酸化した印象とアルコール感の乾く感じ。
舌にワックスのような触感が残る。
コンディションが悪い印象。
余韻は長めに続く。

【判定】
やや濃くて、熟成感のある印象は2006年のサンセール。

香りは、果実香が中心だが、クリームやハーブなどの複雑な印象がある。
品種由来というよりは、醸造・熟成過程に由来する要素が多い感じ。
複雑性もあり、ある程度高いワインの印象もある。

味わいは、ちょっと酸化したギスギスした味わい。
熟成感があって、やはり2006年くらいのイメージ。

サンセールっぽいかというと、なかなか難しいが、しっかり造りこまれた感じがあるのと、飲みくちの辛さや酸味は伝統産地のものをイメージさせる。

時間とともにヴァニラ香が強くなってきて、さらに品種の特定は困難に。

でも、やや熟成した、2000円クラスのフランスのワインって感じ?

ファイナルアンサーで、サンセール
で、ブー

何と、ミュスカデでした。

【総評】
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー 2009 シャトー・デュ・マイロン
Muscadet Sevre et Maine Sur Lie 2009 Chateau du Maillon

フランス:ロワール地方:AOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メール
アルコール度:12%
ブドウ品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ

ダイエーで、1280円で購入。

こんなの試験に出たら当たらないんじゃないでしょうか。

かなりボリューム感のあるミュスカデです。
しかも管理が悪かったのか、2009年とは思えない熟成感、というか過熟した印象があります。

第一印象はあまり美味しくない、ですね。

香りも、ややギクシャクしたアンバランスさと、腐臭のようなマイナス要因があって、ちょっと「?」な感じ。

ただ、ワイン全体から醸し出す雰囲気は、2000円クラスの重厚な感じをうけます。
ボルドーブランとかでも、ちょっとマイナス要素があって深みのあるタイプがありますね。

少し時間がたったら全体的に落ち着いてきました。

カミさんに価格感を聞いたら、1980円!
そうなんですよね、このワイン、やっぱりちょっと高そうなんです。

なんだけど、酸化してる感じが残念なんですよね。

もともと高かったワインが、ちょっと管理が悪くて品質が落ちて安くなってる、ってイメージ?

今日は子供のリクエストで外食をしたもので、ワインは食事なし。
こういったちょっとクセのあるタイプは、食事と合わせた方が美味しく飲めるんですよね。

でもこのワイン、飲み進むにつれてだんだん良くなってきました。

最初に感じたワックスのような後味も無くなりましたね。
なんだったんだろう?

相変わらず、微妙な酸化感はありますが、ちょっと古典的って感じだと思ってしまえば、それなりに納得感もあります。

そのままでもそれなりに飲めますが、やっぱり食事に合わせたいですね。
白身魚のフライとか、チキンカツ、トマトとチーズのピザやパスタも良さそうですね。

我が家的にはリピートしないタイプのワインですが、いろいろ面白さのあるワインです。

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